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ファミレスで受けたショックを各社のIR資料で確かめる【考えついたら追記】

2週間ほど前、12:30ごろサイゼリアに入店してとても驚いた。4人掛けのテーブルには半数くらいしか客がおらず、2人掛けも3,4割しか埋まっていない。「この時刻に、こんなガラガラでいいのか?」と心の中でツッコみつつ、のんびりとランチセットをいただいた。

その時点ではそれで終わったのだが、別の日に11:20ごろジョイフルへ行くと、やはり禁煙席の7割は空席。喫煙席は確認しなかったが……

で、今日は某ショッピングモール内の鎌倉パスタで、打合せをかねた昼ご飯。雨が激しかったことや、小中高校が終業式にあたる日で、生活リズムが変わっている人も多かっただろうことを考慮しても、12:20ごろに空席の方が多いというのは、衝撃的な光景だった。ちなみに、同じショッピングモール内のブッフェ専門のレストランは、空席もあるがかなり人が多かった。

3軒も違和感が続くと、調べてみたくなるのがライターという生き物である。

サイゼリアの月次報告は?

サイゼリヤ月次報告(2019年8月期)

既存店の「客数前期比」が100%を切り続けているということが分かる。

また「2019年8月期第2四半期決算説明会 資料」を見る。

12ページ「客数(連結)」の資料で「国内既存店」の不振が伝わってくる。

ジョイフルの月次報告は?

既存店の「客数」が100%を切り続けているということは、昨年に比べて客数が減った状態が続いている。なかには80%台を記録してしまっている月もあり、サイゼリアより数値面では厳しい結果が出ているところも。

なお、ジョイフルは2019年3月11日に業績予想の修正を出している。厳しい状況であることの表れだろう。

サンマルクホールディングスの開示情報は?

株式会社鎌倉パスタはサンマルクホールディングスの連結子会社。申す濃い時間があれば、開示されている資料を探すんだけれど、さすがに仕事に戻らなくちゃ。。。


私は利用する回数は少ないのだが、すかいらーくグループのIR資料も見てみよう。

2019年6月度 すかいらーくグループIRレポート

やはり4月から客数の前年比がマイナスになっている。ファミレス全体の客離れが進んでいるということなのだろうか。

にしても、IR資料では数%、多くても10%以内の客数減だ。ここまで「ガラガラだなぁ」とびっくりするような値とも思えない。

どのファミレスも、客単価が上昇しているように見えるのは、安いランチタイムの利用ではなく、それ以外の時間(グランドメニューなどを提供している時間)の利用が増えているからだろうか?

ますます知りたいことが増える。。。

写真は今日食べた鎌倉パスタさんのランチ。

仕事が一段落したので追記しよう。

お客さんが離れる理由、お店に入りにくいと感じる理由があるとしたら、

・メニューが高くなった

・味がまずくなった

・飽きた

・店員さんに何かされたなどトラブルがあった

・他により良い店を見つけた

などが理由だろうか? 経済情勢の悪化で財布のひもを緩められないといった理由があるかもしれないが、それはいったん置いておいて「店側の原因」について考えよう。

ランチメニューの値上げが理由ではない?

サイゼリアは500円ランチを続けているので、理由にならない。つけあわせのサラダがリニューアルされたが、あのドレッシングは賛否が分かれるかもしれない、とは思う。

ジョイフルのランチメニューの価格が改定されたのは2017年10月なので、最近になって急に客数が減る理由とは考えにくい。それに、「いつでもおはようメニュー」を別途提供していて、ドリンクバー込みのお得価格である。

ガストは、499円の日替わりランチが知られているが、終わりの時間が17時で、もはやランチメニューと言えるのかが知りたいところだ(笑)

私個人の感想だし、全店舗がそうとは言い切れないのだが、私はガストのランチにはもう行きたくないと思う。味はある程度のおいしさがあるけど、店員さんがお皿を出すときに、椅子を足でけってどかせたりするシーンを何度か見てしまった。そして、間違ったメニューを提供されたことも、数度ある。これはあくまでも、私の個人的な経験だけれども、こういう部分が敬遠されるのではないかと思ってしまう。

私は個人的に、和食さとが好きだ。日替わり定食や昼得天丼はなかなかお得だ。ご飯を小盛りにしてもらうと33円引きだし、さとカフェが無料になるチケットをもらえることもある。

またこのお店には座敷もあるし、法事で利用できるレベルのメニューもある。だからだろうか、他のファミレスに比べてにぎわっているように見える。

競合店としては「和ダイニング 四六時中」があるだろうか。確か700円前後でランチメニューも用意されている。イオンで買い物をした後に立ち寄りやすいという立地からか、わりとにぎわっている。

うーん。。。

極端な客離れが進んでいるファミレス。今でも盛況のファミレス。何が違うのだろう???

1つ気づいたのだが、どのファミレスでも「乳幼児連れのママ友会」みたいな集まりが、ほぼ目につかなくなっている。なぜだろう? ここにヒントがありそうに思う。

乳幼児連れのお母さんが入りづらくなった理由でもあるのだろうか???

一つには、共働き世帯が急増しており、ママ友ランチの件数自体が減っているという可能性もあるかも。

また居酒屋やカラオケでもランチメニューが提供される時代だし、ママ友の集まりができるレンタルスペースも簡単に借りられる。ママ友ランチの場所が他所に移った、という可能性もある。

以後も観察を続けよう。

勉強禁止の張り紙の威力かも?

乳幼児連れのお母さんだけでなく、学生さんの姿を、ファミレスでは見なくなったなとは感じる。

学生の皆さんに向けて「勉強はご遠慮ください」と張り紙があるファミレス、ファーストフードも増えている。都心部では、店員さんが勉強をやめるよう促しているシーンを見たこともある。

ただ、私の住んでいる地域では、そこまで厳しい禁止事項ではないようで、空いているときだったら黙認されている。

とはいえ、ファミレスでの勉強は飲食代がかかる。勉強目的ならば、もっと安いファーストフード店や、いっそ有料自習室を借りるなどのほうが、便利かもしれない。

ココスの朝食バイキングが(号泣)

最寄りのココスで、平日も実施されていた朝食バイキングが、土日祝限定に変わった。平日にもお客さんは入っていたのだが、人件費などもかかるし、運営上無理があったのかもしれない。

個人的な悲しみをメモしておくことにする。

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河野陽炎|田舎の一人プロダクション
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