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明里の小説の書き方②

前回の①を6時間くらいかけて書いたと思ったら、すごくちょっと、なんていうか、時間を浪費しちゃった感があったので、もうちょっと実用的なお話を。

前回の①を読んでくださった方は私が「感覚派」だとお気づきだと思います。今回も具体的に書いてみようと思いますが、自信はありません。なにせ、感覚なもので。

いや、お話の書き方を!

小説も現代詩? 散文? も同じように書いています。
皆さんとは違うかもしれませんが、参考程度にどうぞ。

①テーマが最初、タイトルは仮でおk

お話を書くにあたって「読んでくれる人に何を伝えるか」が一番大事だと思うのです。じゃないと「からっぽ」になってしまう。

お話を読んでいて(何が言いたかったんだろう……)って読者なら一番しょんぼりする要素だと思うので、それを回避します。
そのために「一番最初にテーマを決める」ことにしています。

これは大まかで結構です。書いているうちに変わってしまうことも、無くはないです。
逆に「1だと思って書いていたけど、違う、私は1じゃなくて5のことを書きたいんだ、多分、だから5にしよう、ブレているかもしれないけどそこは後で修正して、伝えたいのは間違いなく5だ……!」と書きながら固まっていくことがあります。割と頻繁に。なので、大まかなテーマを持っておく、程度で良いんだと思います。

タイトルもズレてしまったら印象がズレに持っていかれてしまい、違和感で塗りつぶされてしまう。悲しいから、タイトルは後で付けます。感情と同じ。振り返ってから気づく感情もありますよね。多分、私にはあります。

②着地点は書きながら決める(ことが多い)

すごく大まかに物語の筋だけ、イメージします。これを一本の筋みたいに使って「プロット」を切る方もいます。私はほとんど切らないので苦手ですが、付箋紙に大まかなシーンを書いて並べたり早めたりして物語を調整します。

長くなれば長くなるだけ、着地点は適宜決めていった方がいい。というか、通過点を押さえていくといいと思います。

「ここでこのシーンが入る」
「これは伏線にするつもりだからほのめかす」
「面白いの浮かんだから、これを入れるためにはどこを空けようか」

私はこういう基準で着地点というか通過点を決めていきます。大体は頭の中で。

③書きたいシーンを追い求める

書きたいシーンを複数決めます。自分が一番見たい情景を感情を色を熱を感触を、それからそれをつなぎとめる方法を考えます。

これはもう、一次創作だろうが二次創作だろうが、同じですよね。

自分の欲に正直になります。ああ、浅はかで薄汚い。それでも、自分に素直になります。すると「ここだけは譲れない」と変身して、「どうしても仕上げる動機」に変わっていきます。だって、完成したときに一番読みたいのは自分になるから。この工程だけは本当に楽しいです。

正直、この工程だけで20年くらい遊んでいたものですから、これは得意。

④変化を取り入れて、何を添えるか?

添えるものは「花」とは決まっておりません。芋でもブロッコリーでもいいですし、果実でもいい。なんだったらたくあんだっていい。

変化というものは、壊すもの。今までの日常を壊すもの。どんなお話にも、こいつは登場します。人生というものでも出てくるでしょう? 変化さん。

人生に常に大根おろしを添えている方もいれば、日替わりで温野菜を添える方もいらっしゃいます。それを作品に落とし込んでいきます。

これが作品のジャンルになるんじゃないでしょうか。コメディー、エンタメ、サスペンス、ホラー、などなど。あ、カテゴライズできないのも、別にいいんですよ。不正解は存在しません。
私も正直自分の書いているものが何なのか未だにわかっていません。

ちなみに添え物として私は、サクランボか梅干しで迷います。赤い。

⑤怖がらない、物語の主は自分

正直これが一番曲者なんですよ……。

お話を考えて、書くのは、感覚でもできるんです。でも「座して待つ」っていうのが難しい。

自信は難しい。腹をくくるのも、胸を張るのも。

でも、書いたのは自分で、自分が見たい世界がこれなんです。なので、負けないでとりあえず立ちます。
その時に「大丈夫とりあえず立って、何でもないような顔をしていよう。きっと知らないふりをしてくれる。そうだ、これを書いたのは私。だったら主は、ほかならぬ私だ」と、思いたい……!

