【自己破産申し立てに必要な書類は4種類】
【自己破産申し立てに必要な書類は4種類】【自己破産】の申し立てをするには、書類を作成する必要があります。
【陳述書】【資産目録】【家計状況】【債権者一覧】の4種類です。
書類は【裁判所】のHPでダウンロードできます。
それぞれ、どのような内容を記入するか説明していきます。
【陳述書】
この【陳述書】は、この状況になった経緯を、裁判所に説明する書類です。
通常10ページに渡って記載をしていきます。(足りないときはコピーしてOKです)
【陳述書】に記載する内容は10項目です。
【第1 生活の状況】
【第2 経歴】
【第3 以前の生活状況】
【第4 債権者との状況】
【第5 債務の発生原因・増加の事情】
【第6 借入等をした際の事情】
【第7 返済等に関する状況】
【第8 現在までの破産・免責手続について】
【第9 関連事件係属の有無】
【第10 今後の見通し、生活を改善すべき点、今までに反省すべき点など、その他述べたいこと】
があります。
それぞれ、説明していきます。
【第1 生活の状況】について。
ここでは、【現在の職業】を【自営・勤務・無職】から選択、【就職した時期】【職場の会社名】【業種】【地位】【手取り月額収入】【退職金制度の有無(退職金が出る場合の支給予定金額)】を記載していきます。
・【病気等により仕事ができず無職の場合には,診断書を添付します】
・【給与収入のある人は最新の給与明細書の写し2か月分及び前年度(ない場合は前々年)の源泉徴収票の写しを提出します】
・【自営業の人は直前2年間の確定申告書の控えを提出します】
・【会社代表者の場合は、会社の過去2事業年度分の確定申告書及び決算報告書の写しをそれぞれ提出してください】
・【退職金があるときは、申立日現在で退職した場合の退職金見込額の証明書を勤め先から交付してもらって提出します】
・【退職金がない場合で、正社員等の地位にあり5年以上勤務している人は、退職金がないことが分かるものを提出します】
次に、【家族の状況(両親・夫又は妻・子供)】です。
ここでは、【続柄】【氏名】【年齢】【同居の有無】【職業】【平均手取月収】を記載します。
次に、【現在の住居の状況】です。
ここでは、【居住を開始した日】【現在住んでいる住居の種類と家賃】【敷金】【家賃滞納額】【借主の名前】を記載します。
【持ち家】であれば、【所有者の名前】と、【所有者とあなたとの関係】を記載します。
・持家に住んでいる場合には、自分以外の家族の所有でも、【土地・建物の登記簿謄本】を提出します。
・【借家・賃貸アパ-ト】の場合には、【賃貸借契約書の写し】を提出します。
次に、家計の状況を記載しますが、これは【我が家の家計の状況】を作成するので、ここでは記載することはありません。
【第2 経歴】
ここでは【最終学歴】を記載します。
次に、あなたの【職歴】を、以下の要領で【現在の職業に至るまで】新しい順に4つを記載します。
昭・平 年 月から昭・平 年 月まで (□自営□勤務)<=選択して✔を入れます
職場・会社名
業種
地位
手取収入月額 ○○万円
次に【結婚歴】の有無です。
ある場合は、以下の様に記載します。
昭・平○○年○○月結婚,昭・平○○年○○月離婚、相手の氏名 ○○ ○○
【第3 以前の生活状況】
ここでは、次の質問にあてはまるものすべてに✔して詳細を記入します。
□バー・クラブ・スナック等での飲食
どんな所へ行ったか
行った時期(昭・平 年 月頃から昭・平 年 月頃)
行った回数(平均すると1か月に 回くらい)
使った金額(平均すると1か月に 万円くらい)
□パチンコ・競馬・競輪・マージャン等のギャンブル
何をしたか
行った時期(昭・平 年 月頃から昭・平 年 月頃)
行った回数(平均すると1か月に 回くらい)
行った金額(平均すると1か月に 万円くらい)
□投機行為等(株式購入・先物取引・マンションなど)
何をしたか
行った時期(昭・平 年 月頃から昭・平 年 月頃)
使った金額
(総額で 万円くらい投資し,結局 万円くらい損しました。)
□物品の購入(20万円以上のもの)
(1)買った物
買った時期(昭・平 年 月頃)
使った金額( 万円)
クレジット会社名( )
現在その商品はどうなっていますか
いずれも該当しない場合は、【いずれも該当しない】を選択してください。
