
【ゲーム考察】スターオシャンセカンドストーリー ~十賢者についての考察~
【はじめに】
むか~しやった、SO2の十賢者についての考察を書きたくなったので書いてみることにしました。
SO2のBGMを聞いていると当時プレイしていた情景がありありと蘇りますね。
なんか、PS4と5でリメイク版でてたんですね、知りませんでした。
【十賢者とは一体何だったのか…?】
元々、「神の十賢者」とはかつてネーデ本星が支配していた周辺の星々に反乱を起こされ、危機に陥ったときに、反乱鎮圧のため造られた生体兵器です。
シークレット情報では、彼らはネーデ人のDNAを改造して造られた紋章兵器とか書いてあったから、元々は普通のネーデ人だったのでしょう。
自ら十賢者になることを志願したのか、あるいは無理やり兵器にさせられたのか、それはわかりません。
この十賢者が何だったのか、ということがストーリー上ではわからないのです。
【暴走した十賢者】
暴走のきっかけは、十賢者プロジェクトの総指揮者である「ランティス博士」の娘「フィリア」がテロリストによって殺されてしまったことによります。
ネーデ軍がフィリアの死を隠蔽していたため、真実を知り狂気に陥ったランティス博士は、十賢者の思考ルーチンを「全宇宙の支配」から「全宇宙の破壊」に書き換えてしまいました。
それにより、彼らが暴走をはじめた。
十賢者たちは、当時のネーデ軍の活躍により打ち破られ、ランティス博士の研究所へと逃走。
よく勝てたものだと思いますが、きっと当時、ネーデ軍にクロードたちみたいに超強い人たちがいたのでしょう。
ネーデ軍は、研究所へと突入したもののランティス博士の遺体があるだけで十賢者の姿は見当たらず。
ランティス博士は自殺し、彼らを「エタニティベース」とかいうところに封印してしまった。
さらに、ランティス博士は、自分と娘のフィリアの思考ルーチンは未だ未完成だったガブリエルの頭脳に入れた。
それにより、ガブリエルはバグを引き起こしてしまい、ルシフェルのやつに欠陥品とか言われてバカにされることになってしまいましたが。
この事件はなんとネーデ軍によって歴史から消されることになりました。
歴史から消し去るとは、汚点を残したくなかったのでしょうか、シークレット情報に記録は残していましたが。
【再び目覚めた十賢者】
その十賢者が、何十億年という気の遠くなる年月を経て、なんらかの事情でエタニティベースの封印が解けてしまい、再び活動をはじめました。
エネジーネーデとなったネーデに帰るべく、ソーサリーグローブ(クォドラティックスフィア)をエクスペルに落下させて、軌道をずらし、エナジーネーデにぶつけたのです。
その直前に十賢者は、テレポートして無事エネジーネーデに帰還。
クロードたちもそれに巻きこまれて一緒にワープしました。
ネーデは十賢者の騒動の後、周辺の星々の反乱から本星を守るためエネジーネーデという人工惑星を造り、フィールドで覆ったそう。
ナールさんはあたかも真実のように全くでたらめな話をしていたけど、本当のことは知らないのでしょうね。
以上が十賢者誕生と暴走、そして再活動の顛末です。
【ストーリー上に活かされなかった設定】
私が気になったのは、なぜこの事件のいきさつをストーリー上に出さなかったのかということです。
チサトを仲間にして、面倒な行程を経て、シークレット情報のロックを解除しないと、この情報はわからないのです。
しかも、情報が小出しで最終的にギヴァウェイまで行かないといけません、非常に面倒です。
そのため、クロードやレナたちにとって、十賢者はただの悪い人たちになってしまいました。
名前が直前までわからず、セリフもあまりなくて、ただの倒され役になっているようなキャラもいました(ラファエルとか)。
これではでてくる意味がありません、派手な戦闘させるために登場したような感じです。
それに、敵の集団十人もいらないと思いました。
七人くらいでいいんじゃないですか。
全員把握するのに時間かかったし、ネットを見てようやく把握できたキャラもいました。
なぜ当時のネーデ軍が十体も紋章兵器を造ったのか謎です。
ちなみに十は完全をあらわす数なんだとか、そのへんに由来があるのかな?
