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大好きを叫ぶ


 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のことが大好きです。キャストが発表されたあの日から、活動を始めた日から応援できている初めてのスクールアイドルです。
 お金も時間もたくさん使いました。
 応援する事で少しでも力になれるのならこれらを惜しむ理由は私にはありません。
 そう思わせてくれる魅力が、彼女たちにはあると思っています。

 彼女たちが届けてくれる、幸せな時間があります。
 それを少しでも自分のために何かを成す原動力にできれば。もしかしたらそれで届けてくれた幸せの何倍も返す事ができるのでは、続ける事で応援する事の意味をずっと持てるのではないだろうか。
そうやって何かを生み出しながら、ずっとずっと応援していたい。そう思っていました。

 ずっとは、永遠のつもりでした。あり得ないと理性ではわかっているつもりでした。
 でも、本当はわかっていなかったのだと思い知らされました。

 虹ヶ咲は箱推しです。誰か1人を選ぶなら、上原歩夢ちゃん推しです。
 でも虹ヶ咲は本質的にはソロのスクールアイドルです。優木せつ菜が大好きな気持ちは歩夢ちゃんのそれと何も変わりません。虹ヶ咲の誰であってもこの気持ちは変わらないです。
 だからこそ、今日を、明日を迎えるための気持ちの整理がつきませんでした。

 11月からずっと、今日まで気持ちの整理をずっと続けていました。本当に、ただ悲しかったです。今もその気持ちがあります。
 「なぜ?」
 その問いだけがずっとありました。

 楠木ともりさんの活動も、いつからか応援しています。特に彼女のアーティストとしての活躍に心奪われて応援しています。
 声優としても多くのキャラクターを演じ、愛されている楠木さんです。彼女の事を思うなら優木せつ菜のバトンを次の人へ渡すという選択を受け入れて、これからの楠木さんの活躍を応援するのは当然だと思っています。これに関しては疑いなく完全にそうだと分かっていますし、そうであるべきだと思っています。

 けれど、わかっていても、どうしても私は優木せつ菜を演じる楠木ともりさんが大好きで、楠木ともりさんが演じる優木せつ菜が大好きです。
 それはきっとこれからも変わらないです。

 怒りも感じています。それはどうしてもわかってあげられない自分自身に対してです。
 他でもない楠木さんが選んだ道を、なぜ尊重出来ないのか?
 なぜ、自分が望む選択は未来を奪う事である事を受け入れられないのか?
 11月のあの日から、本当に自分の事が嫌いで仕方ないです。理性でどんなに理解をしていても、心が未熟すぎて全くついて行けていません。全てにおいて未熟な自分が、写真や言葉で何を、伝えられるというのか。そういったネガティブな感情がずっとありました。
 あの日から、写真を撮らなくなりました。

 少し、自分の気持ちに整理をつけるきっかけとなった出来事がありました。悲しい、暗い気持ちもスクールアイドルの事が大好きな気持ちからきているのであれば、光をくれるのもまた、スクールアイドルでした。
 A•ZU•NA_day2最後の挨拶での事です。ステージを歩いてみんなに挨拶しようという楠木さんに、大西亜玖璃さんが「大丈夫?」と声をかけたあの瞬間です。
 私はステージに立つ彼女たちしか知りません。優木せつ菜を演じてくれるのであれば、踊らなくても、ステージに立たなくても良いと思っていました。
 体のことも、少し調べました。症状が進行するととても危険な病気であることも理解していたつもりです。
 大西さんのあの一言で、なにもわかってあげれていなかったのだと思いました。あの一言、おそらく意識もなく普通に出た言葉、その言葉をかける事が当然であるほどなのだと。
 ステージに立つとなればダンスをせずとも移動や着替え、歌唱で負担がかかるのでしょう。体の事だけを思うのならステージに立たない事が最善なのだと。
 そして、それを誰よりも楠木さんが、優木せつ菜を演じる人として望んでないのだと。

 自分は結局、大好きな気持ちに自分のわがままを混ぜていただけなのだと気がつきました。

 今回、写真を撮ろうと思ったのもA•ZU•NAライブの後からでした。あの、大好きという気持ちだけで一杯にした、そうできたライブだったからこそ、もう一度自分の気持ち整理をつける為にも、撮ることが自分には必要だと感じたからです。

 稚拙でもいいから撮ろう。そう思って臨んだ撮影でした。結果は散々でした。
 撮影日はイベントで人が多く、雨だけならともかく風が強く姿勢の維持が大変で、撮った写真は思った通りの構図では撮れず、挙句の果てには保存設定のミスでRAWが残っていませんでした。
 でも、それでもいいから形にしたかった。
 大好きな気持ちを持ち続けていれば、きっといつか、大好きを伝えられるそんな写真が撮れるかもしれない。
 撮ることで知った失敗も、知識の不足も、足りていない経験値も、この気持ちとともに高めて行きたいと思います。

 これまで楠木ともりさんが演じてきた、優木せつ菜と共に作り上げてきた「優木せつ菜」はこれからも残ります。林鼓子さんが演じる優木せつ菜は、新しい優木せつ菜でありこれまでの優木せつ菜でもあるのだと思います。
 それもまた、二面性を持つ彼女らしいのではないのかと今では思えます。

 もしかしたら応援を続ける事が出来なくなるかもしれないと考えていた時もありました。
 けど、今、この時間も虹ヶ咲の事が大好きなままです。きっと、明日からもずっとそうです。このずっとがたとえ永遠じゃなかったとしても、むしろそうだからこそ、この大好きを大事にしたいと思います。

 この5ヶ月間本当にしんどかったです。
 けど、大好きにさせてくれて、ありがとうございます。
 楠木ともりさんが作り上げてきたこの5年間でこれだけ大好きになりました。大好きを積み上げてこれました。
 こらからも応援していきます。

 優木せつ菜を本当に、ありがとうございました。
 

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