もう一度

もう一度、と君は言う。もう一度、僕はそれに応える。けれども僕らは知っている。こうしてまたもう一度体を重ねるたびに、僕らの本当の「もう一度」は遠のき、喪われて行くのだと。本当にもう一度手にしたかったもの。それを忘れようと、僕らはまたもう一度、快楽に溺れる。


(大昔に旧Twitterで #twnovel を付けて書いたもの。再発見して自分で気に入ってしまった笑)

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