23歳九州出身会社員、帰省しなかった理由
こんにちは。高校5年生です。
今年の夏は、実家に帰りませんでした。親には仕事が忙しいと伝えてありますが、夏休み休暇の制度がない私の職場であっても、普通のシフト休みはあります。それに、6月や9月に時期をずらせば2、3日、連休を取ることは不可能ではありません。それでも帰らなかったのは、実家に帰りたくなかったからです。100%、自分の意思で帰りませんでした。
帰省というキーワードに対して最も私が考えることは、「いかに回数を減らせるか」です。昨年度は1年間で引っ越し準備を含め、4回帰省しました。その中で私は気づいたのです。「福岡に戻ること自体は楽しい。でも、実家に帰省するのは失うものが多い」と。
実家に帰省することで失うものは色々あります。まず、時間。行って帰るだけで1日ずつ消費してしまいます。
次に体力。若いとはいえ無限ではありません。夜遅く帰ってきて翌朝仕事だった日はきつかったです。
もちろん有給休暇日数も失いますし、本来できていた仕事が溜まりますし、本来家で休めていた休日も失います。何よりネックなのはとてつもなくお金がかかることでしょう。飛行機代はじめ交通費は桁が大きいですし、家や親戚、友達へのお土産代が結構ばかになりません。交際費は削れないので、普段切り詰めている分その金額に驚きます。無論、お土産を選ぶのが大変なので、お土産を買うために休日が半日潰れます。苦労して選ぶのは家族に文句を言われがちだからなのですが、苦労して選んでも言われるときは言われますし、言われないときは当たり前のように受け取られて終わりです。何のためにお土産を買っているのか分からなくなります。
極めつけは精神力です。心が削られます。何ヶ月も前から準備し、時間もお金も体力も使って帰っても、実家に私の心が休まる場所などありません。よその家と同じか、それ以上に気を使います。滞在中はアイスやらお菓子やらジュースやらごはんやらを買ってこいとねだられ、暑い中でも寒い中でも買って帰ってきます。
実家にいると1人暮らしをしていること、東京暮らしをしていることに色々言いたくなるらしく家族の口が止まらないので、最後に帰ったとき、私は友達とギリギリまで外にいるようにしておりました。祖父母に顔を見せに行っても、してもないことをしているように言われて怒られるので気分が悪くて、早々に帰ってきてしまいました。祖父母は電話して欲しそうですが、電話を1度かけると長時間してもないことで怒られるし、なかなか切らせてもらえないので最近はかけないようにしております。昔は祖父母の家に行くのが好きでしたが、年を取ってしまったのでしょうか。私のことが分からなくなったわけではないのに、悲しいです。
「早く結婚しろ」とかは自信を持ってはいはいと言えるから良いのですが、してもないことを色々挙げられて怒られるのは、まるで信頼されていないんだと思って大変ショックを受けます。
時間もお金も体力も気力も、私の大事なものを色々となげうって辛いことをしに行くより、家で昼寝していた方が何百倍も幸福だとやっと気づいたのです。
そんなこんなで、最後に帰省した日に私は「これから帰省するの、やめよう」と強く思ったのでした。今も気持ちに変わりはありません。回数を0にしない理由は、あんまり帰らないと職場の人や彼氏に「帰らないの?」と何度も言われるからと、年に1度も帰っていないとさすがに実家に「仕事が忙しい」が本当の理由ではないとばれてしまいそうだからです。周りの人には夏に帰省していなかった段階で何人かに聞かれました。最低年に1度だけ帰省して、それ以外は帰省のことを考えないようにすることが私の幸せに繋がると思いました。
「いつ帰省しようかな……」と考えなくなってから楽になりました。飛行機チケットの争奪戦に乗り込むのは大変ですし、別に帰りたくないのに実家にペコペコして泊まらせてもらう許可を得なければなりませんし、職場へのお土産を考えるのも一苦労です。せっかく夢の1人暮らしを手に入れたのですから、実家のことをなるべく考えずに済むようにしたいです。
帰省が楽しみな人は、良い家族に恵まれたんだろうなと羨ましいです。羨ましがってばかりはいられませんので、実家付き合いは大変ですが、上手くやっていこうと思います。
なお、「福岡に戻ること自体は楽しい。」と冒頭で書きました。それは間違いないですし、むしろ離れてから福岡に行くのはわくわくします。できれば実家を抜きにして、友達にだけ会いに行きたいです。家族や親戚に行くことを内緒にしておけば、時期を選べば浮いたお土産代でカプセルホテルに泊まれます。
いつか挑戦してみようかなと思う、今日この頃の私です。
お盆期間はほぼほぼ仕事でしたが、仕事で良かったです。いつがお盆か分からないまま過ぎたお盆。帰省しない人間にはあってもなくても変わらない日常でした。
以上、「23歳九州出身会社員、帰省しなかった理由」でした。
最後までお付き合いくださってありがとうございました。
次の投稿でお会いしましょう!