裏デッキビルド杯#1(第6回デッキビルド杯後夜祭)参加記録
デュエプレユーザーの皆さん、はじめまして。
甲羅干し芋オクラ和えと申します。
粗雑極まりないHNは、Twitterのアカウントを作成する際ぱっと思いついた単語を語感だけで並べて決めたものですので、深くは気にしないでください。
日ごろは一カジュアルプレイヤーとして、対戦よりも面白おかしいデッキを組み上げることに喜びを見出してデュエプレをプレイしております。
さて、そんな私にとって近頃最大のモチベーションは公式のSNS投稿キャンペーン「デュエプレデッキビルド杯」に参加することなのですが、先日その後夜祭的な位置づけとして「裏デッキビルド杯」というユーザー大会が開催されました。
カジュアルプレイヤー向け、それもオリジナリティ重視のデッキを披露しあうことが主たるコンセプトというとても魅力的なイベントです。
実をいうと前回13弾カードパックの実装時にもプレ開催と称して行われていたのですが、その時は満足のいくデッキのアイデアが浮かばず参加を見送っておりました。
しかし、今回は「デュエプレデッキビルド杯」に投稿した作品の派生型やブラッシュアップを中心に様々なアイデアが溢れて止まらなかったので、意を決して参加させていただくことにしました。
私にとってはこうした大会に参加すること自体が初めてのことで、当日は思った以上に緊張して臨むことになりましたが、最終的にはとても楽しむことができました。
主催のトスカーナ@toscana_totsukaさん(裏デッキビルド杯(デュエプレカジュアル大会)@uradeckbuildcup)には感謝の念に堪えません。
前置きが少々長くなりましたが、ここからは本題として私が持ち込んだデッキや当日の対戦について振り返っていきたいと思います。
使用デッキ「バイオ兵器キリンソード」
こちらが、私の使用デッキです。
恐らくこのレシピを眺めただけで瞬時にやりたいことが理解できるのは、一部の感性が尖り切ったプレイヤーだけだと思いますが、ご安心ください。
折角なので記事を別建てして全カードの採用理由や枚数調整について解説する予定です。
*2022/6/30 解説記事が完成したので追記します。
概要を説明すると、
「アンドラージを進化元にしたシルヴェスタ・ソードを更にキリン・レガシーに進化させることで、手札にあった任意の水文明クリーチャーをバトルゾーンに出すことができる」
というコンボの成立を狙ったデッキとなります。
理想的な回りはこんな感じです。
2t 進化設計図
3t ガントラ・マキシバス召喚
4t バイオレンス・サンダーを進化元にアンドラージ召喚、ガントラアタック
5t アンドラージを進化元にシルヴェスタ・ソード召喚
6t キリン・レガシー召喚とメテオバーン発動*3
構築の経緯
構築の原型となったのはこちら。
私がデュエプレデッキビルド杯(表)に投稿したレシピで、こちらの場合はシルヴェスタを経由してホーガンを踏み倒すことが目的となっております。
ホーガン自身がシルヴェスタもキリンも踏み倒しうるカードであり、机上論では多色クリーチャー1体+ホーガン召喚の2アクションからコンボを始動可能です。
もちろん実際にはまるで再現性のないコンボで、デッキとしては失敗作もいいところなのですが、「シルヴェスタを利用して単色クリーチャーを踏み倒す」というアイデアだけは発展性があると思っていたので、この機会にリベンジを狙ってみることにしました。
また、今回のビルド杯ではかなりの数のキリンデッキが投稿されていたのですが、その中で「シルヴェスタを利用した単色踏み倒し型」は誰ともアイデアがかぶっていなかったことも採用理由の一つです。
当日の対戦模様
大会は全5回戦のスイスドロー形式で行われました。
私はこのデッキで勝ち越せるなどとは考えていませんでしたが、せめて1回くらいはコンボを成功させたいと思いながら試合に臨みました。
以下、各試合の模様をざっくりと振り返ります。
お相手の方のデッキレシピは、私の拙い検索能力で見つかった範囲で引用させていただきます。
・第1回戦 VS墓地利用サバイバー
記念すべき初戦。オープニングハンドはなかなか良好。
まずは多色カードをマナに埋めたいところ。
迷った末、手札に進化設計図があったのでシルヴェスタをチャージ。
キリンのメテオバーンを3回も発動しなければコンボが成立しないので、アルドロンをより大事にしたいと判断しました。
しかしながら、これがまさかの致命傷。
残りのシルヴェスタはすべてシールドに埋まっており、山札をめくってもめくってもコンボが始動できず完膚なきまでの敗北を喫しました。
お相手が使用していたのは、ヤミノドーベルやディアスZを採用したユニークなサバイバーデッキ。
ヤミノドーベルの能力が「相手のクリーチャーがバトルゾーンを離れたとき」にトリガーすることに着目して、キング・ムーのバウンス能力とのシナジーを狙った構築だった模様。
増えた墓地はディアスZやイプシロン・トゥレイトで活用するつもりだったようです。
後でレシピを拝見して思わぬ発想に唸らされたのですが、この試合ではヤミノドーベルを手札に引き込めなかったのか、シンプルにムー/オービスのパッケージで盤面を取られ続けて負けました。
