0-2.Kindle出版と商業出版・自費出版との違いとは?
「出版」にも3種類あるのをご存知でしょうか。
「商業出版」「自費出版」「電子書籍出版」の3つです。
※商業出版された書籍が電子書籍になることもよくあります
それぞれにメリット・デメリットがありますので、比較していきましょう。
「商業出版」のメリット・デメリット
一般的に出版といったときにイメージするのが「商業出版」です。
<メリット>
◎ 全国の書店の棚に並ぶ(Amazonなどのオンライン書店含む)
◎ 社会的評価が高く圧倒的なブランディングができる
◎ 出版に関わる費用をすべて出版社が負担
◎ 在庫リスクがない
<デメリット>
・出版のハードルが高い
・膨大な時間と手間がかかる
・本の内容やデザインなど著者の意向通りにはならない
出版社もビジネスですので、「売れる書籍」を出版することにシビアです(当然ですね)。
それだけに、著者の「こんなことを書きたい!」がすべてそのまま通るわけではありません。それがデメリットだと捉えられがちですが、私は、むしろ大きなプラスを生み出すメリットの側面の方が圧倒的に大きいと思っています。
「商業出版」は、書籍のプロフェッショナルである編集者さんとの共同作業です。編集者さんに「いい!」と思ってもらえなければ、読者さんには響きません(読者さんの目がいちばん厳しい)。書きたいことを書くために、編集者さんと揉み合うほど、想像以上のコンテンツが生まれてきます。
出版社の関係は、次のようになります。
出版社に原稿を渡して、出版に関わる費用やアレコレを丸っとお任せできますので、著書(あなた)は原稿執筆に集中できます。
著書(あなた)の印税は、8~10%が一般的です(出版社や著者による)。
プロの編集者さんと創り上げていくプロセスは非常に学び多く、エキサイティングな経験になりますので、「商業出版」のチャンスが来たら、ぜひトライしてみてください。
「自費出版」のメリット・デメリット
「自費出版」メリット・デメリットは、「商業出版」のメリット・デメリットをひっくり返したようになります。
<メリット>
◎ 出版のハードルが低い
◎ 執筆の時間と手間は自分次第
◎ 本の内容やデザインなどを自由に決められる
<デメリット>
・書店に置いてもらうことは難しい
・社会的評価は高くない
・出版に関わる費用のすべて(あるいは一部)を著者が負担
・自分での買取なので在庫リスクがある
※参考数値として費用感はざっくり1000部で300万円など(出版社や取り組み方によって大きく変動しますのであくまで参考)
「自費出版」のきっかけとして、たとえば、
・「◯◯◯◯」というテーマで出版企画をしている
・ブログを読んで、あなたに興味を持ったので執筆依頼をしたい
・出版に関する費用の一部負担がある
といった内容で、出版社からメールでアプローチがあることがあります。
「出版に関する費用の一部負担」とあったら、この時点で「自費出版」の可能性が濃厚です。「自費出版」を批判しているわけではなく、「商業出版」の依頼だと勘違いしやすいので、知っておいた方がよい知識としてお伝えしています。
出版社の関係は、次のようになります。
「電子書籍出版」のメリット・デメリット
「商業出版」「自費出版」のいいとこ取りをした出版スタイルが「電子書籍出版」となります。
<メリット>
◎ 出版のハードルが低い
◎ 執筆の時間と手間は自分次第
◎ 本の内容やデザインなどを自由に決められる
◎ 印税率が高い(Kindleの場合、35% or 70%)
◎ 在庫リスクがない
◎ 出版費用がゼロ(自分作業の場合)
※この note だけで電子書籍出版できますのでご安心ください
<デメリット>
・電子書籍プラットフォームでしか売れない
・社会的評価は高くない
・クオリティチェックが自分のみ
・何から手を付けていいのかわからない
電子書籍にはあなたが販売をやめない限り「絶版」がないというメリットもありますし、自分でセルフ出版すれば費用もかからないのでリスクもないですね。
2021年10月19日から、Amazon が Kindle 本を紙書籍で出版できるサービスがスタートしたことで、自分で購入し手売りするといった自費出版と同じような展開も可能になりました(必要な部数だけ都度購入すればいいので在庫リスクも回避できる)。
「商業出版」「自費出版」「電子書籍出版」の比較表
「商業出版」「自費出版」「電子書籍出版」の比較表を改めて表示しておきます。
「電子書籍(Kindle出版)」の可能性
電子書籍の市場規模は年々大きくなってきています。
ユーザー数が圧倒的に多いのがKindle(アマゾン)ですが、電子書籍プラットフォームの有名どころには、次の4つがあります。
Kindle(アマゾン)
楽天Kobo(楽天)
Google Play ブックス(グーグル)
iBooks(アップル)
『電子書籍ビジネス調査報告書2021』によれば、2020年度の市場規模は4821億円、巣ごもり消費で前年から1071億円の大幅増加したようです。
市場規模の拡大に対して、電子書籍出版をする著者の数はおそらく追いついていないので、Kindle出版は「売り手市場」といってもいいのではないでしょうか。
ニッチすぎる分野では「商業出版」できませんが(市場規模が小さいと部数が伸ばしにくいため出版社にとってリスクになるため)、「電子書籍」であれば、ニッチをいくらでも攻められます。
売れなくてもリスクはありませんので、テストマーケティングだと思って、気軽にチャレンジできるもの大きな魅力です。
もしあなたが、「本(電子書籍)」なんて書けないよ…」と思っているなら、多くの方も同じように感じているので、Kindle著者が急増することは考えにくいです(同じ情報を知っていても実際に行動する人は1~2%くらいではないでしょうか)。
Kindle出版の登録や設定を知って、執筆できれば誰でも出版できますので、ぜひその他大勢から抜け出して、Kindle著者デビューをしてください。
そのためのノウハウは、このnoteですべて公開してきます。
【この記事のまとめ】
<3種類の出版>
「商業出版」「自費出版」「電子書籍出版」3つの出版形式があり、それぞれにメリット・デメリットがある。
<「電子書籍(Kindle出版)」の可能性>
・電子書籍の市場規模は年々大きくなる
・市場拡大のわりに著者が少ないので売り手市場
・売れなくてもリスクもない/テストマーケティングにもなる
このKindle原稿(20,731文字)は、45分で書きました!
といったら、信じてもらえますか?