私が先生でいられるのは、ほんのわずかな時間
小学校や中学校で出会う「担任の先生」は、私たちにとって、一生「先生」のまま。
だけど、私がセミナーで出会う受講生の方の「先生」でいられるのは、ほんのわずかな時間だと、私は分かっている。
ライターの仕事は、10年書き続けているベテランであろうと、デビュー後半年の新人であろうと、「クライアントが満足するものを、自力で書くことができた」瞬間が1つのゴール。あるクライアントに認められた、という事実が1つあれば、それでもうプロだという自覚が芽生えていくことになるだろう。
このことは、むしろ「一時的には教える側であった私」が常に意識しておかないといけない。
若い感性が必要とされる仕事には、若いライターの方が向いているし、発注や納品のやり方が新しい時代に対応して変わっていけば、それに順応できるのは新人ライターのほうが早いということもあり得る。
独り立ちができていない人のサポートをする間は、ある程度、力強く指導する必要もあるだろう。「指導」には、ある程度のパワーや自信をもっていないと、受講生の方はもっと戸惑う。
それでも、「私はいつまでも先生でいてはいけない」と、意識しているべきだろうと思うのだ。文才という面でも、適応力の面でも、あっさりと私を追い抜いていく人など、たくさんいるのだから。
私のセミナーに参加して、その後プロとしてデビューされた方もいる今、自分自身のために書き残しておきたい思い。
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