公務員面接の評価基準と評価されるエピソード~自己PR・ガクチカに織り交ぜるだけ!~
面接はコミュニケーション能力が高い人が評価される?
確かにスムーズに会話ができることは必要ですが、公務員試験の面接においては一概には当てはまりません。
公務員の面接では特に「受験者のどういう特長を評価したのか」という評価基準を明確にする必要があります。
税金を使って採用し、税金で給料を払う職員である以上、明確な基準で雇ったという理屈が必要だという側面もあります。
そのために、面接官には「共通の評価ポイント」が与えられており、それを5段階や3段階で評価していく手法が多いと思われます。
そして、その評価は面接時の印象ではなく、具体的な発言の内容から評価をすることが求められています。
「ハキハキしていてコミュニケーション能力が高そう」ではなく「学生時代に多くの人をまとめる経験をしており、コミュニケーション能力が高い」という具体的な評価理由が必要になるためです。
この記事では、公務員試験の面接で評価基準とされる可能性が高い5つのポイントと、その評価につながる具体的な発言例を紹介しています。
皆さんの自己PRや力を入れたエピソードは、面接官の評価につながる内容になっているでしょうか?
以下の内容は、自分の考えているガクチカや自己PRと比べてみて、本当にプラスの評価につながる内容になっているか再検討するのに役立つものになっています。
責任感
責任感が評価される理由
民間企業では失敗を恐れずにチャレンジできることがとても大切です。
公務員でもチャレンジ精神はあるに越したことはないですが、民間企業と違うことは税金を使って仕事をしているということです。
住民が収めた税金を無駄なことに使ってしまったり、税金から給料をもらっている身で不真面目に勤務するようではいけません。
そういった背景を理解して、真剣に働ける「責任感の強い人」は役所が求める人材のひとつになっています。
評価されるエピソード例①
大学時代、私は部活動の新入生勧誘のリーダーを務めていました。
近年は部員が減ってしまい、数年後には大会に出ることも危ぶまれる状況でした。
私は「このままではいけない」と、SNSを活用した勧誘や、PR動画の作成など、新たな取り組みを行ったことで、歴史のある部を存続させ規模も拡大することができました。
評価されるエピソード例②
私は学園祭の企画運営チームのリーダーを務めました。
限られた予算と時間の中で、チームをまとめ上げ、成功に導いた経験があります。
この経験から、経験のない難しい内容でも、責任感を持って物事を遂行する力を身につけました。
協調性
協調性が評価される理由
公務員と民間企業の両方を経験しましたが、公務員の仕事は内部での協調性が生かされる場面が多く感じます。
例えば、脱炭素などの環境問題について考えると、森林を守る点では環境や林業関係の部署。企業の温室効果ガスの排出を抑える点では産業系。上下水道の処理施設などはかなりの量の電力を使うため、そういった部署も関係します。
一つの事業をするのに内部での連携がより広く求められるため、協調性のある人は評価されます。
評価されるエピソード例①
アルバイトをしている飲食店で、業務が忙しく、皆の雰囲気も悪い時期がありました。
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