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広島サポ大学生ACL2ベトナム遠征記2025(後編)

前編、ハノイ駅到着までもご覧下さい。

ここから先述のチャーターバスに乗り込む。約7人ほど。混みまくった悪路をバスはひたすらに進む。時折ドカッと揺れるためあまり寝られない。歓談を交わしながら景色はいつの間にか果てしなく田舎へ。

ひたすらこんな感じ。田んぼ、牛のいる牧場、時折現れる工場群、奇抜な住宅。これが本当のベトナムであろうし、景色は見てて飽きなかった。あと、空気が汚い。ハノイ市内が一番酷いが長時間歩くと喉と頭が痛くなる。2日目には順応できたが、空もなんだか霞みがかってるし、あぁ、発展途上国だなあ。って感じ。こんな感じで2時間ほど走り続け、ハノイ南東の地方都市ナムディンに到着。

当局の見張りが多い。国の威信をかけた国際試合だと実感して胸が高鳴る。もちろんキャッチみたいなのがスタジアム周りにいっぱい。広島サポ(日本人)はチケットが無料だったので、A5ゲートから入場。ペットボトルは没収だが、指定の置き場に置き、クラブから支給された紙コップに移し替えて持ち込むスタイル。

試合前はガラガラであったが、かなり無料でチケットを配っていたらしく、試合直前にはほぼ満員に近い形になった。当日集まった広島サポーターは50人ほど?よくスタジアムで見かける「猛者」達の集合に胸が熱くなる。また、今回は猛者の集まり故、コールなど色々な案を挑戦する胸が伝えられた。ここでできないことはEピースではできない、とのことだった。
弾幕を席貼り。中心は上段。日章旗を準備し選手の登場を待つ。

社会主義の国でサッカーをするということ。

選手が登場する。第一声は「FORZA MAGICA' VIOLA Ale」。海外遠征バージョンのこの歌の素晴らしさは、前回述べたので良かろう。今回も例に漏れず、感極まっている。

屋内アップ場などなく、陸上トラック場でストレッチ。ロッカールームがバックスタンド側にあるため、入場時はメインスタンドまでわざわざ移動してから。凄い。

これは自分の癖なのだが、アウェー(遠方であればあるほど)アップ開始時に感極まってしまう。ここまで苦労して移動して、少ないながらも選手と闘えること。勝ち負けなど関係なく、選手が死力を尽くす姿そのものに心打たれるのだ。アウェー遠征はこれだからやめられない。

ナムディンサポは東西で分裂応援していた。中継でも聞こえる吹奏楽はバックスタンド右側。ウルトラスは左側。合わさると強力な声援になったであろうため、分裂してくれて助かった。

ほんまにかっこいい

試合開始。帰化を含みスタメン11人中8人が外国籍のナムディンFCの強度、戦術、芝、そして基準の曖昧な女性審判員に苦戦。逆エンドを選択した前半はシュートの少ない堅い前半であった。ハーフタイムにはナムディンサポのお婆さんが迷い込む珍事が発生するも無視。

後半開始からメインスタンド側でもナムディンコールが湧き上がる。相変わらず堅い試合展開の中、ナムディンは攻勢を増していく。しかし、紫のニュースターがこの状況を切り裂いた。

背番号39、中村草太。交代出場した韋駄天が抜け出し右足を一閃。左ネットに突き刺さり先制。どれだけ最高の気分だったか。開幕に期待がかかる。

続いて田中聡、そして同い年越道のゴールが決まり勝負有り。恐ろしく堅い試合展開ながら、地力の差を見せつける結果となった。最高の気分。紫に染めろ→紫の戦士→広島に帰ろう。最高の気分で選手を迎え、一行は帰りのバスに乗り込み、日付を跨ぐ頃ハノイ市内、ホテルに到着。事故がなくてよかった。飲みに誘われていたが、体調と疲れを考慮しホテルで眠ることを選択した。

④2/13・14(3・4日目)
10:00頃のこのこ起き、12:00チェックアウトまで眠る先輩を置いて時間を潰しに1人で散策。ハノイのマクドナルドへ寄った。

香港のマクドはあんまり美味しくなかったが、ハノイは絶品。スパチキの強化版みたいなやつがセットで400円。ポテトもうまい。最高の気分で店を出て、続いてクロワッサン屋にも寄り、1つ食べる。そしてユニクロを物色し、安ければ日本で転売しようかと思ったが、国際価格であった。ダラダラしてたら時間になったためホテルへ。


