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空の器5.5/内診台の恥ずかしさたるや、鶏やターキーの気持ち

 内診台には何回乗っても、気持ちの良いものではない。出来たら乗りたいものではない。だって両足を開いて、更に持ち上げられるのだ。これほどの羞恥はない。しかも白昼堂々、他人の前でだ。例え相手が医療者でも、やっぱり恥ずかしいし抵抗はある。

 
 まず内診室に入って、更衣スペースで下着まで全部脱ぐ。内診後に装着するナプキンもこの時に出しておくと後がスムーズ。
靴下はそのままでいいけど、靴は脱いであの奇妙な台、内診台に乗るわけです。スイッチが押されると、あの椅子が回転する。ちょっと怖いけど、動かないでね。股も開くけど、裂けないから安心してね。
くるんと回転したら目の前はカーテンだと思う。実はその向こう側に主治医と看護師さんがいたりする。たまに看護学生がいることもある(これは病院や時期による)けど、あなたには見えない。見えるのはカーテンと、カーテンの切れ間から見えるエコーのモニターだけ。


 そのあとに前述していた「経腟エコー」をされるわけです。先生たちと一緒にそれを診ます。赤ちゃんがいるだろうか、元気だろうか。そういう感情と一緒に私が持った感想は「ニワトリやターキーの気分だ」内臓の代わりに、おいしい食材を入れられている気分。


せっかくだったらおいしくいただいてほしい。もしかしたら私もおいしいのかもしれない。
そんな気にもなってしまった。

栄養剤をぶっ差してやってくださいませ(´・ω・`) ナニモノにもなれないようなナニモノにかはなれたような、不完全で不器用な人間のはず。良かったら戯れてやってくださいませー!