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コンビニ断ち・脱スマホ 便利さはほどほどで ~不便益を考える~

音声で聴きたい方はこちら👇️(冒頭は雑談してます)

図書館の静寂の中で、一冊の本に出会いました。
その本のタイトルは「コンビニ断ち・脱スマホ 便利さはほどほどで」。

著者は朝日新聞記者の黒沢大陸氏。
彼は、コンビニを使わない生活やスマホを手放す挑戦を通じて、便利さに埋もれた現代の問題を浮き彫りにします。

特に「脱スマホ」について書かれた章は、スマホ依存が私たちから奪うものに光を当てていました。

このブログでは、黒沢氏の本から学べる「不便益」の考え方を深掘りし、便利さに偏りがちな生活を見直すヒントをお届けします。
キーワードは「コンビニ断ち」「脱スマホ」「不便益」。
便利さを手放すことで得られる幸せについて一緒に考えてみましょう。

脱スマホが教えてくれる非日常の価値


「便利さで失ったもの」というテーマは、黒沢氏の本を象徴する章のひとつです。
その中で、「旅の楽しみ」についての考察が特に印象的でした。

旅の魅力は非日常や意外な発見にあります。
普段の生活圏を離れ、知らない場所で新しい風景や文化に触れる楽しみ。
スマホで下調べを徹底的にした旅行は、安心感を与える一方で、「未知の体験」という旅の醍醐味を奪ってしまうこともあります。

スマホが奪う旅の魅力

黒沢氏はこう述べています。
「知らない場所に行く前に情報を調べすぎることは、旅の楽しみを奪う行為でもある」。

ネットで現地情報をすべて把握してしまうと、意外性や新鮮な驚きが薄れます。
たとえば道に迷ったり、偶然見つけた地元の飲食店が意外な名店だったりする、そんな「予想外の出来事」が旅の思い出を深めるからです。

しかし、スマホが手元にある現代では、地図アプリやレビューサイトをすぐに頼ることができます。
その便利さが、偶然の出会いや発見の機会を減らしているのです。

非日常の価値を取り戻すには

スマホを意識的に手放し、あえて不便を楽しむ旅行をしてみませんか?
たとえば、次の旅行ではスマホの使用を最低限に抑え、地元の人に道を尋ねたり、現地の雰囲気を直接体感する工夫をしてみる。
この不便さが、思いがけない出会いや深い思い出につながるはずです。


「不便益」という考え方の発見


黒沢氏の本の中で、特に注目したいのが「不便益」という概念です。
不便益とは、「不便さから得られる意外なメリット」を指します。

私たちが便利さを追求する中で失ってしまった価値に目を向けるきっかけとなる考え方です。
例えば、スマホを使わずに地図を見たり、人に道を尋ねたりするのは不便ですが、その過程で新しい発見やコミュニケーションが生まれることがあります。

子ども時代に感じた不便益

黒沢氏が本の中で紹介している例の一つに、子どもの遠足のおやつ選びがあります。

「300円以内」という制限がある中で、スーパーで何を買うかじっくり考える時間。
その制限が、不便であると同時に、楽しさや思い出深さを生んでいました。

自由に選び放題では得られない充実感。
この「制約」や「不便」こそが、心に残る経験を作っていたのです。

不便の中に潜むメリット

さらに、薪を割って入るドラム缶風呂の例も印象的です。
手間をかけて準備したお風呂は、ただスイッチ一つで湧いたお湯よりも格別の達成感を伴います。

便利さを手放すことで味わえる達成感や充足感。
それが「不便益」の本質です。

日常生活でも、スマホを手放すことで、より深い対話や充実した時間を取り戻せることを、この章では提案しています。


日常に「不便」を取り入れるメリット


便利さがもたらす恩恵は計り知れませんが、その便利さが私たちの能力や時間を奪っていることもあります。
黒沢氏の本が教えてくれるのは、「便利な生活」に隠れた弊害と、あえて「不便」を取り入れることの価値です。

「脱スマホ」の実践例

筆者自身が取り組んでいるのは、夜21時以降の「スマホ断ち」。
スマホを触らないことで、次のような時間が生まれたと言います。

  • 家族との会話

  • ゆったりとしたストレッチや読書

  • 子どもと過ごす遊びの時間

スマホの便利さを手放すことで得られた、心豊かな時間。
この不便さが、彼の生活に新たな価値を与えています。

不便を楽しむ小さな工夫

不便を取り入れる方法は、何も特別なことをする必要はありません。
次のような小さな工夫を日常に取り入れるだけで、そのメリットを実感できます。

  1. デジタルデトックスタイムを設ける

    • 夜間や食事中など、スマホを一時的に手放す時間を作りましょう。

  2. あえて不便な方法で目的を達成する

    • 地図を使わずに道を覚えたり、調べる代わりに人に尋ねたりしてみましょう。

  3. 制約を楽しむ

    • 節約や時間制限など、日常で制限を設けて挑戦すると、思いがけない発見があります。

このような習慣を取り入れることで、不便さの中に隠れたメリットを感じられるはずです。

まとめ:便利さの中に埋もれた「不便益」を見つける

現代社会は便利さに満ち溢れています。
しかし、その便利さが私たちから奪っているものがあることを、黒沢大陸氏の本「コンビニ断ち・脱スマホ 便利さはほどほどで」は教えてくれます。

スマホを少し手放してみる。
日常にあえて不便を取り入れる。
これらの小さな行動が、失いかけた発見や楽しさを取り戻すきっかけになります。

例えば夜21時以降のスマホ断ちから始めてみてはどうでしょうか?
不便と感じるその時間は、家族との対話や自分自身と向き合う時間に変わるかもしれません。

便利さだけでは得られない充実感。
それが「不便益」という新しい価値観です。

ぜひ、この本を読んで「不便益」を日常に取り入れてみてください。
意外な幸せが、あなたの生活を豊かにしてくれるはずです。

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