ソープ編④
「いらっしゃいませ~今でしたらすぐ入れる女の子が・・・」
まあまてまて・・・そうはやしたてるでない・・・。
俺は早速がっついてくる店員を制し、
どすん! とラグジュアリーなイスに深く腰掛ける。
ふう・・一安心だ(職質に対して)・・・
俺の目の前で片膝をつき、
再び何か話し出そうとするスタッフを片手だけで制し、
タバコを取り出し、ゆっくりとした大人の余裕で火をつける。
そして煙に少々顔をしかめながら、
「アルバムを持ってきなさい」
と、中尾あきらのような言い方で指示する。
このアルバムというのは、
在籍しているソープ嬢の写真をまとめたアルバムだ。
ハイクラスのソープには大体置いてある。
「は、はい・・少々お待ちください‥」
一つ二つの言いたいことを飲み込みながらも、
俺の醸し出す異様な貫禄?に押され、スタッフはアルバムを持ってくる。
重厚なアルバムを指紋一つないガラスのテーブルに開き、
1人につき3枚ほどのスナップショットを目で舐めまわし、
一人ひとり慎重に値踏みをしていく。
なんだかよく分かってないけどサポートしてくれたら、嬉しいな。