公務員試験の面接で受かる人の発言以外の特徴
「筆記試験は対策したけど面接は自信がない」「民間企業を受けていないので面接経験がない」という人も多いのではないでしょうか。
面接に受かる人には共通している特徴が多くあり、知らずに本番に臨んでしまうと損をしてしまうかもしれません。
この記事では公務員の面接について、受かる人の特徴、その中でもすぐに取り入れられる要素について紹介します。
普段よりも大きな声で話せる
まずは、声の大きさです。
「内容が聞こえる音量で話せばいいんでしょ?」と思うかもしれませんが、面接の場は普段の会話とは状況が少し違います。それは、面接官との距離が遠いことです。
普段の友人等との会話は1~2メートルの距離ですが、面接官とはさらに遠い距離で会話することになります。普段と同じ発声で話してしまい、自分で思うより「声の小さい人」になりがちなので注意が必要です。
また、声の大きさは面接での評価ポイントに直結しています。
面接で評価される内容として「明るさ」「コミュニケーション能力」「自信」など、声の大きさがそのまま評価される項目が多く考えられます。
こうした評価項目を面接官が持っていた場合、「今の人は声が大きかったな」というだけで加点がなされる可能性が高いです。
まずは、「失礼いたします!」「よろしくお願いいたします!」などを大きな声で言うように心がけましょう。
会話のキャッチボールができる
面接というと「志望動機」「自己PR」など、質問に対して回答する内容を1つ考えて臨むイメージがあると思います。
ですが、面接官が見たいのはあなたがどんな人物なのかという人柄の部分です。1つの問いに対する1つの答えを評価したいなら筆記試験を行えばよく、そうでなく面接をするのはアドリブの会話を行いたいからなのです。
つまり、質問→回答→質問→・・・とキャッチボールが長く続くのが望ましい面接での会話です。
例えば、「大学時代に頑張ったことは?」と聞かれたとき、
「部活動のキャプテンとしての仕事を頑張りました」
「特にどんなことを頑張ったの?」
「学年間でのコミュニケーションを活発にするように取り組みました」
「なるほどね。何が大変だった?」
と、これは少し極端ですが、全てを一人でべらべら話さずに面接官とキャッチボールをするようにするのがポイントです。
仕事で部下に質問をしたときに、1分間かけて長々と回答してきたらおかしいですよね。
面接中に笑顔を見せられる
真面目なイメージがある公務員ですが、真顔で熱意を伝えるだけよりも、やはり笑顔を見せる方が印象はいいです。
笑顔を見せることには相手との親密度を高める効果があります。
このため、入室時や挨拶のタイミングで口角を上げて笑顔を見せることで、その後の面接の進行も穏やかになりやすいです。
また、公務員志望者は特に筆記試験に重点を置いており、面接に苦手意識を持つ人や準備不足で緊張する人の割合が多いと思われます。
笑顔を見せられるだけでも、他の人と差をつけることができます。
内定を出した後に辞退をしなそう
合格を出した後に辞退をされないか、という点も面接において見極めなければいけないポイントです。
自治体によっては合格者の半数近くが辞退してしまうこともあります。
役所は人件費もきっちり決められており、採用予定数を大きく超えた人数に合格を出しておくことができません。そのため、合格を出した人には極力そのまま入庁してほしいと強く考えます。
面接で「自分は辞退しませんよ」という意思を伝えるため、その自治体への愛着、熱意をしっかり伝えるといいでしょう。
これは、「最後に何かありますか?」というタイミングでもアピール可能です。
「○○市が第一志望です」
「採用いただけたら一生懸命頑張りますので、よろしくお願いいたします」
などとストレートに伝えるのも効果的だと思います。
仕事でのストレスに耐性がありそう
精神的に病んでしまわないかという点も、面接官にとって見極めなければいけない要素です。
公務員の精神疾患による休職は年々増加しており、国においても公務員のメンタルヘルスに関する検討が常に行われています。
参考:総務省の政策ページ
このため、面接でもストレス耐性は評価されるほか、「あなたのストレス解消法は何ですか?」といったストレートな質問をされることもあります。
日頃のストレスを発散する手段がない人はある程度存在します。
そうした人もいる中で、趣味の話題や特技について質問があったときに、「これが私のストレス解消になっている」と伝えられると、「この人は仕事のストレスもうまく発散できるな」と評価に繋がります。