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はやくおとなにならないと

ずっと、こう思って生きてきました。

「早く大人にならないといけない」
「強くないと、強くならないと、一番上なんだから」
「お母さんを、おうちを、守らないと」
「だから礼儀正しく、真面目に生きないといけない」
「甘えてはいけない、忙しいんだから、私がしっかりしないと」

今も多分縛られているものです。これも私の一部なんだから、抜けきらなくても仕方がないのかもしれないと、今は思っています。
今は実家を離れていますし、適度な距離を作ってくれています。

学生時代、抑圧しすぎたせいでいろいろとひんまがってしまいました。甘えるときは甘えて、頑張るときは頑張る。そうやってバランス感覚を養っておくべきでした。今、悔いても遅いんですが。

しかし、これが、この欠陥が私を創作に駆り立ててきました。この欠けがあったから、今もまだ書いています。
私の中では目立つこと、わがままを言うことはタブーだったのでどこにも出さず、読んでもらわず、ただただ書いてきました。それが今に繋がっていると思うと、悪いことばっかりではないですね。

素直になれない開き直りのようになってしまいましたが、これを書いたのは「機能不全家庭」について触れたかったから。

どうやら我が家は少々その気があったようです。私たちこどもは、それぞれ違った生きにくさの中で生きてきたようです。というのも、それぞれ最近分かったのです。全員が欠けているということが。

元々は「アルコール依存症家族の機能不全家庭」を指すのですが、広義で「機能不全家庭」に育った子供を「アダルトチルドレン」と言います。

子どもみたいな大人、という意味ではなく、「子どものころ子どもとして生きられなかった、生きることが出来なかった子ども」などの意味を持ちます。

くわしくは触れませんが、どうやら全員そうであったらしいのです。別にだからといって死ぬわけではない。少々気を病んでしまうくらいです。ただそうですね、明らかに「生きにくい」んだと思います。

それが、辛くて苦しくて、でも叫び方なんかわからないまま、大人になってようやく吐き出し方を知りました。作品にしてしまえばいい。すべて本当でなくてもいい。嘘と装飾でわからなくしてしまえばいい。そう考えました。

「生きにくいからこんなにつらいのか」そう気が付いた時、腑に落ちました。だったら泣きながら苦しいと足掻きながらでも、生きていこうと思いました。


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明里好奇(アケサトコウキ)
栄養剤をぶっ差してやってくださいませ(´・ω・`) ナニモノにもなれないようなナニモノにかはなれたような、不完全で不器用な人間のはず。良かったら戯れてやってくださいませー!