エチオピア流のおもてなし、自宅に招かれて見えてくるエチオピアの心
エチオピア流のおもてなしとは、「惜しみなく与えること」だと思う。
GWの休み中に、日本で仲良くなったエチオピア人のお家にお邪魔しました。
その友達との出会いはとても偶然で、去年のお台場で開催されている肉フェスで仲よくなったのです。
それもたまたま、向こうがエチオピアの言語である「アムハラ語」を話している会話を僕がキャッチし、アムハラ語で話しかけたのがきっかけでした。
一年越しに、お家にお邪魔して、エチオピアの国民食である「インジェラ」をいただきました。
◆自家製エチオピア国民食「インジェラ」
インジェラについては、軽く紹介している記事があります。
エチオピアの国民食で、「テフ」というエチオピア原産の穀物を使った、クレープの様なものが主食です。
その上に「ワット」と呼ばれる具を乗せて、手でインジェラをちぎって、ワットと共に食べます。
写真のものをいただきました。本当にエチオピアで食べた時と同じテイストで、かなり懐かしい気持ちになりました。
日本だから写真の様になってるわけではなく、本当にエチオピアでも同じようにお皿に盛り付けられるのです。
◇インジェラの作り方
通常だとテフの粉を水と混ぜ、何日か醗酵させます。そして醗酵したものをクレープのように焼いたら出来上がりです。
醗酵させているので、独特な酸っぱい匂いになり、一番最初は匂いがキツすぎて食べたくない程です。
日本ではテフが手にとても手に入れにくいので、米粉とコーンスターチを使ってインジェラを作る様です。そのため独特の酸味はなく、マイルドな日本人にも食べやすい味で出てきました。
◆食べても、食べても追加する!エチオピア流おもてなし!?
写真のあるお皿は結構量が盛られています。
皿の端にあるクルクルと巻かれてあるシンジェラをちぎって食べていくのです。
そして具がなくなると、追加してくれます。インジェラも追加してくれます。
もうお腹いっぱい!!!!
と言ってもインジェラも、具のワットも追加してくれるのです。しまいには、食べ切れずに残してしまうことがほとんどです。
日本の感覚だと、もったいないなと思いますが、エチオピアの感覚では違うと僕は思います。
◇残すくらいがちょうどいい
僕がなぜエチオピア人のお家に行くと、余るほどのご飯、インジェラを盛り付けてくれるのかを考えました。個人的に思ったことは、
「私たちにはあなたにたくさん与えるほどの余裕がありますよ」
ということを相手に伝えるためかなと感じました。それと、エチオピア人は本当に人想いなところがあるので、
「友達や親族が喜んでほしい!」
という気持ちが全面的に出てるのだろうと僕は感じました。何かとおせっかいで、人想いなエチオピア人ならではのおもてなしかなと感じました。
だからペロッと全部追加したものも食べきると、びっくりされるかもしれません。
◆それぞれのおもてなしの形
違いがあるから面白い!
その背景を考えたり、知ることで、文化や慣習が見えてきたりします。
私が感じたことが正解かはわかりません。
ただ想像を働かせたり、理解に努めることで背景や想いに触れることができると思います。
他の文化と関わる際は、想像力を働かせたり、視野を広げるチャンスです。
偏見を持たずに、フラットに受け入れることで楽める、そして自分の幅を広げてみてはいかがでしょうか。
ではまた!
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