十賢者はリーダーの「ガブリエル」を筆頭に、「ルシフェル」「ミカエル」「ハニエル」「サディケル」「ラファエル」「カマエル」「メタトロン」「ジョフィエル」「ザフィケル」の十人になります。
みんな聖書にでてくる(?)天使の名前だそうです。
十人十色というがみんなそれぞれ個性的な性格をしています。
私が好きなのはサディケルですね、性格が幼くてなんか好きです。
情報収集をする素体らしく、耳にアンテナを装着しているそう。
戦闘中もなんか耳がピカピカ光ってました。
【倒されるだけの存在)
一度暴走した以上、彼らの死はやむを得ないのでしょう。
問題なのはそれがクロードたちに全く知らされないこと。
ナールさんは知っていて敢えて言わなかったのか、それとも知らなかったのか、これもわかりません。たぶん知らなかったのでしょうけど。
おかげで、クロードは父親の仇ということもあって殺す気マンマンで容赦なく彼らを殺していた。
ガブリエルたちがカルナスを撃ち落とすイベント必要なかったと思います。
十賢者は人間(ネーデ人)のエゴで造られて、人間(異星人ですが)の手によって殺されてしまいました。
一体、彼らは何のために生まれてきたのでしょうか。
なんか、十賢者が可哀想になってきました・・・。
彼らは全宇宙の支配(破壊?)に一所懸命になっていて自らの存在意義がどうたらとは露ほども思っていないようですが。
ただ、カブリエルだけが撃破したときのセリフで存在意義がどうたら、といっていたので、存在意義といったものを意識していたのかもしれません。
あのナルシストで高慢ちきなルシフェルもプログラムされた通りに動いていたのかもしれませんね・・・。
私はシークレット情報をストーリー上に出すべきだったと思います。
そして、クロードとレナが戦いをためらってしまい葛藤するというシーンがあってもよかったと思います。
あと、十賢者をもっと積極的に動かすべきだったと思います。
なにせフィーナルの塔からほとんどでてきませんでしたからね、彼ら。
エナジーネーデの他の都市制圧する気あったのでしょうか。
【リーマの存在】
それと、レナの母であるリーマが研究員だったというから、どうせなら十賢者と同じ時代を生きたということにして、実は「ランティス博士の部下で十賢者の制作に携わっていた」という設定にしたらよかったのではないでしょうか。
暴走した十賢者からレナを守るため、装置を使い遙か未来のエクスペルに飛ばした、ということにして。
そうすれば、レナは衝撃を受けて、十賢者と戦うことをためらうでしょう。
ガブリエルの思考に入っているランティス博士に事を問いただしたかもしれない。
そうなればおもしろかったのに、と思います。
それと、ガブリエルの思考ルーチンにはランティス博士と娘のフィリアの思考が入っているという設定です。
これも何の意味があったのでしょうか?
十賢者9人倒してセントラルシティでPAしてフィリアに会わないと、ランティス博士の思考があらわれません。
戦闘直前の会話でも「おまえたちさえ、おまえたちさえいなければ、フィリアが私に逆らうこともなかったのだ!」
とか言って激昂しているだけ、意味深なことは言ってくれません。
倒してないので、真ガブリエルに勝利した後のセリフは知らないけど、どうせ大したことは言わないのでしょう。
せっかく、ラスボスに十賢者制作者の思考が入っている、という設定にしたのだから、もっと意味のあることをいろいろと話してもらえば良かったと思います。
ランティス博士の娘フィリアや十賢者に対する思いとか。
最後の最後に「すまなかった・・・」と謝らせてもよかったような気もします。
ついでに言うとレナがネーデ人である必要性もあまりなかった気がします。
エナジーネーデに帰って、エルフ耳なのと回復魔法が使える理由がわかったくらい、でしょうか。
エナジーネーデに帰っても待っていてくれる人もいませんでしたし。
同じネーデ人として、十賢者と何か因縁でもあればよかったのでは。
そして、ネーデ人として「ランティス博士と十賢者を止める!」、と決意するシーンがあるとか。
そうすればおもしろかったんじゃ。
【いい設定が活かされていない】
前述しましたが、十賢者は「ただの悪い人たち」になってしまいました・・・。
シークレット情報見てなかったら、「十賢者って何だったの?」って思ってしまったでしょう。
実際アマゾンの感想でそういうコメント書いている人がいました。
ガブリエルやルシフェルの言っていることも意味がわからないと思います。
ただの戯言としか受け取らないでしょう。
つまりは、人間が神の領域に踏み込んではならないってことですね。
人間が傲慢になるとろくでもないことにしかならない、という例でしょう。
十賢者の暴走でネーデやネーデ軍は壊滅的な打撃を受けたらしいし、崩壊紋章によってエナジーネーデも滅んでしまった。
もしかすると全宇宙が滅んでいたかもしれないのです。
あと、レナが崩壊紋章の力を内側に向け、ガブリエルが「バ、バカな…」と言って死んだ後、ナールさんとミラージュがネーデ人が崩壊紋章を造り出してしまった反省みたいなことを口にします。
しかし、もっとも反省するべきは十賢者を造り出したしまったことでしょう。
二人にはそれについて言及してほしかったです。
しなかったところを見ると、本当に何も知らなかったみたいですね。
真相が語られることがなく、「ただの悪い人たち」になってしまった「神の十賢者」たち。
いい設定があったのに、裏設定になってしまい活かされることなく、本当に残念だと思いました。
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