3-4-1.【Mac-Pages】Kindle本の電子書籍ファイル(EPUB)を簡単に作成する方法
Macの基本ソフト「Pages」を使って、Kindle 出版のアップロードファイル(EPUBファイル)を作成していきます。
「EPUB」ファイルを作成する方法は、専用ツールを使ったり、EPUB変換ツールを使ってEPUB形式にファイル変換したりと、複数のやり方があります。
この記事では、Macの無料アプリPagesを使っての「EPUBファイル」について解説していきます。とても手軽で簡単です。
1.Pagesの準備を整える
1-1.Pagesのアプリを開く
1-2.新規ファイルを開く
新規のファイルが開きました。
1-3.「縦書き」テキストに設定する
この note では「縦書き」原稿の作成で説明していきますが、「横書き」原稿でも操作は同じです。
1-4.フォント設定
Kindle本では、フォントサイズやフォントの種類(明朝orゴシック)を読み手が選択できるようになっています。KDPストアにアップロードしてKindle出版した際にはフォントの種類のデータは無効になりますので「EPUB」ではフォントの種類は気にしなくて大丈夫です。
フォントの装飾については、こちらをご参考ください。
フォントサイズは相対的な大きさで表示されますので、本文の基準フォントサイズを決めて、見出しはそれよりも大きくすることで、見栄えがよくなります。
好みに合わせて変更いただければと思いますが、まずはどういった仕組みになっているかを理解するために、ここからの作業をそのまま真似してやってみてください。
「なるほど、そうなっているんだ!」と理解できれば、「EPUB」ファイル作成のストレスはなくなり、原稿執筆に集中できるようになりますね。
2.「見出し」設定
2-1.「章」の見出し設定
「章」の見出しを設定していきます。
「はじめに(見出し)」のフォントが見出し適応され、サイズが18ptの太文字になりました。
2-2.「節」の見出し設定
「大見出し(見出し2)」のフォントが見出し適応され、サイズが16ptの太文字になりました。
2-3.「項」の見出し設定
右側にラインが入り装飾されていますが、EPUBファイルで書き出した際に無効になりますので、気にしないでOKです。
見出しの設定を変えた場合は、③【アップデート】をクリックすると、その後に設定した見出しにも同じ設定が引き継がれます。
3.ページ区切り
「第1章(見出し)」で章が変わりますので、ページを区切ります。
「第1章」以降が次のページになりました。
4.目次挿入
4-1.目次を挿入するページを作る
「はじめに」と「第1章」の間に新しいページを作って、「目次」を挿入します。
4-2.目次を該当箇所に挿入
次のように目次が入りました。
4-3.目次の設定を変更する
ページ数は「EPUBファイル」で書き出したときに消えるので、気にせずそのままでOKです。
4-4.目次のレイアウトを整える
目次を見やすくするために、段落(インデント)を入れていきます。
目次が見やすくなりましたね。
5.段落先頭の1字下げ設定
一般的な書籍の場合、通常、段落先頭は1字下げになっています。
必須ではないですが、同じようにしておくと、他のKindle本よりも本格感が出ます。
段落の書き出しが「(カッコ)になる場合は、1字下げしないルールがありますので、本格的にしたい方は、こだわってみてください。
以上ここまでが、基本的なPagesの原稿フォーマットの作り方になります。
一度フォーマット体験してみると、原稿作成のイメージが湧いて、執筆モチベーションもアップしますね。
6.Pagesで原稿を作成する流れのまとめ
1.好きなテキストエディタで原稿を書く
2.原稿をすべてコピーして「Pages」にペーストする
※お使いのテキストエディタによっては、書式などのデータもペーストされてしまうので、[編集] >【ペーストしてスタイルを合わせる】でペーストしてください(キーボードショートカットは「option + ⇧shift + command + V」)
3.段落や目次を調整して原稿を仕上げる
7.執筆原稿を「EPUBファイル」にする手順
これで、あなたのKindle原稿が「EPUB」ファイルとして書き出されました。
8.「Kindle Package Format (KPF)」に変換する
【Kindle Previewer(無料)】を使って、「EPUB」ファイルをAmazonの推しファイル形式「Kindle Package Format (KPF)」に変換します。とっても簡単ですので、ご安心ください。
「エクスポート完了」のウインドウが出たら完了です!
【OK】をクリックしてウインドウを閉じます。
お疲れさまでした!
「Kindle Package Format (KPF)」に変換された電子書籍ファイルを、KDPストアにアップすれば、あなたのKindleが、いよいよAmazonの本棚に並びます。
【おまけ】Pagesで2ページ表示して作業しやすくする方法
あなたの好みに合わせて、作業しやすい環境を整えると作業効率が上がります。
見渡せる範囲が広くなるので、作業効率アップになりますね。
このKindle原稿(20,731文字)は、45分で書きました!
といったら、信じてもらえますか?