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(今度こそ)イベント活動休止するよ!
皆様ハッピーホリデー!!
この記事は「Cluster #2 Advent Calendar 2024」の23日目(12月23日)の記事です。
今度こそ本当にイベントカメラお休みします
7月にお休み宣言をしたものの、それまでにお約束したイベントをお手伝いするなどしていたのですが今度こそ本当に活動休止します。ほんとだからね!!、というお知らせです。(とはいえあと一件ほどお約束があるのですが)
近しい方にはお伝えしているのですが、clusterでのイベントカメラの活動を当面の間お休みします。(すでに予定しているもの以外)
— komatsu (@KouMatsuya) July 3, 2024
cluster自体は生活の一部なので緩く続けますが、いわゆる低浮上というやつになるかと思います。
今までお引き立て頂きありがとうございました!
(;´Д`)
いきなりものすごく後ろ向きな発言の印象ですが、自分としてはこれ以上ないくらい超ポジティブな理由からの活動休止となります。(やむにやまれぬ事情もあるけど)
今までお引き立ていただいた多くのアーティストさま、イベント主催者さま、ワールドクリエイターさま、カメラ仲間の皆さま、見てくださったお客さん、多くのフレンドさんへの感謝を込めるとともに、ひとつの区切りとして記しておきたいと思います。
こまつのカメラ振り返り
3年前にclusterを始めてから、ほぼすべての期間をイベントカメラマンとして過ごしてきました。
おかげさまで素晴らしい出会いに恵まれ、自分にはもったいないくらい感動にあふれた瞬間に立ち会うことができました。
今まで特に意識して活動していたわけではありませんが、改めて期別に区切ってみることにします。
…いや、どうやったらカメラマンが増えるかなというのは割とずっと意識してたかも?
第一期:イベントカメラ活動スタート
初心者カメラマンだった頃。ただひたすら自分で出来ることを突き詰めていた時期です。
第二期:マルチカメラ試行錯誤の旅
「イベントカメラマン少ない問題」を自覚し始めた頃。同時にNDI BridgeやVDO.Ninjaを使ってマルチカメラ+スイッチング配信を試行錯誤してました。
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このイラストはシステム概要と意義を一枚絵にまとめたもの。協力者を募るために、これを使って説明をしたものです。
「たのしい!」の部分は確証はなかったです。方便。
そして龍飛さん主催の納涼祭でシステムの上限値を探ることができ、方向性が定まった感じです。
この辺りの経緯は過去の記事「マルチカメラ配信をやってみた話」にまとめてありますが…改めて見返すと恥ずかしいなこれ。
第三期:マルチカメラ完成期
第二期と若干被りますがシステムとしておおよそ完成し、いわば本番環境で配信ができた頃です。
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システム的な癖やネットワークの調整が解かってきたころで、大掛かりなことができるようになってきました。この辺りが完成形と言えるのではないかと思います。
一部、詰めが甘く主催者さんにご迷惑をおかけしてしまったイベントもありましたが…
VDO.Ninjaは近年かなり画質も安定してきているようです。
(価値を感じている人はぜひ課金して支援しましょう~)
第四期:初心者講座~CLUSTARS特機部
これも時期的には第二期~第三期と被りますが。
やっぱりカメラをやる人が増えないとね、ということで熊猫土竜さん、由宇霧さん主催で。カメラマンも募集をかけてイベントに参加してもらいました。
そして、今年の初めからイベントカメラマン入門編ということで講座を開きました。
今までは単発イベントで解説という形でカメラ講座をやったことはありましたが、ある程度体系的な内容を実践してもらおうという内容で、由宇霧さんの提案でスタート。
clusterイベントカメラの講座「CLUSTARS特機部 第一期」無事終了しました。
— komatsu (@KouMatsuya) January 31, 2024
ご参加ありがとうございました!#CLUSTARS #CLUSTARSカルチャー教室 #CLUSTARS特機部 pic.twitter.com/a3i52azdtL
