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公務員にインタビュー【警察官⑨】~友人の死、白バイ隊としての思いを貫く~

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そんな思いで活動しております。

インタビュー第42弾です。
近年は減少傾向ですが、
以前は、
警察官になりたい理由の多くに、
”白バイ隊員になりたいから”が
挙がっていました。
しかし、実際警察官になってからは、
あまりにも狭き門なので、
その夢を諦めたり、
他の部署に興味が出て、
白バイ隊になる人は現実的には
少ないそうです。
しかし、その中、
入庁からずっとその夢を
追いかけてきた方に
インタビューすることが
できました。
子どもたちの憧れのひとつでもある
白バイ隊員、、、
さて、どんなことが語られたのでしょうか。


基本情報

・入庁10年目(専門学校2年在籍)
・交通機動隊(白バイ隊)
・年収約560万円

なぜ、白バイ隊員を目指したのか。

最初は一般就職するつもりで、
有名企業への就職も有力視されていた。
高校は工業高校で、
多くの資格を取得しており、
公務員はあまり考えていなかった。

しかし、
自分の人生を大きく変えることが
高校3年生の12月に起こる、、、

友人を交通事故で亡くした。

昨日まで話していた友人が突然いなくなった。
その現実を受けて、
もう誰もを交通事故で
亡くしたくないと思い、
就職を辞退して、
白バイ隊を目指すことを決意した。

白バイ隊になれたのは、、、

通常白バイ隊員になるためには、
”交通取締”の業務に
携わっていないといけない。
しかし、
交通取締経験なしで
交通機動隊に入隊した。
異例の抜擢ではあるが、
警察学校時代から、
一貫して”白バイ隊員になりたい”と
周囲に伝えていたこと、
それと自分の勤務態度が認められて、
選ばれたと考えている。

白バイ隊のやりがいは?

友人の交通事故から、
白バイ隊員になりたいと思っていた。
それが叶った瞬間から、
”死亡事故を減らすため”と
思って働き始めたが、
悪質な違反を認めない違反者に
感情的になりすぎる場面が多く、
失敗を繰り返した。
しかし、自身の結婚を契機に、
”自分の家族を守るため”と考えるようになり、
そこから自分の中で、
考察、工夫しながら仕事に当たれているとのこと。

”自分の家族を守るため”とは?

結婚し、子どもができてから、
違反者に対して、
感情的な対応を取らなくなっていった。
違反者に違反の内容、
危険性、予防策等を丁寧に説明し、
理解してもらう事で、
めぐりめぐって、
自分の家や家族が通る道での
違反行為を防ぐことだと考えるようになった。
高い責任感を持ちながらも、
冷静に対応できるようになった。

また、近年では、
取締時の対応がSNSで晒されたり、
都合のよいように切り取られたり
することが増えているので、
感情的にならないようにしている。

家族との決めごと

「横断歩道を渡る」
「自転車に乗るときは、ヘルメットを着用する」
など小さなことへの危機管理を
徹底するように決めている。
交通事故の多い要因が、
「大丈夫だろう」等の過信、
思い込みがあるため、
家族にも徹底してもらうよう
お願いしている。

インタビューを終えて

私自身公務員を目指していたころ、
周囲は、”警察官=白バイ隊を目指す”だった。
現在は、
白バイ隊を志す方が減ってきているそう。
ただ、今も昔も子どもの憧れには
変わらないので、
これからも白バイに乗り続け、
そこに住む方々の安全を守ってほしいと思う。

最後までお読みくださり、
ありがとうございました。

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