WHAT MUSEUM 感覚する構造 に行ってきました
昨日は土曜出勤日だったのですが、丸一日仕事に使いたくないぜえええ!と思って、WHAT MUSEUMの予約をとり、午後休を使って行ってきました。
先々の予定を入れるのが苦手人間なのですが、土曜出勤で強制的に朝から外出することで午後に予定を入れられる…合理的かもしれん…
先週の椅子の展示が面白かったので、もっと何かを作る過程に触れられる展示を見たいなぁと思って建築系の企画を探していました。
丁度会期の半ばで、多少落ち着いてるのでは?と思って向かったのが今回の企画展「感覚する構造」です。別料金で建築模型を保管している倉庫も見られるということで、セット券にて時間指定チケットを購入。
あいにく超絶弩級の暑さで、会場に着くまでですっかり汗でびしゃびしゃでした。。。完全にバテバテで見てきたので、駆け足でのレポになりますorz
私が建物を使う時って、あんまり深く考えないことが多いです。どこにあるのか、どのくらいの広さで、何階建ての建物なのか、どんな色なのか、航空写真がかっこいいねとか。。。
劇場やビルだって「現代の名建築」なはずなのに、そこにあるイベントが目的であるが故にあまり関心を持たないまま通り過ぎているのかもしれないと頭をよぎりました。
骨組み模型を見ていると、建物の中身を使っているだけでは気が付かないような配慮や、緻密な計算を経て今の形ができていることが何となくわかる気がします。理解するまでは、きっともっと学ぶ必要があるんだろうな…
企画内で個人的に印象に残ったのは、一際大きな展示だった「円相」です。
片隅にひっそりと、「三方格子」を触って体感してみよう!みたいなコーナーがあったのですが、なかなか元の形に戻せなくて自分に笑えました←
このシンプルながらも正確な加工を重ねて、迫力のある造形ができているのだと思うと何だか「地道な努力が報われる」みたいな感じがして、ちょっとズシンと胸にきました。
伝統的な建築から、流線型や不規則な形の建築まで、こうして骨組みだけで見ていると、根っこにあるものを保ちながら新しい形を探っている様子が感じられました。
あとは、展示の最後の方にあった、月のベースアップを作るために試験的に作られたものたちもちょっと気になりました。
私はビニール生地を縫い合わせた箱やシャカシャカキーホルダー的な物を作るのが趣味なのですが、何だか通じるものがある気がしてニヤニヤしてました。素材の特性を理解して組み合わせるって大事ですよね…(遠い目
建築倉庫の方は、スタッフさんに案内されて、重厚そうなエレベーターで倉庫の入り口へ向かうという、アトラクションかな?みたいな入りでした。
中は「倉庫っぽさ」を残した展示方法で、企画展の作り込まれた感じとは違う面白さがあります。
病院や銀行、図書館や大学、ユニクロ店舗模型なんかもあったりして、身近な感じ。
プレゼンテーション等にも使われる模型ということもあり、「使うための建物」という側面が見えるようなものが多くてワクワクでした。
模型に対して、「日の入り」「月の入り」の軌跡を描いた透明な半球を被せていたものが個人的に気になりました。教科書でよく見るやつ〜!建築物は長く使うものなだけあって、こんなところにまで気を配っているんだな、と感動しちゃいました。
長らく外に晒され、人に使われることを考慮したモノづくりというのは、制約も大きく緻密さも求められるモノだと思います。
その中に新しい技術や、使う人、環境への優しさがさらに織り込まれて、新しい歴史になろうとしているのが素敵だなぁと感じられる、有意義な時間でした。