2-1.Kindle出版の最適な文字数やページ数、価格設定は?
Kindle出版には、どれくらいのボリューム(文章量)が必要になるのか?
気になるところですよね。
通常、書籍ボリュームを考えるときは、ページ数や文字数が基準になります。しかし、Kindle 本は拡大・縮小を読み手が設定できますので、文字を大きくすればページ数は増え、逆に文字を小さくすればページ数は減ります。
つまり、Kindle 本はページ数を基準には考えられませんので、文字数を基準にした方が、差異のない共有ができます。
気になったので、「紙の書籍(印刷本)」と「Kindle版」の本の長さ(ページ数)を調べてみました。
「紙の書籍」と「Kindle版」でもページ数が違いました。
(印刷本のページ数:172ページ < Kindle版のページ数:218ページ)
出版社の方で、紙の書籍をKindle版にしているだけですので、内容はもちろん同じです。
Kindle版のページ部分をクリックすると、
正直、ちょっと意味が分からないですが(笑)、Kindle本は印刷本とはページ数が違うよ、ということでしょう。
書籍の文字数の基準
私のはじめて書籍『6分間文章術』(ダイヤモンド社)を書くときに、編集さんから言われた基準は10万文字でした。しかし、最近のビジネス書は、文字が大きかったり、行間が広かったりと読みやすく工夫していることも多く、6万文字~10万文字程度ではないかと思っています。
仮に、一般のビジネス書の文字数を8万文字としたとして、いきなりそれだけの文量を書こうと思えば、なかなかシンドいですよね。でも、安心してください。
経営者・起業家がビジネスを加速させるKindle本の文字数
このnoteでお伝えしている「経営者・起業家がビジネスを加速させるツールとしての Kindle 本」であれば、15,000~30,000文字で十分です。もちろん、あくまでひとつの参考基準なので、それよりも少なくても多くてもKindle出版は可能です。
Kindle出版に取り組もうと思ったときに、基準がないと不安になる方もいらっしゃるので、目安として文字数を提示させていただきましたが、文字数が多いか少ないかよりも、
◎ 読者が満足してくれる
◎ あなたの目的が達成できる
この2つが、もっとも重要です。
また、Kindle本のボリュームは、価格とも連動してきます。
・1,000文字しかないのに、1,000円:高すぎる
・10万文字もあるのに、100円:安すぎる
と読者は感じますので、バランスが大切ですね。
売り手目線ではなく、読者がお金を出してあなたの Kindle 本を読んだときに、「どんな感情になるか?」ここに一番の正解があります。
いったい、いくらに設定すればいいのか?
読者が高いが安いかを判断する1つの基準は、類似書の価格です。
普段読んでいる本が比較対象となりますので、多くの人の比較対象は他の Kindle 本でなく、商業出版された「一般のビジネス書」です。
一般のビジネス書が、8万文字で1,600円だとします。
あなたの Kindle 本が2万文字だったとすると、4分の1のボリュームなので、単純計算 Kindle本の販売価格は、400円。ただし、商業出版は編集者や校閲などさまざまなチェックにさらされ、クオリティが磨かれていきます。セルフ出版のKindle 本でそのクオリティにするのは至難の技かもしれません。
そう考えると、あくまで私の感覚ですが、2万文字の Kindle 本を出版するときには、250~300円くらいが妥当ではないかと思っています。希少性の高い情報であれば、もっと高価格でもいいと思います。
私の場合は印税ではなく、より多くの人に読んでもらうことが目的ですので、100円で販売しようと思っています。なぜなら、より多くの人に読んでもらえるほど、ビジネスにつながる分母が大きくなり、印税よりも圧倒的な売上につながるからです。
Kindle本に限らず、<価格戦略=ビジネス戦略>ですので、あなたのビジネスにとって最適な価格設定を考えてみてください。価格は出版後も変更できますので、 まずは直感で価格を決めてもいいかもですね。
2万文字も書けない……すでに挫折しそう
一気に書き上げようと思えば、プロでもない限り相当大変です。
こう考えてみてください。
ブログ記事には、10,000文字を超える長い記事もありますが、2,000文字くらいは一般的な文量です。Kindle本が2万文字と聞くと圧倒されますが、2,000文字のブログ記事が10記事分だと思えば気軽に思えてきませんか?
また、Kindle 本は出版後に原稿の差し替えができます。たとえば、1万文字→1万5000文字→2万文字とアップグレードしていくことも可能です。
アップグレードの度に告知(宣伝)のタイミングを作れますので、マーケティング効果もあり一石二鳥です。
ちなみに、この記事の文字数が、約2,300文字です。
こちらのKindle本は、26,000文字程度です。
【この記事のまとめ】
<経営者・起業家がビジネスを加速させる Kindle 本の文字数>
「経営者・起業家がビジネスを加速させるツールとしてのKindle 本」であれば、15,000~30,000文字で十分
<Kindle出版代行サービスの費用はどれくらいかかるのか?>
2万文字の Kindle 本を出版するときには、250~300円くらいが妥当ではないか
<2万文字も書けない……すでに挫折しそう>
2,000文字のブログ記事が10記事分だと思えば、気軽に思えてくる
このKindle原稿(20,731文字)は、45分で書きました!
といったら、信じてもらえますか?