公立高校入試解析17 2021年岐阜県

本日もよろしくお願いいたします。本日は久々に入試解析を行いたいと思います。今回は2021年岐阜県の問題を取り上げます。
近年の岐阜県は他府県と比べるとそこまで難易度は難しくありません。こういった形式の問題では、どこを確実に点数を取るのか、どこで点差がつくのか、を明確に示していきたいと思います。
最後までお付き合いよろしくお願いいたします。

■2021年岐阜県 出題形式(無料公開)

まずは、恒例の出題形式を見ていきましょう。岐阜県は大問が3題で、歴史・地理・公民の順番で出題されます。そして、ほとんどの問題は知識を問う問題ですが、各大問で1題短文記述問題が出題されています。問題によっては、この短文記述問題の出来が点差を大きく分けます。
2021年の平均点は、67点(小数点以下を四捨五入)で前年の64点よりもやや高いです。が、この平均点が高い要因は地理・公民の正答率が高いのが要因です。歴史はそこまで高くありません。つまり、岐阜県の社会は、地理と公民で確実に正解を出してミスを減らしてください。逆に歴史は点差がつくため、点数を確実に取れる問題は取り、年代並び替え問題や短文記述問題など点差がつきやすい問題でミスをなくしてください。
これらに対応するために、岐阜県の過去問を活用し、形式の近い都道府県の問題を模試感覚で解いてほしいと思います(問題慣れするなら5年分はそれぞれ解いておきたい)。特に岐阜県は毎年社会の平均点は高いです。それをまずは知ったうえで対策をしておきましょう。

■大問1 解析(以降限定公開)

それでは、問題解析を始めましょう。大問1は貨幣史の問題です。僕が解いた第一感はそこまで難易度は高くないと思いましたが……
なお、旺文社の「全国高校入試問題正解」でよく記載される「よく出る」問題が正答率が高いとは限りません。こういった問題で正答率が低い場合は点差が非常につきやすい、とみていいでしょう。

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