ドーベルの絡んだムーブはかなり面白そうだったので、目にすることができずやや残念。
個人的にサバイバーは好きなデッキタイプなので、自分でも回してみたいと思える構築でした。
・第2回戦 VSアラゴトムスビループ
勝敗とは別によくわからないプレイングをしてしまい後悔の残る試合です。
その場面がこちら。
殴り返しが目に見えているにもかかわらず、ガントラでシールドにアタック。
場に出ているアンドラージは手札を回すためだけに召喚したものなので、この上にシルヴェスタを乗せるうま味はあまりありません。
したがってガントラによるマナ加速を急ぐ意味も薄く、何もしないのが正着だったはず。
プレイングの意図としては、殴り返しを誘発することで次のターンシルヴェスタによるディメンジョン・ホーンの処理を狙ったものとなりますが、結果的にはガントラが盤面から消えたことで自分のコンボパーツが不足するという本末転倒な事態を招きました。
相手と自分のコンボを同時に阻害するという、大会の趣旨的にあってはならないプレイングミスであり、深く反省している次第です。
それはさておき、お相手のデッキはアラゴトムスビループ。
ビシャモンなどのコスト軽減を利用してアラゴトムスビのコストを1まで下げ、2枚のムスビを回し続けて永久にマナ加速を行うのがコンセプト。
ここにきてデュエプレでも比較的再現性の高いループが可能となったのは感慨深いものがあります。
今回はループを目にすることは叶いませんでしたが、ビシャモン2体が立った後、マナ爆誕や羅月トルネードのマナ操作からローコストで莫大なアドバンテージを稼ぐ動きが見られました。
最終ターンはコスト軽減されたトルネード・ムーンが2体飛び出てきて爽快なフィニッシュ。
負けはしましたが、ちょっと気持ちの良い終わり方でした。
・第3回戦 VSセミハイランダーホーガン
2連続で割と一方的に負けてしまい、さすがにデッキ選択を誤ったかとやや後悔しながら臨んだ3戦目。
まずはよくわからない手札から始まったなと思いきや、
次のターンに進化設計図をドロー。
さらに次のターンも進化設計図を引いてきた結果、3ターン目にしてコンボパーツがほぼすべて手札に揃いました。
一方お相手は事故り気味だった模様で、ファーストアクションは6ターン目のデストラーデ召喚。
こちらは返しのターンに上記の盤面が完成し、そのままゲームエンド。
ようやくの初勝利をつかむことができました。
何はともあれ最低でも1試合はコンボを決めるという目標を達成できて一安心。
デッキへ抱きつつあった疑念も晴れて、残り2試合にも前向きな気持ちで臨めるようになりました。
如何せんこちらだけがぶん回ってしまったせいで、お相手のデッキの概要は試合中には把握できなかったのですが、大会後にレシピを拝見したところデストラーデとホーガン以外のカードは各種1枚ずつしか投入していないセミハイランダーだったことが発覚。
キング・アルカディアスなどのガチカードに紛れてシザー・アイや霊騎デュナスなどが採用されており、茶目っ気たっぷり。
謎コンボを生み出すことしか頭にない私としては、こういう方向性のカジュアルさもありだったかと目から鱗です。
次回以降参加するときにはコンボではなくコンセプト重視のデッキを組んでみるのもありかもしれないと思いました。
・第4回戦 VSバグナボーンイカズチ
コンボデッキミラー(?)バグナイカズチ戦。
イカズチの能力とバグナのアタックトリガーを利用した無限アタックデッキの一種で、類型にパンダイカズチ、ソルダリオスイカズチなどがいることで有名です。
もう一勝くらい拾って帰るぞと意気揚々に挑みましたが、結論から言えばあえなく敗退しました。
お相手のデッキの回り方がとにかくスムーズで、それもそのはずレシピによればオボロカゲロウ、未来設計図、神秘の宝箱が各種4枚投入されていてコンボパーツ集めに余念がありません。
実際の試合でも
3t オボロカゲロウ
4t 神秘の宝箱
5t アマテラスからザンゲキマッハアーマー
6t バグナボーン着地
とかなり理想的な動きを見せつけられました。
しかしながら、このデッキ真の立役者は魔龍バベルギヌスでしょう。
アマテラスを破壊して再召喚することで、マッハアーマーと神歌の聖域をプレイする一人二役を担わせることができます。
コンボデッキのお手本のような完成度には脱帽するほかありません。
負けて悔いなしの1試合です。
・第5回戦 VS呪文メタデストラーデ
あっという間の最終戦。
実はこの大会、一部試合がミケガモ@nusu_fkr453145さんのYouTubeチャンネルで配信されており、この第5試合は私の対戦が映っていました。
以下のアーカイブの1:32:40ごろから対戦の模様を視聴することができます。
結果はなんとこの日一番のぶん回り。
序盤から流れるようにパーツが集まっていき、6ターン目にはこの状況。
次のターン、デッキトップが単色ならマナゾーンのユウコと合わせてメテオバーン3回を発動する準備が完了しています。
そして運命のワンドローは……
アクア・サーファー!
