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空の器14/ダメなのはわかっていてもそのまま残しておいてもらえたら赤ちゃんと別れなくて済むのかな、正確には赤ちゃんじゃないことは知っているんだけど、と考えたのは内緒。
胞状奇胎は厄介である。
初期のエコーで異常に気が付き、hCG血の異常上昇を見つけることが出来れば、まだ初期に対応することが出来る。
以下は、二回目の手術後の病状説明の時に先生が話してくれた内容だ。
これも残しておこうと思う。
例えば流産の呈をなしていたとして、そのまま流産として対応したとする。その時はただの流産だと思っていたから、本当は胞状奇胎であって、異常増殖した絨毛細胞が子宮内に残っていたとしても見落としてしまう可能性がある。hCGが多少高くても、流産後だからと見過ごされてしまう。
その次に妊娠したと思って受診したときに、進行した胞状奇胎であることがその時に初めてわかることがあるという。
まだその状態で発見できればまだいいが、もっと困るのは、肺や脳に転移してしまっていた場合だ。
胞状奇胎は良性腫瘍とも言われることがあるが、脳や肺に転移しやすいと言われている。もし他臓器に転移してしまっていたとしても、妊娠していると当然hCGが上昇してしまい、胞状奇胎は見落とされてしまうことがある。
さらに胞状奇胎のうちほんの数%ではあるが絨毛がんと化してしまうものもあるという。
なので、いずれにしても早めに発見し対応することが必要になる。
お腹の中にあったのは悪いものだけれど、命になり切れなかった私の黒い丸で、それでも放したくないとわずかに思った。
その後どうなるのかを考えたらまた私のお腹に来てもらえるように、今は綺麗にしようと思った。きれいなおなかに宿って欲しかったから。
だから放置せずに受診してほしい。診断されたあなたのために。
あなたを愛する家族のために。
あなた自身を大事にしてほしいと願う。
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