人間分析の究極の叡智の結集
いまでこそ「(占術の勉強のために)台湾まで行って、よく勉強されましたね!?」というお声をいただくことはほとんどなくなりました。
日本では、海外に勉強に行くのはだいたい先進国である欧米に行くのが当然のように思っている方が多いので致し方ないとは思いますが、残念ながら紫微斗数や八字(日本でいう四柱推命のこと)の東洋占術に関しては、日本は後進国というのが実態と思います。
日本でも優れた先生はおられますが、台湾の超一流の先生は格が違うように思います。
そうした超一流の先生は、当たり前のことですが台湾でもごくごく一握りの方しかおられません。ですから、そうした先生に出逢うのはこれまた非常に難しいと言わざるを得ません。
わたくしが台湾の陳永瑜老師(以下、陳老師という)と出逢えたのも紫微斗数や四柱推命の占術を究めたいという心からの強い願望があってのことですが、すんなりとすぐに陳老師と出逢えたわけではありません。
とくに陳老師は台湾でも台中市(台湾の中央あたり)にお住まいです。
ネットは一切されないので、当時、ネットで検索してもほとんど陳老師のことは出てきませんでした。
唯一、台湾で発売されていた紫微斗数と八字の書籍を取り寄せて、その書物に書かれていた陳老師のご自宅のお電話に鑑定予約のアポを入れたのが最初のご縁でした。
とても電話で中国語のやりとりをする自信がないので、そのアポも台湾出身の知人に代理で電話をしてもらいました。
日本で習った紫微斗数や四柱推命に限界を感じ、何とかそれを打破したいという魂を突き動かされるような欲求があったればこそ、わたくしは一生に一度あるかないかの素晴らしい機縁を得ることができました。
占術のみならず、学問や技芸の習得が満足の行くものになるかどうかは、ひとえに師である先生の器量に大きく左右されます。
もっとはっきり言えば、優れた師に出逢えただけでその分野の習得は半ば達成できたものと考えてよいでしょう。
陳老師に出逢えたお陰で、それまで日本では知られていなかった欽天四化派の紫微斗数という命術を日本に紹介することができました。
これはわたくしにとって望外の幸せなことです。
非常に精緻でロジックが明快なこの欽天四化派の紫微斗数は、リタイアしたわたくしの第2の人生のすべてを捧げても余りある人間分析の究極の叡智の結集であるように思っています。