しーせんバースデイワンマンライブ『ばくたん』マルチカメラ配信の話
だいぶ日が開いてしまいました。3月26日に開催された「しーせんバースデイライブ『ばくたん』でのマルチカメラ配信について記します。
イベントアーカイブなど
元々はばくだんさんからイベントカメラのお誘いがあり、一緒にやってみたいこともあったしスケジュールも空いていたので参加しました。
Discordに合流してみたら出演者・ワールド作者みんなつよつよの超豪華メンバーで内心「やばいところに来ちゃったなー」というのが本音ですが…
いやー、白百合めしべさんのワールド、ほんとにクオリティ高いですね…
イベント全体のことを書き始めたらきりがないのでこの辺で。
詳しくはアーカイブ(リマスター)をご覧いただくか #しせたん2023 で検索を。
カメラシステムの概念図
今回のマルチカメラに関してはディレクターの皐月渚さんの配下でカメラの撮影とスイッチングのみを行うというスタイルでした。
カメラに関しては、メインはばくだんさんとかせーさんの2カメ体制で、komatsu側でスイッチングしプログラムアウトを渚さんに送るというシステムです。(komatsuカメラはあくまで予備のイメージ)
皐月さん側ではシンクルームを通じて音声のMIX、VJやリリックモーション・キャプションをオーバーレイ、そして配信を担当していました(すげぇ)
VDO.Ninja Room機能を使用
このマルチカメラ配信ですが、より確実に安定したオペレーションのためにどういう方法を取ったらよいかというのが常に検討課題でした。
ちょっと前後しますが、今回のイベントに先立ってカメラマンのばくだんさん、かせーさんと一緒にシステムチェックのための検証イベントを行いました。
※都合によりアーカイブは非公開としています。
参加者にはなるべく負荷の高いアバターで参加していただき、かなりゴージャスなワールドもお借りして負荷テストを行いました。
画面共有を3回線と、配信・録画を同時に行っていたのでkomatsu側のclusterのFPSが一気に2.0台と、ほぼ静止画です。
当日はYoutube配信は担当しないのでこの辺のエンコード負荷については考えなくてもよさそうです。
今回Room機能を使おうと思ったのは、万が一、回線トラブルなどでカメラマンが落ちてしまった時にRoomを立てておいた方が復帰がしやすいのではないかという点を重視したためでした。
個別にカメラ映像を共有する方式だと受け取る側も共有しなおしたリンクを拾いに行かなければなりません。
代わりにRoomを使った場合は多機能な半面、画質が自動調整されて音楽イベントにはちょっと耐えられないレベルまで落ちてしまいます。
(まあもともとWEB会議を想定したものですしおすし)
というわけで思った以上にVDO.Ninjaの画質が稼げず苦戦しましたが、皐月渚さん、しーせんさん、そしておはよう真夜中さんもイベントに参加してくださり(※真夜中さんの3周年フェスも、このカメラチームで参加することが決まっていました)なんとかイベントに耐えられる画質を出せる設定が見つかりました。
迎えた本番当日
カメラワーク自体のオペレーションは
ばくだんさん:ステージ周り中心に演者を寄りでとらえる
かせーさん:引きの画を中心にお客さん含め全体の雰囲気などもカバー
という大まかな役割で、あとはkomatsuの脳内のイメージを書き出して「この曲の時はこんな感じで!」というものを共有しておきました。
検証イベントを経て設定を追い込めたと思っていたのですが、本番が始まってみるとNinjaの画質が全然追い付かず…ということが発生しました。
想定した以上に回線やエンコードの負荷に応じてビットレートが自動調整されているようです。Roomの管理画面や配信ソフト側でリロードすることで改善されるのは検証イベントで確認できていたのですが、本番時はリロードしてもすぐに画質が落ちてしまうという状況でした。
振り返ってみて
本イベント、演者もスタッフも超豪華でワールドもクオリティ側に振ると明言されていました。
マルチカメラで撮影・配信側の負荷を分散したのはおおむね正解だったし、ライブでの臨場感はかなりの部分で提供できたとは思います。
ですが、画質の部分、これだけがやはり悔やまれます。ほんと申し訳ない…まだまだ課題は多いです。またご一緒する機会がありましたら次こそは!!
最高のアーティスト、スタッフのみなさまとご一緒できて幸せ者です。
ありがとうございました!