【第4 債権者との状況】
ここでは、最初に、【債権者との話し合いの有無】について回答します。
【ある】場合は、以下のことを記入します。
話し合い(弁護士を介した話し合いや裁判所における調停・和解を含む。)の結果、次のとおり話がまとまって支払いましたが、結局支払えなくなりました。
・応じた債権者の数( 人中 人)
・支払った期間(昭・平 年 月頃から昭・平 年 月頃)
・毎月の支払総額( 万円)
過去に調停・和解が成立した場合は、調停調書または和解調書の写しを提出します。
次は、【差押・仮差押等(競売・滞納処分を含む)】の有無
【ある】場合は、差し押さえられたもの
【給料】【家財道具】【不動産】【電話加入権】【その他】から選択して記入します。 )
裁判所から届いている決定書等の写しも提出します。
【第5 債務の発生原因・増加の事情】
ここでは、借金をした理由の説明を以下の選択肢から求められます。
【1、生活費が足りなかったためです。】
当時の職業,収入(月収)及び生活費が足りなくなった具体的な理由を9に記入します。
【2、飲食、飲酒、旅行、商品購入(自動車、絵画、パソコン、洋服、健康器具等)ギャンブル、風俗等にお金を使いすぎたためです。】
具体的な事情(いつころに、何に、いくら使ったか、ローンの場合は月々のローン額等)を9に記入します。
【3、事業(店)の経営に必要だったためです。】
事業資金としてつぎ込んだ金額:合計○○○○万円
事業内容(会社名、店名、取引の仕組み、従業員数、売上高等)及び事業(店)の経営に失敗した理由を9に書いてください。
【4、仕事上の接待費の立替払い、契約金の立替払い、営業の穴埋め、ノルマの達成等にお金を使い過ぎたためです。】
具体的な事情を9に記入します。
【5、住宅ローンが高額に上がったためです。】
当時の職業:○○ 月収 ○○ 万円
購入物件:□土地 □建物 □マンション □その他( )
購入時期:昭・平○○年頃
購入金額:合計 ○○○○万 ○○○○円
月々の返済金額: ○○万 ○○○○円(ボーナス時 ○○万 ○○○○円)
具体的な事情を9に記入します。
【6、他人(又は会社)の借金を保証したためです。】
保証することになった具体的な事情を9に記入します。
【7、返済のためです。】
具体的な事情を9に記入します(いつ、だれから、いくらくらい借りて、どこへいくらくらい返済したか)。
【8、その他】
具体的な事情を9に記入します。
【9、それぞれの具体的な事情は次のとおりです。】
年代を追ってその時の収入・債務の総額・月々の返済額等について、詳しく記入します(箇条書きでもかまいません)。
【第6 借入等をした際の事情】
ここでは、以下の質問に答えていきます。
1)自分以外の名前を使って借入れ等を申し込んだことがありますか。
□ない
□ある 昭・平 年 月に ○○○○ から借入れをした際に ○○○○ (あなたとの関係 ~~ )の名前で借りました。
他人名義の使用について,
本人の承諾は □ない □ある
債権者は □知っている □知らない
2)その他借入れ等の際に事実と違うことを述べたことがありますか。
□ない
□ある
□氏名→事情 ~~
□生年月日→事情 ~~
□住所→事情 ~~
□使途→事情 ~~
□他社での借入総額→事情 ~~
□その他
3)換金する目的でクレジットカードを使ったり、架空のローンを組んで物品を購入したことがありますか。
□ない
□ある
購入年月日(昭・平 年 月)
購入品名 ~~~~
処分先 ~~~~
換金により得た金額( 〇万円)
きっかけ
□自分で考えました
□第三者に教えられました
□業者の広告を見ました
□業者に勧められました
4)負債を返済できないと思うようになった時期以降に、新たに借入れをしたり商品を購入したことがありますか。
□ない
□ある 平○○年○○月に ~~~~ から □借入れ □購入
借入れ又は購入した金額・購入品名等の内容____________
【第7 返済等に関する状況】
ここでは、以下の文章の該当するところを穴埋めしていきます。
1)借金返済のための借入れなどに頼らず、自分(又は同居者等)の収入の範囲内で、初めに約束したとおり元金と利息を支払っていたのは、昭・平 年 月頃までです。
2)最後の借入時期(自動支払機による少額利用を含む。)と使途
