『自由研究には向かない殺人』からの三作を読む①

『自由研究には向かない殺人』ドラマ化するらしいですね。
話題になっていた本作、以前読んで面白かったので、ドラマを見る前に再読するぞ！と思いました。
ついでに、そこから続くピップの捜査二作品も読もう……と思ったのでこれを機に全部再読です。
本記事では第一作目、『自由研究には向かない殺人』の感想をあげます。

※ネタバレ注意

高校生のピップは、自由研究で、自分の住む町で起こった少女失踪事件を調べます。
何故彼女がこのテーマに取り組んだかというと、事件に関わったとされる少年と親しく、彼が犯人だとは信じされなかったから。
ところが、事件を調べるうちに身近な人物ばかりが容疑者として浮かんでくる……

この作品の面白いところが、捜査ツールにfacebookなどのSNSが使われることでしょう。
”サイバーストーキングをして”と作中でピップがいうぐらい、SNSが洗い出されること洗い出されること……
使用していないSIMカードを使ってなりすましをし、情報収集をするなんて危うい綱渡りもあります。
これ、一介の学生がやったら大変じゃない……？なんて心配になってしまうのですが、まあ……大変ですよね。

また、ピップの爽やかさにも救われるところがあります。
彼女が信じた少年の潔白のため、がんばるピップ。
YAとして読んでいて気持ちいいです。