再びバインミー25へ。昨日食べていないイチゴブルーベリーヨーグルトスムージーと豚肉のバインミーを注文。これが絶品。日本でも天下取れる。甘辛いソースとボリューミーな豚肉、野菜とパリパリのパン、卓上のチリソースの相性が本当によく、マジでもう一度食べたい最高の味であった。しかもこれらで700円弱。もうたまらん。

その後もう一度市場へ向かい、お土産を物色。目についたのがこれ。

そう、パチモンである。有名ブランドの模造品などが立ち並ぶ中、先輩は某北顔のそれを購入。自分は面白半分で面白デザインの偽代表ユニを購入した。ベトナムに限らず外国では値切り前提の価格である。帰るフリなどをして上手くやれば半額にまで下げられる。自分も粘って上下で2000円ほどで買ったが、向かいの店だとデフォルトで1500円ほどでブチギレ。靴なんかは模造の質も良く、購入も有り。

この後両替場などにも立ち寄り、選んだのはマッサージ屋。清潔な70分全身ボディマッサージがチップ込みで2000円以下で受けられる店。

施術師のベトナム人も良い人で話は弾み、体を揉みほぐしてもらった。右足の腿が硬すぎるらしい。連戦で疲労の溜まったふくらはぎのマッサージは激痛であった。隣が大阪から来た日本人であり、軽く話せたのも良かった。ぜひまた利用したい。てかマッサージはまった。

この後さらに合流し、近辺でお土産を物色。自分は社会主義のチックなポスター、マグネットの他、ベトナムチックなスカーフ、伝統の竹細工のコースター、鍋敷き、そして有名なチョコレートをバレンタインというのもあり家族へ。そして友達やバイト先に持っていくドライマンゴーや殻付きカシューナッツを買い込み、最終日の飲みへ。

こんな感じのデザイン

最後は路地裏の屋台で一杯。本当は世界一安いミシュランに連れてってくださる予定だったが、予約が取れず変更。揚げ物もソースも美味しい。熟れていないマンゴーは香辛料をつけていただくらしい。この後チャーハン、揚げコーンを頼み満腹。これだけ飲み食いして1人500円ほど。バグってやがる。

そしてこの後、タクシーで40分ほど走り郊外のホーソンへ。ここで何が起こったかは、ぜひ僕と会った時にでも話しましょう。

ハノイ市内に戻り軽くシャワーを浴び、日付を跨いだ後、空港までタクシーに乗る。イミグレが訳わからんほど混んでいたし、吉祥航空は遅延していた。機内食は不味そうなので断り、3:00ごろハノイ発。眠っていると7:00頃上海へ着いた。さあ、ここからインターネットなし8時間トランジットだ。とても厳しく煩雑な入国審査を潜り抜けさあ空港内へ。

とにかく暇。眠る。映画を見る。ポケモンをする。ラーメン屋にも入った。69元(1500円ほど?)のラーメン、ああ、うんって感じの味。

余談だが、変換プラグは100均のものがおすすめである。700円ほどするが、世界ほぼ全ての電源に対応できるためだ。もっとも、ベトナムと中国では電圧こそ違うものの日本と同じ形状のプラグだったため、今回は出番はなかった。

やっと14:45。乗り継ぎ便に乗り込む。機内食頼めば良かった。早く着いてほしい一心で窓の外を見つめ、18:45 成田空港T2着。長かった旅が終わった。日本大好き。18きっぷ広島→大宮もそうだが、丸一日の移動は心身をかなり消耗させられ、今回は無理やりのデジダルデトックスも含まれていた。乗り継ぎ時間に関しては今後慎重になろうと思う.

その後反省を生かし京成本線で埼玉へ戻り、たまたま大宮にいた友人とラーメンを食べ、軽く飲んだ。死ぬほどの疲労を抱えたまま、36時間後に控えた開幕戦へ向けて着々と準備を進めていくのだ。

⑤エピローグ
非常に心身を削るような遠征であったが、その分得たものも多く、かなり視野が広がったように感じる。前回は訳もわからないまま帰国したため、その国を楽しもうとする姿勢が足りていなかった。その点、今回はベトナムの持つ魅力を直接味わえたと思う。食事の美味しさ、物価の安さもあるが、何より人が優しい。いつもフランクだし、日本に好印象を持ってくれていると感じた。

(勝ち抜けば)3月にはタイorシンガポール、4月にはオーストラリアor韓国遠征も控えているし、9月から開幕するACLEでは、8強以降は中東開催である。もっといろいろな国へ行って、異国の地で奮闘する選手、スタッフを奮い立たせ、自分もさらに成長していきたい。

何より、ハノイ楽しかったです!ぜひまた、今度はサッカーなしでも来たいと思いました!

読んでいただきありがとうございました。それではまた、どこかのスタジアムでお会いしましょう!

特定しないでね

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