サーファーを引いてこんなに嬉しいこともそうはありません。
そのまま無事バイオレンス・サンダーが着地して決着。
ほぼ理想に近い動きを通しきることができ、まさかの配信台で大金星を挙げることができました。
やりたかったことが全部詰まっているので、興味のある方は是非アーカイブをご覧になってみてください。
私以外の方々の試合も面白いものばかりでおすすめです。
お相手のデッキはというと、ありとあらゆる呪文メタクリーチャーをデストラーデの効果で連鎖させるというとんでもないものでした。
スペル・デルフィンやM・ジェスティに始まり、ブルー・メルキスから果てはブロークン・ホーンやゴーゴンシャックまで詰め込まれています。
ランクマでナイトや超次元ビートに10連敗くらいしたとしてもここまではやらないと思います。
思想性が強い。好き。
ところでこの試合、最終的には私がお相手のシールド6枚に対してジャストキル+1を揃えて勝利したのですが、その際ちょっと思いがけない出来事が起こりました。
まずはバイオレンス・サンダーがアタックした際、お相手の手札にあったM・ジェスティのマッドネス能力が起動。
デストラーデの置き土産でシールドが1枚増えるとともに、連鎖効果でサルトビが現れます。
効果は当然ワンドローワンディスカード。
引き入れたのはゴーゴンシャックでしたが、もしこの際バイケンを引かれていたら、あるいはそもそも手札にあったのがバイケンだったら、この勝負負けていたかもしれません。
一見ワンサイドゲームのようで、実はとてつもない良マッチだったのではないでしょうか。
この日一番印象に残った試合となりました。
デッキ投票
さて、これで5試合すべてが終了したわけですが、この裏デッキビルド杯にはもう一つの目玉があります。
その名もデッキ投票。
各参加者が気に入ったデッキを3つ選んで投票し、最も獲得ポイントの多かった上位3名がジョニー賞として表彰されます。
いずれも魅力的なデッキばかりで、私も頭を悩ませながら投票を行いました。
本当に甲乙つけがたかったので、最終的には自分の好みでコンボやシナジーが美しいと感じたものを選びました。
後は自分のデッキにはポイントが入っているのか、ドキドキしながら集計を待ちます。
してその結果は……
キリンソード入賞!
しかも最多獲得ポイントであるベストジョニー賞の栄誉にあずかりました。
配信でベストムーブを決められた効果が大きかったものと思われます。
なんにせよ全く望外のことで、この上なく嬉しかったです。
総括
一番の成果は何といってもベストジョニー賞の獲得。
私なりに自信をもって完成させた構築が、少なからぬ方々の琴線に触れたということはデッキビルダー冥利に尽きます。
本家デュエプレデッキビルド杯では今のところ鳴かず飛ばずなだけに感動もひとしおです。
ただ、それはそれとしてもう少し勝ちを意識した構築を組むべきだったのかなという反省も若干あります。
キリンソードは決まりさえすれば見栄えのあるデッキですが、成功率は大会を通してわずか2/5。
決まらなかった試合はほぼサンドバック状態で、対戦相手の方にとっては逆に面白くない展開だったかもしれません。
しかも一種の対話拒否デッキなので、決まったら決まったで一方的なゲームになりがちです。
折角配信に映る機会もあるなら、お互いのデッキに見せ場がある試合の方が望ましく、その点では意識すべきは勝ちというより対話性だったでしょうか。
とは言え私が好きなのはやはりコンボデッキなので、次回以降参加の機会があれば、自分の感性に嘘をつかない範囲でより良い試合が生まれるような構築を目指したいところです。
最後に、こうして大会を振り返って本当に濃密で楽しいひと時だったと実感しております。
2時間以上もの時間が瞬きの間に感じられたほどでした。
改めまして、主催のトスカーナさんや対戦相手の方々に感謝の言葉を述べて記事の結びとさせていただきます。
素敵な時間を過ごさせていただき、本当にありがとうございました。