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旅館を予約する早さに、愛が詰まっていた

こんにちは。高校5年生です。

前回の記事で少しお話しした、彼氏のNくんがかけてきた電話の内容について書きます。リアルの私をご存知の方はちょっぴり恥ずかしいので、読まれないでくださいませ。あと、彼氏も。

電話は、「旅館どこにする?」という内容でした。
Nくんは先月頃から私と旅館に泊まりたいという話をしておりました。行きやすい温泉地を箱根、熱海、草津……と挙げてくれたのですが、正直「全部遠いやん!私は2人でいたいだけだからわざわざ時間とお金かけなくても、家でゴロゴロするのが1番幸せなんだけど……」しか感想が浮かんでおりません。具体的な旅館名を指定された後もです。すみません。

Nくんが何度もその話をするので、草津や熱海は遠すぎて行きたくなかった私は「箱根いいね~」と相槌を打ちました。するとその適当な返事にNくんは予想以上に喜び、次会ったときには「箱根行きたいって言ってたじゃん?」になっておりました。いえ私は言ってないです……。

家から歩いて行ける銭湯に浸かり、湯上がりに漫画でも読みながらゴロゴロしたい私の本心を知ることなく、彼はリニアモーターカーも驚きのスピードで旅館を調べてくれました。彼の良いところは計画を立てるとき、予約する前に一旦私に意見を求めてくれるところです。彼が第一候補として挙げた旅館はさすが駅近の箱根の旅館だけあってそこそこのお値段でした。朝夕食付きだったからというのもあります。食事にこだわりのない私は素泊まりで全然問題ないのですが、「箱根はあんまりごはんを食べるところがない」という彼の言葉を信じて朝夕食付きに合意しました。観光地ですし、そんなことないんじゃない……?とは思いましたが。旅館のHPに「コンビニまで5分以内」という表示があったので、朝食だけコンビニでも全然良いです。記念日に旅行するならごはんにもこだわりたくなりますが、今回は何でもない旅行ですからね。こういう選択って性格が出ますよね。

彼が提示したサイト以外でも調べたところ、Nくんが調べてくれた旅館の宿泊料はさほど高いわけではないことが分かりました。HPを見てみると病気の治癒に効くとか何とか、肌荒れに悩む私に刺さる文章が並んでおります。お食事も健康的でおいしそうで、「まあ行けるときに行っておかないといつ転勤になるか分からないし、休日が計画的に取れるうちに行っておこうかな。関東に住んでいて箱根行ったことありませんっていうのも話が広がらないし」と前向きになった私は、彼に返事をしました。彼はすぐに部屋を押さえてくれました。

電話を切って8時間が経過した今、彼の旅行計画をばんばん推し進めようとする姿勢に内心反抗的だったのを申し訳なく思っております。彼は私を誘わなくても普段からサウナや銭湯に行く男友達がいます。わざわざ私に何度も意見を聞き、予約が埋まらないうちにと2ヶ月以上前から旅館を予約してくれたのは、私と旅行に行きたいからです。予約を取った後の「楽しみだなぁ」という彼の明るい声が耳に残っております。私と泊まりに行くのは初めてではないのに、あんなに楽しみにしてくれて……。今回彼が進めてくれなかったら形にならなかった箱根旅行。彼が誘ってくれなかったら関東にいるうちに行くことのない箱根にご縁ができたことがじわじわと嬉しく感じられてきました。2024年で楽しみにしていることは地元への帰省だけで、それが終わったら何もなかった私。新たに楽しみが増えました。ありがとう、Nくん。

お付き合いして8ヶ月以上が経ち、毎週会っていても私のことを大切にしてくれるNくん。旅行の計画なんて面倒なのに、そんなこと計画しなくても私の気持ちは変わらないのに、私が「うん」と言ったらすぐに行動してくれました。前の記事でお話ししたように「1人じゃない」と思えたのは、こうして私のことを喜ばせたいと気にかけてくれる人がいることに気づいたからです。嬉しいです。

彼は昨日のデートで「○○ちゃん(私)は俺の宝物だよ」と言っておりました。何でもない、ただ駅に続く道を歩いている途中でです。彼にこれからも宝物だと言ってもらえるように、そして箱根旅行を精一杯楽しむために、残り少ない新入社員期間、一生懸命働きます。

以上、「旅館を予約する早さに、愛が詰まっていた」でした。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。
次の投稿でお会いしましょう!