以前からやってみたいと思っていた(思っているだけ)ことだったのでお声掛けいただけてありがたかったです。
全講座あわせて18名の方に参加いただきました。参加した方すべてがイベントカメラマンとして活動するわけではありませんが、それぞれのクリエイトに対して何かしらお役に立てたのではないでしょうか。
改めて振返ってみると、本当に出会いに恵まれていました。やりたかったことを全部やらせてもらえました。感謝です。
あと、講座での体験も含めればマルチカメラで一緒にやった仲間がここまで多いのって僕ぐらいじゃない?(じまん)
モチベーションのおおもと
ちょっと観念的な話になりますが、イベントスタッフとして大事にしていることについて。
感動ってなに
目的にするか、結果的にそうなるかは別として多くの人が「感動するステージ」を重要視していると思います。
あくまでスタッフ目線でという話になりますが、出演者の不安、焦り、(悪い意味での)緊張の要因を一つずつ解消して、晴れやかな気持ちでステージに立ってもらうことが感動の本質だと僕は考えています。(一つの切り口という意味で)
音声周りの調整や配信の設定、カメラ映りなど、技術的なことで安心してもらえるかどうか。感動というと「心が動く」「静から動へ」というイメージが強いかもしれませんが、不安で波打つ心が凪の状態になるのもやっぱり「感動」だと思うのです。
リアルの現場ではアーティストさんの機材を調整したり、アマチュアの方のハレの舞台をお手伝いをしたりという業務に長く関わってきました。そんな中でこのような考えに至ったのですが、clusterのイベントでもやはり変わらないです。
まだ見ていない景色があります
表現する側が届けたい歌声が届いているか、映像が見えているか。当たり前のことが当たり前に成立するために何ができるのか。そんなことをずーっと考えていて、一つどうしても解決したいことがありました。
ありました、というより「なんとなーくモヤモヤしていたことがようやく明らかになった」というのが正しいかもしれません。
それは「遅延ゼロのコール&レスポンスを見てみたい」ということでした。
これは特にリアルのライブや、VRide!などバーチャルの姿でリアル会場に出演するライブを経験したことのあるアーティストさんからよく聞く話でもありました。
clusterのイベントでは、遅延という大きな障壁を承知の上で参加者のボイスを開放し、それを乗り越えて一体感が生まれる瞬間も何度も見てきました(当然、聴こえてくる声はバラバラなのだけど)
遅延ゼロの一体感が真に実現したらどんな景色が見られるだろうか。
ツールや環境によって当然発生するもの。どうにか工夫(ディレイをかけるなど)してなんとなく合ってるように見せるもの。それが当たり前で根本の部分については「誰か解決してくれないかなぁ…」と、なんとなく頭の片隅で考えていたのですが…
他人事じゃなかった
今までは他人事のように考えていましたが、そういえば本業が無関係じゃないじゃん、って気付いてしまいました。
メーカー各社から様々なソリューションが出ていたり、実証実験が行われてたりもします。ヤマハのシンクルームなんかはその代表でしょう。
僕が関われるとしたら、いわゆるSI(システムインテグレーション)という部分になると思います。大雑把にいうと、いろんなソリューションを寄せ集めて「遅延ゼロの一体感」がどれほど素晴らしいか、という価値を説いて回る役割をやらなきゃいけないなと思ったのでした。
clusterでの3年間でフレンドさんたちから教わったことは、一言でいえば「ないものは作ればいいじゃない」です。
次にやりたいことはどうやらclusterの中にいるだけでは実現できなさそうだぞ。
まとめ:イベント盛り上げたいなぁ
イベント開催のしやすさ、デフォルトでの昨日の充実度、会場での一体感などclusterというプラットフォームは非常に優れています。これからもどんどん盛り上げていきたいな、次は何しようかな~と思っていたら、それはclusterの外(地下?)にありました。
器用な人ならバランスよく両方続けられるんでしょうけど、シングルタスクきまぐれ猫なのでなかなかそうもいかず…これがイベント活動を休止する理由です。
Xのポストでも書きましたが、生活の一部なのは変わらないのでclusterは続けますよ。見かけた時ははまた一緒に遊んでください。
遅延無しのコミュニケーション、コール&レスポンスが実現することを目指しまして。
それでは皆さま、よいお年を!