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【県庁職員の一日】※面白くないリアルな普通の日です。

このあいだのごく普通の1日のスケジュールを書きます。

採用サイトなどだと、ニコニコしながら庁舎内で一番きれいな会議室で撮影した写真とともに掲載されているやつですが、そこまでキラキラとはしていません。

8:20 職場到着

わりと郊外で職員用駐車場もあるので車通勤OK。

都市部の職場だとなかなか車通勤はできないと思う。これは良いポイント。

田舎だと本庁でも車OKのところもあると聞いた。

僕の地元の市役所では「役所から家が5km離れてたらOK」というところもある。
機会があれば確認しておくといいかも。


8:30 朝礼

今の部署では月曜日だけ朝礼の時間がある。

といっても、どこかに集まるわけではなく、自分の席で立ち上がって、各担当の大きな予定だけ共有するもの。


8:40 メールチェック

採用サイトでの紹介でよくあるスケジュールのひとつ。

役所というのは仕事の幅が広く、土木業者を選ぶ基準が変わったやら、難病の指定が変わったやら、全く関係ないメールがたくさん入ってきたりする。

真面目な人はチェックするのかもしれないが、だいたい開かずに削除。

別に始業時間前に見る必要はない。


9:00 会議録作成

前日の夕方にあった会議の記録をつくる。

音声を自動でテキストにしてくれるサービスを使っているが、余計な話題や同じ話のループを削除する作業をしている。

本当はチャットGPTでできるかもしれない作業。


10:00 関係者との調整

担当的に、他の部署や会社から来た質問や調整事項を、関係のある課や担当に振る仕事が多い。

「3日後までにお願いします」みたいな無理を言うことも多く、あまり得意ではない。

他人から嫌われたくない気持ちが働いてしまうのだが、そういう気持ちをうまく切り離して仕事ができる人は公務員に向いている。


12:00 昼休み

昼休みはまず、デスクで弁当を食べる。

ここ最近は500円ワンコインで食べられる昼食がなく、昼食代は死活問題。

700円のランチを20日食べた日には、14,000円を昼食に費やすことになり、ファイナンシャルプランナーにぶん殴られてしまう。


弁当を食べた後はスマホをいじったりした後、10分くらい突っ伏して眠る。

シエスタというらしいが、少し眠ることで午後の仕事の効率が上がるというのは有名で、かなり多くの同僚が仮眠をとっている。

節電ブームから、今も昼休みの1時間は電気を消している。こういう役所は多いのではないだろうか。


13:00 会議

部内の関係する係長的な人が集まる会議に出る。

情報伝達だけなので、正直集まる必要がない。

こういうのは「オンラインでいいじゃん」「チャットで共有すればいいじゃん」とも思うが、全部そうすると職場の情報共有は不足していく気もする。

結局オフィスへ出勤することを基本にするITもあり、顔を合わせることは大事だなと思う。

LINEなんかもオフィスから生まれるアイデアやらを重視して、いい感じのオフィスを作ってたはず。


14:00 照会への回答・決裁

公務員しか使わないと思うのだが、「照会」というものが異様に多くある。

これは、国や役所内の他の課からの「質問」のことで、毎日いくつもの照会が飛んでくる。

統計を取ったりするために照会をするのはやむを得ないと思うけれど、問題なのはそれに答えるためにも決裁の手続きを取っていること。

担当者がそのまま答えればいいだけなのに、課長の決裁を取ったりするので無駄にタイムラグが産まれる。

これがいわゆる「お役所仕事」の要因。


16:00 突然くる「今日中に回答」に対応

なんだか定期的に「今日中に出来ますか?」という資料作成依頼がくる気がする。

この時は、「去年の○○の件数」みたいな調べ物で、偶然記録を整理してあったのですぐ答えられた。

仕事は1日の7割くらいで計画しておくと、結局突発的な業務で10割になる。


18:00 退勤

定時を1時間過ぎたら残業代をつけるけど、それ未満だとなんだか出しづらい。


そんな1日でした。

今はほぼデスクワークですが、用地買収をしていたころなどは毎日車で外にでていたりと、事務職でも業務に幅があります。

僕は本当は外に出て一般の人と話す仕事の方が好きです。

もし、これから公務員試験の受験を考えている人は、スケジュール例を見るのもいいですが、実際に役所に行って、働いている人の姿を見るのがいいと思います。

市役所などは、市民が座れるソファ的なところから、職員の姿が見えると思うので、不審にならない程度に眺めるのがおすすめです。


仕事に幅がありすぎて、「一部のやりたい仕事だけを志望理由にしていいのかわからない」という悩みを聞くことがあります。

志望動機の具体例を志望先や職種などごとに挙げたのが以下の記事です。

公務員の志望動機~面接でそのまま使える具体例~市役所・県庁・特別区・国家|かもしま@公務員試験/面接/民間企業から県庁に転職 (note.com)

自分の作った動機がズレたものになっていないかチェックしたい人や、「ゼロから作るのが正直面倒くさい」という人におすすめです。

一度ぜひチェックしてみて下さい。


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