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鋭利な刃物
生徒様からたまに耳にすることがあります。
「欽天は厳しいですね・・・」
おっしゃられることはわたくしも痛いほどよくわかります。
元来、命術は情け容赦のない結果を突き付けますので、紫微斗数に限ったことではなく四柱推命も同様です。
ただ、欽天四化派の紫微斗数(以下、欽天四化という)は中学で習った数学の公式のように、A-AやB-Bと単純明快によくない象意が明らかになりますので、より視覚的、直感的に厳しさが感じられるのだと思います。
わたくしは、命術は「刃物」だと思っています。
刃物は普段料理に使う包丁のように、生活に必要不可欠なものです。
しかし、よくない人が使えば人を殺傷する凶器にもなります。
欽天四化はそのなかでとくに切れ味鋭い「鋭利な刃物」になります。
占いに興味を持たれて命術を勉強される方は多いです。
わたくしもそのひとりですが、最初の内は単なる興味本位であっても学びが深くなるにつれ、命術と向き合う意識を変えていく必要があるように思います。
「生まれてきた意味は何かあるのか?」
「今世はどのような生き方をしていげはいいのか?」
「自分に与えられた課題や使命は何なのか?」
というように、やや哲学的、宗教的な捉え方で自分の人生を真摯に見つめることが大切になってきます。
そういったことを真剣に考えたくないという人は欽天四化はじめ命術は学ばれないほうがいいと思います。
また、極度に心配症の人なども避けられたほうが無難です。
また、わたくしの生徒様には、少ないですが20代のお若い方もおられますが、ほんとうはもう少し人生経験を積まれてから学ばれるほうがいいように思います。
最後に、欽天四化は学問でありサイエンスでありますが、さらに天啓であり神理の教えのひとつであると考えていますので、神様の教えを勉強させていただくという謙虚な姿勢も必要なように思っています。
きょうもお読みいただき、有り難うございました。
何かご質問がありましたらお気軽にコメントください。
田中宏明