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長い付き合いのあなたへ 〜声のお便り〜

こんにちは。
あなたとは、もうずいぶん長い付き合いになりますね。
初めて会ったのは子供の頃で、僕はまだほんの小さな世界しか知りませんでした。そのくせ、それが世界の全てだなんて感じていたんです。
あなたは、そんな僕に、優しく、この世界は見かけよりももっと大きいんだということを教えてくれましたね。
どこまでいっても、その先には、わくわくするような、それでいてちょっぴり怖いような、「未知」が広がっているんだと、小さい頃に教えてもらうことができたのは、本当に幸運なことだったと、今にして思います。

それからの長い時間の中で、あなたと僕の関係も、少しずつ変わってきましたね。
少し距離があいた時もあったし、逆に、他の人間関係や勉強、仕事に支障をきたすくらい、深く関わった時期もありました。僕の方から離れたこともあったし、僕が不安になるくらい、あなたがそっけなかったこともありましたね。

あなたはそんな中でも、僕に次々と新しいことを教えてくれました。
この世界の成り立ち。
それぞれの立場によって見える世界は全く別物かもしれないってこと。
想像力や、知性の使い方。

今の僕があるのは、あなたのおかげだと言えるかもしれません。
そろそろ、何か恩返しができたらいいんだけど。
でも、あなたのために何かができたとしたら、それこそ僕があなたから受け取る最大の贈り物かもしれない、そんな気もしてるんです。

そんな日が来るにしろ、来ないにしろ、あなたとは末長く一緒にいたいと思っています。
どうぞ、これからもよろしくお願いします。
では、また。


SFへ
けいりんより

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