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単発アルバイト㉕ 駅ナカ居酒屋ホールスタッフ

こんにちは。高校5年生です。

久しぶりにアルバイトに行きました。実に1ヶ月ぶりのアルバイトです。漢検対策を理由に10月中旬からアルバイトを控えており、漢検が終わった後も卒論を理由にしてアルバイトを入れておりませんでした。しかしながら703回目の記事『初めてのドレスレンタル』

でお話しした通り、ドレスレンタル費用の金額にびっくりして急遽、単発のアルバイトを入れました。

アルバイトの体験談を書くのは、『単発アルバイト㉔ 洋食屋ホールスタッフ』以来ですね。

本日はお昼の4時間の勤務でしたが、県内有数の大きな駅の中にある居酒屋さんということで、ひっきりなしにお客様がいらっしゃいました。中でも印象的だった4人のお客様について、思ったことを書いていきます。

・お喋りしたいおじいちゃん

14時頃に来店されたお客様は、とにかくお喋りが大好きなようでした。杖をつき、大きな荷物を持ったお1人の高齢男性です。私の祖父くらいの年齢で、まさに見た目は「おじいちゃん」でした。

ホールは私と店長さんで担当しました。店長さんはキッチンの仕事も掛け持ちされていたので、忙しい時間帯は私1人でホール業務を回しておりました。14時頃は、私の感覚だとランチタイムにはやや遅めですが、日曜日のお昼だからかお客様は絶えませんでした。

そんな中、来店された「おじいちゃん」のお客様。オーダーに伺うと、注文が長くてびっくりしました。
頼んだものは飲み物1つとお料理2つなのですが、メニューを見た感想を言う時間があるのです。「今日は○○を頼む気分だったんだけど、でも、あれでしょ、今日はさ……」といった感じで、途切れることなくお話しされます。声がすごく小さくて、かがんで「はい」「そうなんですか」と相槌を打っておりましたが、注文に関係ない話をしていると気づいた瞬間から「メニューの感想要らないんだけどな……まだ決まってないのかな……早く言って欲しいな……」と思いました。他にもオーダー待ちのテーブルがあったので、余計に焦りました。

お料理を届けた後もお客様から、オーダーやお料理運びで横を通るたびに話しかけられました。お料理の感想などを話していた気がしますが、声が小さくてほとんど聞き取れておりません。何となく分かったふりをして頷いておりました。立ち止まって聞くとまた長くなりそうだったので、あえてスルーしておりました。ごめんなさい。
30~40代くらいの男性の店長さんがお料理を届けたときは話しかけていなかったので、若い人とお喋りしたかったのかな?と思いました。

お客様が頼んだお料理はそれほどボリューミーなものではありませんでしたが、かなりゆっくりと時間をかけて召し上がっていました。お客様が来てから他のテーブルは2、3組お客様が入れ替わりました。追加で麵類も注文していたので、お腹いっぱいだったわけではなく、単に食べるスピードがゆっくりであっただけみたいです。

お客様は15時半頃に席を立たれました。器を下げに行った際、しばらくお話を聞かなくて悪かったなと思ったので「おいしかったですか?」と私から声をかけてみたところ、「うーん、まあまあかな」と言われました。まあまあなんかい!そこは嘘でも「おいしかった」って言おうよ!!
……とは言えないので、「あ、そうなんですか、ありがとうございます」と返しました。何がありがとうなのかよく分かりません。最後まで対応の方法がよく分からないお客様でした。

・「払わせてくれぇ~!!」

お次はお酒を飲んで陽気になったお客様のお話です。
ランチタイムのど真ん中に来店された男女3人組のお客様。ご友人らしく、男性お2人と女性お1人で楽しくお酒を飲んでいらっしゃいました。

右側に座っている男性は東京から来たそうで、左側の男性はしきりに「博多っぽいもの出してよ!!」と繰り返していらっしゃいました。と言ってもこのお店は特に観光客向けというわけではないので、「ここに来たらこれを食べて!」みたいなメニューはありません。訊かれて困った私はメニューを見てがめ煮(筑前煮)をおすすめしたのですが、反応は芳しくありません。焼酎も、こちらのお店が置いているのは「霧島」だけだったので「霧島なんかどこでも飲めるよ!」と言われてしまいました。「霧島なんか」と言われてしまう「霧島」がかわいそうですね。部活やめちゃいそう。

