10年前の河村たかし政治塾の話9(リチャード・クー編3)
世界は、人類が未経験な不況に入っている。
それを、バランスシート不況とリチャード・クー氏は、名付けた。
バランスシート不況は、一見、企業や人に良いとされることを、すべての企業や人が実施すると、悪いことが起きるということを、「合成の誤謬」と言っている。
例えば、企業は、バブル崩壊で痛い目を見た。
借金が増えた。
しかし、会社は潰れなく、借金は残ったが、投資部門で莫大な損失を負ったが、本体のキャッシュフローは至って健全だった場合、そこから得た黒字を必ず、借金返済に充てる。
そうやって、日本の上場企業の半分は、もう既に借金を返し終わっている。
個人も借金を作りたくないので、痛い目をみているから、借金を返して、至って健全な企業及び個人の経営をしている。
そこが、合成の誤謬なのである。
至って良いと思われることをすると、経済にとって、マイナスになってしまうのである。
お金を回さないといけない。
貯蓄は、投資であるということは聞いたことあると思う。
そういうことで、ゼロ金利の今、誰も金を借りず、使わないので、経済が回らなく、不況となっている。
貯蓄=投資を考えると、銀行は、お金を貸して利益を得ているし、それを借りている人が投資に回すことを考えると、銀行の預貸率は70パーセントであり、30パーセントも余っている。
過去の記事にも書いたが、三菱東京UFJは通期で5兆円が余っており、銀行の貸し渋りならぬ、企業の借り渋りが起きているのだ。
リチャード・クー氏は、ゼロ金利で金を借りず、投資の仕方を知らない経営者は、昔から経営者の才能ゼロと言って、早く辞めた方が良いと言われているのに誰も辞めなく、金を借りない。
金が一億円あったら、設備投資や様々な投資でその原資を増やすことを考えるのが、経営者である。
それで、利子が付かないのであれば、何を経営しているのだろうということである。
もちろん、銀行の方も貸し渋りを中小企業にしてて、中小企業の方も健全財政でないと銀行が貸してくれないという、悪循環が起きているのだ。
そこで、リチャード・クー氏の解決方法は秀逸だった。
日本企業の経営陣の総とっかえすれば良い。o(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o~♪
50歳以上の経営者に引退をしてもらえば,一気に日本の経済は回復するという。
この人たちが金を借りないので、設備投資もないし、経済も回らないと言っている。
一度大きな借金をした人は二度と借金をしないのだという。
世界大恐慌で破産した人達は、二度と金を借りなかったと言われているそうだ。
(・ω・)b
なるほどと思った。
そう思ったのは、二つあり、一つは大々的な財政出動と、
二つ目は企業が設備投資したときは、優遇税制を敷くなどの税制支援をしないといけないと言っている。
それは、納得です。
それで・・・。
続く。