看護師もつらいよ(看護学生編)
医師の過労死、医師の働き方改革など昨今では医師の労働環境や生活にフォーカスが当てられ、改善させようとする動きがあります。
それ自体はとても喜ばしいことなのかもしれませんが、「医師」だけにフォーカスを当てるのではなく医療業界そのものにも影響があればいいと思う今日この頃です。
今回はその中でも看護師にフォーカスを当ててみたいと思います。(筆者は医師ですのであくまで医師からの目線になります。もしかしたら間違っていることもあるかと思いますが、ご了承下さい。)
・看護学生
看護学生はその名の通り、看護師になる前の学生さんです。看護師国家試験合格に向けて日々勉強、実習に励んでいます。医師の中には看護学校に授業をしたことがある先生もいらっしゃるのではないでしょうか。
看護学生時代はなんといっても実習に理不尽要素が多い印象です。医師であれば一度は見たことがある看護学生の朝の病棟挨拶があります。「〇〇から来ました学生×名です。本日はよろしくお願いします。」的なことを病棟に向かって挨拶します。その後、場合によっては今日の目標等を発表していきます。病棟には看護学生の他に、医学生、薬学生など他の学生さんもいますがこのような挨拶をしてるのは当方の観測範囲内では看護学生だけです。
もちろん挨拶自体は社会人になってからも必要ではあるので全てを否定するつもりはありませんし、医師になっても挨拶一つできない人がいる事も重々承知しております。しかし、いくらなんでもやり過ぎ感が否めないのです。実習の初日と最終日だけならともかく、毎日やる意味はなんなのでしょう?本日の目標を発表する意味はなんでしょう?
更にとんでもないことに、この挨拶を病棟の看護師が無視することも多々あります。昨今では挨拶を無視しないようにする(本来当たり前のことですが)動きもあるようですが、、、
もしかしたら自分の学生時代にそうだったのかもしれません。業務前に学生の挨拶にいちいち返事をする時間が惜しいのもしれません。しかし、そんな負の連鎖は無くしていただきたい今日この頃です。
実習内容については病院や学年によるのでなんともいえないかと思いますが、やはり話しかけにくい看護師はいます。普段の業務すら回らないのに学生の相手なんてしてられない気持ちは分かります。しかし、学生相手にその態度はないでしょうというシーンも多々あるのです。看護学生時代から厳しい世界を経験するわけですね、、、今後少しでも改善することを願って止みません。
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