2時間ほど経った頃でしょうか、女性がレジでお支払いをされました。そしてテーブルに帰り、男性お2人に「帰るよ」と声をかけました。すると左側に座った男性が「何で払ったんだ」「いくらだったんだ」「今日は俺が払うって言ったのに」と店外にも聞こえるくらい大きな声で叫び始めました。
お店と外の通路との壁がない駅ナカの商業施設なので、道行く人がチラチラと男性を見ておりました。左側に座った男性と、お支払いを済ませた女性が必死になだめておりました。男性は私の前にもやってきて「会計はいくらだった?!」と訊かれましたが、私は会計に関わっていないので把握しておりません。女性が「気にしないでください」とおっしゃいましたが、目の前で話しかけてくる人を無視するのって難しいですよね。以前勤めていたアルバイト先でも酔っ払ったお客様の対応はたびたび経験しましたが、いつまで経っても慣れません。
とは言え、このような陽気なタイプの酔っ払ったお客様は笑えるから良いですよね。周りも分かっていますし止めに入る人がいるので、笑って流せます。止める人がいなかったり集団で色々やっちゃうお客様だったりすると大変ですが。そういう風に受け止められるようになったので、少しは私も慣れたのかもしれません。

・トゲトゲ夫婦

本日、1番「やばい」と思ったお客様を決めるとしたら、ぶっちぎりでこの方々です。ニックネームは、「トゲトゲ夫婦」としました。同年代の男女2人組で、15時頃に来店されました。
どういうところが「やばい」と感じたか。上手く表現できているか分かりませんが、「初対面の人間の距離感じゃない」ところです。

事の発端は、お客様に呼ばれたことでした。すぐさま伺い、「ご注文でしょうか」とメモを構えたところ、ノンアルコールビールと生ビールを頼んだけど、どっちがどっちか分からないとのことでした。
私はお客様の話に区切りがついたと思い、確認のために言われたことを繰り返そうとしました。すると2文字目を言いかけたぐらいで女性のお客様から「最後まで話聞いてぇ!!!!!」と怒鳴られました。「!」をつけ過ぎているように見えますが、本当にこれくらい叫んでいらしたのです。今考えても、何であのときあれほど怒鳴られたのか分かりません。謝ってもう1度話を聞いたところ、私が先程区切りがついたと判断したところで言いたいことは終わっていたからです。虫の居所がよほど悪かったとしても、初対面の人にあんなに感情をむき出しにするでしょうか。なかなかレアなお客様に出会いました。

「確認してまいります」と店長さんをお呼びしたところ、店長さんがテーブルに置くときにどちらがビールでどちらがノンアルコールビールなのか伝え忘れたとのことでした。店長さんはテーブルに出向き、謝っていらっしゃいました。黙っているのも変な感じだったので、私も一緒に「申し訳ございませんでした」と頭を下げましたが、お客様はこちらを見ていらっしゃいませんでした。「え、事情を知らないまま怒鳴られて、それで無視なの……?」と思いました。反応を期待していたわけではありませんが、戸惑いました。

接客業のアルバイトをしていると、普段出会わないようなお客様に出会います。「この人、こんな些細なことで見境なく怒って、これまでどうやって生きてきたんだろう?毎日ストレスすごいんじゃないだろうか?」と感じる方が、割といらっしゃいます。そういう方と接すると、普段は最低レベルだと思っている自分の対人能力に自信が持てますね。一方で、失礼ながらそういったタイプの方でも友達がいるのに、私には一緒に外食する友達がいないのはなぜだろうと思うこともあります。そういったタイプの方以上に、私には問題があるのかもしれません。

それにしても、些細なことで怒る人は友達や家族とどうやって関係を築いているのでしょうか。本日出会ったお客様はおそらくご夫婦だと思うのですが、お互い主張強めなタイプのようなのに一緒にいてイライラしないのでしょうか。身内には丁寧に接しているんですかね。どちらかが主張が強くてどちらかが主張が弱いというのなら主張が弱い人が合わせているのでしょうが、どちらも強いタイプだと喧嘩してしまいそうですよね。不思議です。

・お会計から30分

最後にご紹介するのは、お会計を済ませてから30分超テーブルにいるお客様です。お支払いが済むと、皆さんすぐ出口に向かわれるので「ありがとうございました」と言うのですが、お会計の後テーブルに戻り、そのまま何をするでもなく座っているお客様がいらっしゃいました。じーっと見てはいけないような気がして見ないようにしたのですが、「いつ出るんだろう?」と不思議でした。
幸い、他のテーブルが空いていたので新規のお客様をお通しすることに支障はありませんでしたが、テーブルに長居するとバッシングできないですし、新しく来たお客様を入れられないので、お会計後は一旦テーブルを離れた方が良いと思います。人の振り見て我が振り直せで、私はしないように気をつけます。

以上、「単発アルバイト㉕ 駅ナカ居酒屋ホールスタッフ」でした。
最後までお付き合いくださってありがとうございました。

次の投稿でまた、お会いしましょう!