「縁」とは不思議なもの
ことわざに「縁は異なもの味なもの」という男女(夫婦)の縁の不思議さを表す言葉があります。
しかし、男女の縁に限らず、親子、兄弟、上司、同僚、友人など家族はもとより社会生活を営む上でどうしても必要な人とのご縁が生じます。
このような有縁の人とのご縁は、欽天四化派の紫微斗数を勉強すればすでに生まれる前から決まっていたということを実感するはずです。
紫微斗数の命盤は12の宮があり、そのなかで人の宮というのが6つあります。
簡単に説明しますと、
・命 宮・・・自分をみる宮
・兄弟宮・・・兄弟姉妹、母親をみる宮
・夫妻宮・・・配偶者、夫婦関係をみる宮
・子女宮・・・子供、部下、生徒をみる宮
・奴僕宮・・・友人知人、同僚をみる宮
・父母宮・・・父親(ときに母親)、上司をみる宮
これらの宮にどのような星が入っているかで、その人と自分との関係がわかってきます。
専門的に申せば、縁の厚薄と吉凶です。
さらに生年四化が付いた星が入っていれば、その人(たとえば父親なら父親)の人柄などの人物像に迫ることも可能です。
こうしたさまざまな人との関係は、目には見えない不思議な「縁」で結ばれています。
この不思議な縁は偶然ではないことが、自分の生年月日から作成される紫微斗数の命盤であらかじめ知ることができることからもわかります。
すべては見貫見通しの神様のお計らいの賜物と思います。
以前の記事「【提言】欽天四化派の紫微斗数を学ぶ人に」で、つぎのようにお話させていただきました。
「夫や妻が兄弟が、あるいは友人や会社の上司、同僚の人たちの言動が自分の魂を磨く彫刻刀の役目をしている・・・」
自分の魂の成長にもっともふさわしいと思われる人を、事前に神様はご手配してくださっているのです。
縁は丸くおさまれば、良縁となり、円満具足となります。
逆に、縁に不足をすれば、恨みや憎しみを買うことになり、縁が怨(えん)にもなります。
怨になったらせっかく神様が手配されたご縁に逆らうことになり、神様にも嫌われて大変なことになります。
嫌な人、虫の好かない人、我慢のならない人もその人を嫌うのでなく、その人の因縁がそのようにさせている憐れな人と思い、できれば祈ってあげるような気持ちがあればいいのですが・・・。
でも、実際のところこれはなかなか難しいですね。
最低限、好きになれなくても嫌わないようにしたいものです。
これが常日頃できれば、神様(とくに円縁つなぎの神様)に好かれて、人の縁もお金の縁(円)にも困らない有徳の人となることができるでしょう。
きょうもお読みいただき、有り難うございました。
田中宏明
(上の写真は、台湾で商売繁盛や財運向上で人気の高い紫南宮にある金鶏)