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沼の中に、種を見つけた

「なんとなく生きにくいし、なんとなく居心地が悪いんだよなあ……?」と、ずっと思ってきました。それがどうしてなのか、原因は何か。そんなこともわからないまま、なんとか毎日を消費していた。

私の表情は、あまり豊かではない。さらに安心していると特に声も低くなる。それが合わさって「表情が読み取れない気難しい人間」に見えていたようだ。

「怒ってる?」

家族にさえわからずに聞かれることが多かった。そうじゃないんだよ、これ普通なの。もしくは不機嫌ではなくてどちらかと言うと「情緒不安定なだけ」だったんだけど、どうやら伝わらなかったみたいだ。

それは教室に居ても同じだった。
何を考えているかわからない。
宇宙人なの?
うるさいよ、あんたらの腹の底の方が何考えてんのか考えたくもないわ。
そう思いながら人と深く関わらずに過ごした学生時代。
教室、学校は苦手だった。みんな同じにしようとする、はみ出たものは迫害してもいい。だってあいつなんか変なんだもん。そういう風に見えていたし、だったら枠になんか嵌らない。

中学時点で看護師になったらきっと大人になれると思って、きっと同じように戦える。そう思って決断していた私にとって、地元の高校はなんというか通過点でしかなかったから、高卒できればいいやと思っていた。だから、まあまあうまくいかなくてもいいや、くらいに思っていて。

ここで今もまだ深くつながるであろう友人たちと出会うとは思ってもみなかった。生きにくいのがなくなるわけではなかったが、
「生きにくいのはわかったけどお前はどうしたいの?」
「お前が良いと思ったんだろ、あ、いいじゃんそれ!」
「ちょっと面白そうなことやってるからお前もどう?」
「何、眠たいの? 寝てれば?」
「お前顔わかんねえよ、何なの言ってみ?」

そう言ってくれる友人に出会えました。

生きにくさを作品にしている一方で、いいじゃんなにが悪いの楽しんでしまえ! そういう作品を書くようになった発端は、間違いなく彼らのおかげです。

同時期の親友、Aちゃんも発端にはなっていましたが、また別の感覚で。
それはまた今度。

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明里好奇(アケサトコウキ)
栄養剤をぶっ差してやってくださいませ(´・ω・`) ナニモノにもなれないようなナニモノにかはなれたような、不完全で不器用な人間のはず。良かったら戯れてやってくださいませー!