空の器20/閑話休題 家庭事情
どこかでお話しているかもしれませんが、あえて今回まとめてみます。
私の両親は、私が六つの時に離婚しています。
母の父(私の母方の祖父)は若いうちになくなっていたので、家庭内に男性がいないおうちでした。お手本のような「女系家族」でした。
そして、私の周りには正常で幸せに見える家族は、とても少なかったのです。子ども目線から見ていて、感じるのは、両親がそろっていて喧嘩も少なく定期的に旅行に行けるとか、そういうものが魅力的に見えていました。
それによって影響があったのは、「正しい家族の役割やバランスについて」のイメージを持つことが出来ない。
お父さんが居て、お母さんが居て、子どもたちが居て。のちに「家族の形」とは、家族の数だけあって、「正しい」と言われるものは存在しないと知りました。
とはいっても、家庭内での男性というものにいいイメージを持っておらず、よく泣かされいじられ、何となく集団に疎外感を感じていたせいで、男性に対していいイメージがわくこともありませんでした。
ここから先は完全に余談ですし、シモの話なので、ご注意くださいませ。苦手な方は、読まなくて大丈夫です。
男性についている男性器。(遺伝子的外見上)男性の遺伝子を持っていて、身体的特徴が現れたもので、つまり、遺伝子学的に女性だとついていないものとなります。代わりに女性には小さな穴がついていて、(外見的には)あとはふっくらとした間から、ひらひらしたものしかみえません。
正直、なんだこれ。
しかし、男性には象徴的なものがついているのです。生まれる前から。第二次性徴を迎えて初めて、女性は体の変化に気が付きます。おっぱいが目立って、おしりが大きくなる。(個人差による)
成人してからまじまじと見た男性器は、交際相手のものではなく高齢の患者様のものでした。つまり、はっきりとしたイメージを持たぬまま、うら若き乙女はお仕事をしていたわけです。
だから、もう少し明確に書くと、元気のない管状のものがくっついている、と思っていたのです。(文献や本などで情報は知っていたものの、実際に生身の臓器としてしっかりと見る機会はほぼありませんでしたから)
それがどうでしょう、同年代の男性のソレはピコピコ動くのです。それも元気に!! なんで、どうして?? なんやお前、別の良きものか?? 別の生物くっ付けとるんか??
冗談だと思うでしょうけれど、本当にそう思っていたのです。お恥ずかしながら、今のパートナーと出会い(元々交際相手)、それが自らの意思で動かしたり頑張れば鎮めることもできると、教えてもらったのです。
本当に、それは驚きに満ちておりました。愛おしく見えてくるのは、私だけかもしれませんが、彼のそれが、今日もかわいいです。
まあ、余談でしたが、幼少期は「早く大人にならないと、強くならないと」と強く願っておりましたから、私にもその棒が生えて来ないか、さんざん願っていたのですけれども。
どうも私には子宮しかなく、それに付随した卵巣や膣を代わりに持っているようです。欲を言えば、私もぴこぴこ、してみたかった。
以上、閑話休題でした。