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【再投稿】口頭試問って多分こんな感じ。

どうも、医学生の草門逸平と申します。

以前書いていた記事をもう一度読みたいな〜という彼女からのリクエストがあり、数ヶ月前の怪文書を再投稿することになりました。ふつうに黒歴史だよこれ。誰か助けて。

とはいえ、惚れた女にめっぽう弱いのが男という生き物である。潔く再投稿してやろうじゃないの。読めよ、ほら。(ボロン)

これを見つけてしまったみなさまはどうか読まないでください。読んでも良いけど、読み終わったら記憶を消して欲しい。

切実に。いや、まじで。

鈍器を頭に打ち付けたり、3日徹夜したりすれば記憶の定着率を低くできる……と思う。このnoteを読んでしまった方は一報ください。バット片手にあなたの頭を狙いに行きます。

それでは、大変不本意ではありますがどうぞ。


口頭試問って多分こんな感じ。/草門逸平

2024年4月21日 16:48


「振り返る。(結論を省く。)
自己紹介などというものはもうやめにしましょう!

他ならぬ貴方も、貴方自身の全貌を把握することさえままならないのですから。
レントゲン写真でさえ心の最奥まで明らかにすることなんてなかったのですから。

それは、目の前の敵にどう思われたいか。
他ならぬ貴方自身にどう思ってもらいたいか。

自分を紹介するのに言葉なんて、これほど無粋で無意味なものはあるでしょうか。
世界に存在するのは、貴方そのものでしかないのですから、何を言わずとも紹介をせずとも、そこに現れている何キログラムかの物質が、ただ貴方という形を取って、貴方という貌を作っているだけなのですから。

それでは、ここで齟齬の発表です。

『肉体が軽んじられる電脳空間では自己紹介が必要か』

肉体があれば言葉などいらないという立場を取ってきたということは、肉体がなければその分だけ言葉を要するということになってきます。電脳空間という限定的な世界において、私たちは言葉を必要とするのです。しかし、これは必ずしも自己紹介のすすめというわけではない。


振り返る。(結論を省く。)
自己紹介などというものはもうやめにしましょう!

『私は何々であるからして、お前らより遥かに優れた存在である!敬語を使い、唯一神を敬う気持ちで接するように!』

これが自己紹介です。あらゆる呟き、あらゆる自己紹介とはそういうものです。
ここで、頭の出来があまりよろしくないであろうオタクのみなさまのために、自己紹介翻訳検定一級の私が翻訳してさしあげます。

少女翻訳中…………少女翻訳中…………少女翻訳中…………

『俺はずっとずっと寂しくて、枕を濡らす毎日に耐えられない。お願いだ。誰か、誰か俺を愛してくれ……!』

こんなにも悲痛で、しかも、かなり滑稽な叫びはあるでしょうか。こういった、ある種の構ってちゃんなどを見ると、私はこの上なく純粋な優しさから、そいつの全てを否定して破壊して蹂躙して、もう二度と馬鹿なことなど言えなくなるように、徹底的な精神的敗北を経験させてやろうかと思ってしまいます。我ながら優しすぎますね。

そういうわけで、生来の悪戯心を持っている私は、上記の優しさを全て屑箱へ入れて、お前の何もかもを愛してやるよ、などというスタンスで、この可哀想に思われたい神の如き天才的白痴に、手榴弾を投げ続けてやるというわけなのです。愛に飢えたる精薄者は、言葉の裏に隠された意味もわからず、字義通りに全てを解釈します。これにより、彼の病気は不可逆的に進行してゆき、より一層深刻なものとなって、治療はほとんど不可能なまでに達します。


振り返る。(結論を省く。)
自己紹介などというものはもうやめにしましょう!

さて、貴方の何かほんの小さき断片でさえも、他人に知ってもらおうなどという馬鹿げた妄想は、直ちに捨てるべきです。貴方はこの世界で、嘘を吐き続けなければならない。嘘というものが全ての比喩になり、貴方の輪郭を徐々に形作ってくれる。しかし、相変わらず誰も貴方のことを理解できない。そういうふうになっています。

本当に大事なものごとは、軽々しく口に、言葉に、文字にしようものなら、一瞬で貴方から剥ぎ取られ、そのまま空間に希釈されて二度と戻ってこないでしょう。徒競争で一位になった、地理の定期テストで偏差値72を取った。こういうささやかな喜びは、貴方だけの、ないし大切な人と分かち合うものとして、大事に大事に宝箱の中に隠しておかなければなりません。見せびらかしたいがためにお気に入りの人形を持って行った小学生は、下校の頃にはそれが他人の手垢で薄汚れていて、前ほどに愛着を感じられなくなってしまいました。


振り返る。(結論を省く。)
自己紹介などというものはもうやめにしましょう!

明日の試験のしんどさを想像してしまって、こんなところで現実逃避に明け暮れてしまいました。口頭試問がかなりやばくて(具体的には進捗7%くらい)泣きそうなので、続きは妄想好きのみなさまに任せるとして、この場で私が一番言いたいことを言わせてもらおうと思います。

『こんなきちがいの彼女になってくれる人がいれば、ご連絡ください。俺は貴女を愛することができるし、全てを捧げても構わない。七生かけても添い遂げよう。貴女が紅く燃える太陽ならば、私は夜の静寂の青い花。風に揺られ貴方を見上げ、朝の露に顔を濡らす。』

少女翻訳中…………少女翻訳中…………少女翻訳中…………

『女であれば、ふつうに誰でも良いな~。』

以上、彼女募集中の案内でした〜。」


これにて模擬口頭試問を終了します。キーボードから手を離してください。コラ!そこの人、まだタイピングを続けていますね!失格です!

評定:0点 (10点満点中)


令和6年4月21日22:20
追記:
彼女募集の案内は締め切らせていただきます。たくさんのご応募、誠にありがとうございました。当選された方につきましては、良きにつけ悪しきにつけ、とりあえずおめでとうございます。月下翁ならびに全ての神々と、このあまりに美しい世界に感謝を捧げます。草草不一。

小雨に祝福されて。/草門逸平





読んでくれてありがとうございました!
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