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ティアラプリンセス選手権

 昔、句友さんのシロツメグサの句が冊子の表紙を飾ったことがあった。
私は子供の頃に、シロツメグサの王冠を上手に編めなかったことを思い出した。
もともと不器用で工作や裁縫が大嫌い。幼馴染とシロツメグサを摘んで王冠を作ったが、一番出来が悪かった。
シロツメグサの白い花が一直線に並ぶように綺麗な列を作って端を結び王冠にするのだが、どうしても花の列が捩れてしまい、上手くできなかった。俳句を始めてシロツメグサが晩春の季語と知った。
 思いつきで句友Kさんに、シロツメグサの王冠を作りそれを被って吟行するプランを話したら、面白がってくれていつかやろうと約束した。できれば5、6人で吟行したい。
それぞれに王冠を編んで誰が一番可愛い王冠を作れるか、初代ティアラプリンセスを決めたい。ティアラプリンスでもいい。むしろ、編むのが上手い人に教えて欲しい。
 当然、作った王冠を被りそのまま吟行を続ける。このノリは俳人以外には理解されないから、誰にも見られないように僻地でシロツメグサを摘まなければならない。辺境の山寺吟行がいいだろう。そこにシロツメグサが都合よく咲いてるか分からないが。
河川敷ならたやすく摘めそうだが、私は大の犬嫌いで犬が散歩してそうなところは行かない。
もし、山寺でシロツメグサの王冠を被ってる数人を見かけたら、それは私達なのだ。
生温かく放置してね。

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