平成○○年○○月頃, ~~~~ から借りた○○万○○円が最後です。
この借入金の使いみち_______________
3)あらゆる手段によっても弁済が不可能だと思うようになった時期及び理由
平成○○年○○月頃,理由は次のとおりです。
その頃の月々の返済額の合計 ○○ 万円
□支払いに要する金額が、収入をはるかに超えていたためです。その頃の収入は平均手取月収で ○○ 万円です。
□業者から貸付けを拒否されたためです。
□収入がなくなったためです。
(理由 □失業 □病気 □その他 ________________ )
□その他
4)現在の借入金の返済状況
□平成○○年○○月頃以降全く支払っていません。
□現在も _____ に対して支払っています。
【第8 現在までの破産・免責手続について】
ここでは、過去に破産宣告又は破産手続開始決定を受けたり、現に係属している破産事件や個人再生事件等の有無を答えます。
□ない
□ある(昭・平 年 月 日 地方裁判所 支部)
事件番号 昭・平 年( )第 号)
なお,この破産手続について,その後の免責手続は次のとおりです。
□申立中です
□免責を許可されました(昭・平 年 月 日付けの決定)
□免責の申立をしましたが,不許可になりました
□免責の申立をしましたが,その後に取り下げました
□免責の申立はしませんでした
【第9 関連事件係属の有無】
ここでは、今回の破産申立てに関連する【破産事件の有無】を答えます。
□ない
□ある(昭・平 年 月 日 地方裁判所 支部)
事件番号 昭・平 年( )第 号)
なお,この事件の破産者は次のとおりです。
□代表者に就任している法人
□相互に連帯債務者の関係にある個人
□相互に主たる債務者と保証人の関係にある個人
□夫又は妻
最後の【第10】には、今後の見通し、生活を改善すべき点、今までに反省すべき点など、その他述べたいことを記入します。
ここまでが【陳述書】に記入する内容の説明でした。
次は
【資産目録】
に記入する内容を説明します。
1)不動産の有無を答えます。
【ない場合】は住所地の市町村役場税務課で交付される無資産証明書を提出します。(自分以外の家族所有の建物等に居住している人は、その土地・建物登記簿謄本を提出します。)
【ある場合】は、登記簿謄本及び固定資産評価証明書を提出します。
3筆(棟)以上ある場合は、この用紙をコピーして同じ要領で記載します。
【被担保債権額】については、【債権者が発行する現在残高の証明書】を提出します。
種類(□土地 □建物 □マンション 計 筆)
名義人氏名(□本人 □その他 ・あなたとの関係 )
取得時期(昭・平 年 月)
購入価格( 万円,□相続 □その他 )
担保に□入っていない
□入っている
担保権者の氏名・会社名
債務者
(□本人□その他 )
被担保債権額
(申立日現在 万円)
相続財産の場合の遺産分割協議について
□未了
□終了
2)現金 □ない □ある( 万 円)
預貯金 □ない □ある( 万 円)
現在使用している【最新の預貯金通帳・証書の表紙を含む全ページの写し】を、【申立ての時までの分を記帳した上】で提出します。
【預金額】が【ゼロやマイナスの場合】でも必要になります。
3)貸付金等(個人事業主の方は、別に記入する欄がありますので、そちらに記入します。)
□ない
□ある □貸付金□その他( )
相手方の名前
金額 万 円
回収可能性 □ある□ない
回収できない理由
を記入します。
4)自動車・オートバイ
□ない
□ある
車名
年式(平成 年式)
ローンは
□終わっている
□残っている
(債権者 )
(残額 万円)
名義( □本人□デイーラー □その他 )
年式が現在から5年以内の場合は時価
( 万円)
【必ず車検証の写しを所有台数分すべて】提出します。
5)生命保険・損害保険の保険契約
□ない
□ある
保険の【名称】【保険会社】【加入年月日】【毎月の保険料】【返戻金額】を記入します。
保険会社作成の【証書又は解約返戻金の証明書】を提出します。
6)その他お金に換えることのできる財産で20万円以上のもの(ゴルフ会員権、株式、貴金属、過払い金等)
□ない
□ある(具体的な種類、評価額を記載してください。)
7)過去2年間に不動産など価値のある財産を処分したことがありますか(売却のほか、借金のかたに取られた場合、質入れなどの場合、生命保険を解約した場合を含みます)。