なのでこれは希望です。浅はかな、希望。

⑥ほめてもらっても謙遜しない

これは私が胸に刻んだこと。
そんなことないですよ、こんな作品、と言うのは簡単なんですが、読んでくれた人は好きになってくれたかもしれない。その人に響いたかもしれない物語を卑下するのは、その人の感性ごと叩き落とすことに、なるんじゃないかと思っている。

この部分は書き方じゃないね。でも、大事だと思うので、このまま書きます。

謙遜と卑屈は違う。忘れないようにしたいです。


☆個人的なテーマ

個人的にずっと決めているテーマとしては「痛み、辛さ、傷、翳」それから「閉塞感、死生観、感謝と熱」

他には「もしかして愛、背中合わせの安心感、見えないもの、生者の肌の弾力、血液の循環、輪廻の輪、モーター音、風と季節、花と緑、土と湖」
「体調、感覚、アーティストの感性、経験、光、色、闇、今と過去」
など、好きなものを使います。

☆理念的な?

「あの頃の私と生きにくいあなたのための言葉の森 」と決めてずっと現代詩のようなものを書いてきています。(言葉の森と呼んでいます)

これはもう、本当に個人的な話になりますが、「腐っていたあの頃の自分に」「同じように辛い人に届くように」書いています。何を書いてもメッセージ性が強くなってしまうのは、これが基盤に有るからだと思います。

生きることを何度も辞めようとして、なんとかここまで生きてきました。周りの人の言葉なんて耳に入ってこなかった。とにかく自分が嫌いだった。

そんな自分にも届くように、書いているので届く方はきっと傷を持った人。

痛いのを知っているから、優しい人が多い印象。それから、不器用な方も多い気がする。すいません、類友かもしれません。傷に障ったらごめんなさい。

☆紙飛行機になりたい

ああ、書き方ではなくなってきている……これは希望。

一次創作にしろ、二次創作にしろ、動画創作にしろ、基本的なスタンスは同じです。

プレゼントと言うにはしょぼいけど、ちょっとふふってなる何かになりたい。えへへ、内緒です。

☆全員に好かれるわけがない

自分の内面を少なからず反映していますし、人の好みはそれぞれです。

だから全員に好かれるなんて、本当に不可能です。ちょっと批判されることもあるかもしれません。そんな意見もあるんだなあって、受け止めて

柳に風スタイルでスルーします。したいです。

きっと、何パーセントかの方には好いてもらえる。統計的には!

なので諦めずに、自慰だと言われても書きます。正直自慰と変わらないので、そうだね全くそうだ! と書きます。

※書きたいように書くべしー!!※

ああ、結局こうなる……丸投げになってしまう。しかし、やっぱり何回考えても、止めて止めるなら創作なんてしないもん。思い悩まないなら創作してでも誰かに伝えようなんて思わない。

承認欲求の塊とか言われても、正直その通りなんで、はいはいと聞き流してください。だってその通りだもの。

感想は「本当に吸収した方がいいもの」と「読者が一方的に思ったこと」の二つがあります。多分。後者はそのまま受け取って、スタンスを変えることはないと思います。

個性は強みです。消すなんてもったいない。色の無い世界は味気ない。熱のない人間なんていません。だから、その色はあなたが持っておいてください。どうか大切にしてほしい。


長くなってしまいましたが、私が考える「小説の書き方」はこんな感じです。何かの役に立つといいなあと思います。


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明里好奇(アケサトコウキ)
栄養剤をぶっ差してやってくださいませ(´・ω・`) ナニモノにもなれないようなナニモノにかはなれたような、不完全で不器用な人間のはず。良かったら戯れてやってくださいませー!