2-5.魅力的なプロフィールの書き方。ペンネームOK?
書籍の最後には、著者プロフィールがありますよね。
あなたがKindle出版する場合には、Kindle本の中にだけではなく、書籍の販売ページや著者ページ(著者セントラル)にも、プロフィールを掲載できますので、履歴書みたいな、とりあえず書いたプロフィールではモッタイナイ。シンプルにあなたの魅力が伝わらないので損します。
商品やサービスの品質がコモディティ化(機能や品質などで差がなくなってしまうこと)している現代においては、品質の良さは最低条件 ── 販売者のドレスコードとなっています。そんな中で、何を売るかよりも、「誰が売るか」が差別化・独自化の重要な要素になってきています。
書籍も同じように、あなたが選ばれるためのプロフィールが大切。
著者である、あなたの情報(プロフィール)があることで、安心感が増し、プロフィールで業界の権威であると思ってもらえるほど、信頼性につながります。
プロフィールにはゴール設定が必須
あなたのプロフィールを読んだ人に
◎ どういう風に思って欲しいか?
◎ 何を感じて欲しいか?
◎ どんな行動を取って欲しいか?
こういった質問を自分に問いかけながら、プロフィールの『ゴール設定』をします。目的に沿ったプロフィールを作ることで、あなたの魅力を引き出せるようになります。
「プロフィールのゴール?」と思われる方もいるかと思います。
Kindle本プロフィールのゴールを考えてみると、たとえば、
「この著者のことがもっと知りたい!」
「専門家の情報として、この人の本だけは読んでおかなければ!」
「著者が展開するサービスの根底にある思想や発想を知りたい!」
こんな感じで、あなたのゴールを思いついたことをメモしておきましょう。
プロフィールは「現在 → 過去 → 未来」のテンプレートで書く
さて、ゴール設定はしてみましたか?
ゴールが決まっても、プロフィールを書くのは骨の折れる作業ですので多くの人がパスをしがちです。それだけに、あなたがそれを乗り越えて、この機会にプロフィールと向き合うことができれば、それだけで頭一つ抜け出せます。
この記事をお読みいただいている、せっかくのタイミングですので、あなたが自分自身と向き合いながら、素敵なプロフィールを作るためのテンプレートをご紹介しますね。
プロフィールは、3幕構成で書いていくと、とても納まりがよくなります。「過去」「現在」「未来」からなる3幕なのですが、大切なのはこの順番。
<過去 → 現在 → 未来>
ではなく、
<現在 → 過去 → 未来>
の順番です。
たとえば、あなたが「初めての人」にあったときのことをイメージしてみてください。
「いやー、昔、こんなことがあってねぇ」と、いきなり過去の話しをされたとしたら困惑しますよね。むしろ、ちょっと怖いですよね。
逆に「私は未来はこんな風にしていきたい!」と、熱く語られても「は、はぁ…」と言うしかありません。
では、初対面のときに、一番知りたくて、安心できる内容なんでしょうか?
それは、「現在」のその人です。
「現在いったい何をしているのか?」
ということを、“まずは知りたい”わけです。
今、こういうことをしています。こんなことを考えて、こういうことをやっています。という「現在」を伝えてから、そこに至った背景として「過去」を語り、そういった過去と現在があるので、「未来」はこんな風にしていきたい。
という順番で語られると、スッと受け入れてもらえます。
何を書くか(企画)ではなく、誰が書くかが大切
「誰が売るか」が差別化・独自化の重要な要素になってきていると冒頭でお伝えしました。紙の書籍の企画書でも編集者が一番チェックしているのは、実はプロフィールです(『6分間文章術』を担当してくれた超売れっ子の編集者さんから聞きました)。
著者プロフィールを大切にしている、PR会社の社長さんのお話しを引用します。
あなたのプロフィールも<現在 → 過去 → 未来>という順番で語ってみてください。あなたの新しいプロフィールとお会いできるのを楽しみにしています!
Amazonの著者ページにもプロフィールを書くといいですね。
私の著者ページはこちら。
Kindle本はペンネームOK?
「Kindle出版するときは本名を公開しなきゃダメなの?」
そう不安になる方もいらっしゃると思います。
ペンネームでOKですので、本名を公開する必要はありませんのでご安心ください。
ペンネームは、出版する際に入力しますので、今は、ペンネームで出版できることだけ覚えておきましょう。
【この記事のまとめ】
<プロフィールにはゴール設定が必須>
あなたのプロフィールを読んだ人に
◎ どういう風に思って欲しいか?
◎ 何を感じて欲しいか?
◎ どんな行動を取って欲しいか?
<プロフィールは「現在 → 過去 → 未来」のテンプレートで書く>
「現在いったい何をしているのか?」を、“まずは知りたい”
<何を書くか(企画)ではなく、誰が書くかが大切>
プロフィール(自己PR)がどれほど重要かという、専門家の観点
<Kindle本はペンネームOK?>
ペンネームでOKですので、本名を公開する必要はありません
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といったら、信じてもらえますか?