□ない
□ある
財産の種類
処分の時期 平 年 月
処分方法
処分により取得した金銭 万円
金銭の使途
売却時の【契約書や領収書】【解約時の書面】等、財産の処分が確認できる資料を提出します。
8)過去2年間に退職金、保険金、慰謝料等の支払いを受けたことがありますか。
□ない
□ある
種類
時期(平 年 月頃)
金額( 万円)
使い道
□残っている
□(□全部 □一部)
使ってしまった。
使った具体的事情
以上のことを記入します。
9)過去2年間に、離婚・離縁にともない財産分与をしたことがありますか。
□ない
□ある
時期(平 年 月頃)
【分与】した【財産・金額等】の内容を記入します。
10)過去2年間に,遺産を相続したことがありますか。
□ない
□ある
時期(平 年 月頃)
相続した財産・金額等の内容
遺産分割協議について
□未了
□終了
を記入します。
【ここからは、現在事業を営んでいる人、過去2年以内に事業を営んでいたことがある人用です(会社の代表者を含みます)】
1)売掛金(現在までに回収していない債権)
□ない
□ある
相手の氏名
時期
金額
回収可能性の有無
回収できない理由を記入します。
2)事業設備・在庫品・什器備品等
□ない
□ある
品名(個数)
取得時期
時価を記入します。
3)営業中の商業帳簿の記載を以下から選択します。
□正確に記帳していた
□正確ではないが記帳していた
□記帳していなかった
4)営業中の税金の申告
□青色申告をしていた(確定申告書の控えを提出してください。)
□白色申告をしていた(確定申告書の控えを提出してください。)
□申告していなかった
税金の申告をしていなかった場合には,その事情を詳しく記入します。
5)営業中に、倒産を免れるため商品を不当に安い価格で販売したことがありますか。
□ない
□ある
ある場合は、【いつごろ】【何を】【仕入値の何割くらいで販売したか】を記入します。
【資産目録】の記入はこれで終了です。
次は
【家計状況】
に記入する内容を説明します。
【我が家の家計の状況】というタイトルで【申立ての前月分】を作成します。
【収入の欄】には、
【給与(あなたの)□給与明細】【給与(配偶者)】【生活保護(あなたの) □受給証明】【失業保険(あなたの) □受給証明】【年金(あなたの) □受給証明】【援助者からの援助】【その他(サラ金等の借入れ)】最後に合計金額を記入します。
【支払い欄】には、
【住宅費(家賃・地代) □賃貸借契約書】【駐車場代】【食費】【衣料等その他生活費】【水道・光熱費】【交通費(ガソリン代を含む)】【電話料金】【教育費】【医療費】【交際費】【保険料□保険証書】【養育費その他の送金】【借金の返済】【家族のロ-ン返済】【その他】最後に合計金額を記入します。
・【申立ての前月分】について、【家計を同じくする世帯ごと】の単位で記入します。
・【提出書類の□に✔】を入れます。
・家族の分についても、【誰のものなのか】が分かるように記入し、該当する【車検証や保険証書等の写し】を提出します。
・収入欄の【援助者からの援助】は,【だれからの援助か】を内容説明欄に記入します。
・支出欄の【交通費】【保険料】【養育費その他の送金】【借金の返済】【家族のローン返済】は,内訳を内容説明欄に記入します。
・【その他】は,内訳を内容説明欄に記入します。
最後に
【債権者一覧】
に記入する内容を説明します。
【債権者名・住所(送達場所)】と【借入時期】【現在の残高】を記入して、以下のことを【選択・記入】します。
(1)使途・原因
(2)保証人・担保 有・無( )
(3)差押等 有・無( )
(4)最終返済日( 年 月 日/一度も返済せず)
以上のこと【債権者全員分】を記入します。
【破産債権】となることが【見込まれる】債権、租税債権及び給料債権等も【漏らさず記載】します。
以上の書類を作成して【自己破産】の申し立てをします。
無理に、とは申しませんが、できれば自分で作成することをお勧めします。
お金が無くて【自己破産】するんです。
手持ちも、99万円しかありません。
その中から、20~50万出すなんて・・・。
正直大変ですが、やってみましょう。
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