日本の紫微斗数に限界を感じた理由
2008年から2009年頃にかけて、わたくしは東京や横浜の著名な紫微斗数の先生方に鑑定や個人レッスンでお世話になりました。
いずれの先生方も著作を出されたり高名な方ばかりで、当時、ほとんど紫微斗数について素人であったわたくしは感動したり強い刺激を受けたりして、紫微斗数に本格的にのめり込むことになっていきました。
その頃、思ったのは「紫微斗数は四柱推命より人にやさしい命術だな」ということでした。しかし、これは後に欽天四化派の紫微斗数を勉強することで誤りであったことに気付かされます。
なぜ、紫微斗数は四柱推命より人にやさしい占いであると思ったのかというと、紫微斗数には吉星と凶星と言われるものがありますが、どんな人にもそれらの星は公平に命盤の12宮のどこかに出てきます。
そのなかで吉星を用いるのか、凶星を使うのかは本人の意志次第である・・・、ということを教わりました。
同時に、吉星と呼ばれる星を選んで上手にそれを用いる術が大切であるともご指導いただきました。
「運命は自ら創造する・・・」という積極的で勇ましい言葉がありますが、まさに紫微斗数の占いはそれに合致した素晴らしい命術だなとそのときは思っていました。
しかし、しかしです。
多くの方の鑑定を通じてどうも現実は違うな? という疑問が徐々に頭をよぎります。
どちらかと言えば吉星より凶星の星の影響を大きく受けて、たとえば仕事上の失敗や損失、夫婦問題(別居や離婚)などが顕著に現れている人が断然多いということに気が付くのにそんなに時間はかかりませんでした。
(日本の)紫微斗数の占いに限界を感じはじめたときでありました。
このときは紫微斗数に多くの流派があることを知りませんでした。
わたくしが日本で教わったのは星曜派という流派の紫微斗数で、そのときはほかに飛星派の紫微斗数があることくらいしか知らなかったのです。
欽天四化派の紫微斗数というのがあり、その本当の姿を目の当たりにしたのは2013年の5月に台湾で陳永瑜老師に出逢ってからでした。
もうひとつ日本で勉強した紫微斗数に疑問を持ったのは、用いる先生方によって星の輝度(明るさ)が異なるのです。
星曜派の紫微斗数は星の輝度を7段階や5段階に分けて、それで星の作用の吉凶の度合いをみていくのが普通です。
例えば5段階であれば、輝度が大きいほうから順に「廟、旺、平、弱、陥」というように分類します。
ある宮に出た〇星が、廟か旺か、あるいは弱か陥の違いくらいであればいいのですが、A先生は旺でB先生は陥というように、ほぼ正反対のケースもあって象意がまったく異なる場合も出てきます。
これでは四柱推命と同じように教わった先生によって紫微斗数の結果も異なってしまうと感じ、もう、日本で紫微斗数を教わることは止めようと思い、台湾や香港の本場の紫微斗数の先生に目を向けることになりました。
(続く)
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