大学受験 夏休みの学習~塾に通っていない人向け~

本日もよろしくお願いいたします。今日は大学受験向けの話を久々に行いたいと思います。
今日は、塾に通っていない人向けに夏休みの学習法を話したいと思います。無料公開で話します。よろしくお願いいたします。

■塾に通っていない人は時間配分をうまく活用する

今までは塾・予備校に通っている人向けの話はしていましたが、塾に通っていない人向けの話はまだしていなかったので、今回話していきたいと思います。

とくに夏期休暇では学習習慣をつけることができるかどうかが大きなポイントです。学習個所は学校でも構いませんし家でも構いません。ですが、家で集中できないなら別のところで勉強するようにしたらいいでしょう。

1日の学習時間は最低でも8時間以上は確保しておきましょう。土日で8時間足りない人は、この時期に学習時間を確保してください。
その中でも確実にやっておきたいのは英語です。英語は文系でも理系でも関係なく必要です。そのため、まずは英語の学習を確実に確保しておきましょう。そして、毎日行ってください。理系なら加えて数学の学習時間も確保しておきましょう。

どちらにも言えることですが、英語・数学については夏季休暇までに必ず大学受験レベルまで仕上げておきましょう。9月からは公募推薦などで時間がとられるため、8月までに仕上げないといけないのです。これは塾・予備校に通われている方でも共通です。

■国公立志望者はバランスよい学習を

文系受験者についてですが、英語・数学・国語に時間を取っておくといいでしょう。日本史・世界史受験生に関して言うなら、国語よりも時間を取った方がいいです。理由としては、国語については現代文・古文・漢文3科目合わせての点数なので、日本史・世界史の方が配点が高いケースが高いのです。よって、これらについては毎日学習時間(2時間くらいでいいが、社会の場合は1時間でもよい)を確保しましょう。残りの科目については、週3日1時間くらいを確保してください。
理系受験者については、英語・数学・理科に時間を取ってください。特に理科は2科目分あるので各1時間使って学習時間を確保しておきましょう。残りの国語・社会(地理か公民)は週3日60分くらいでいいので、学習時間を確保しておきましょう。

現役生についてはバランスよい学習を心掛けたほうがいいです。受験校の選択肢を広げたほうがいいからです。苦手な科目がある場合は、より時間をかけたほうがいいです。そのために英語では読解の基本となる英文法をかため、解釈や長文読解で使えるようにしましょう。

■過去問はこの時期にやったほうがいいの?

この質問はよくあります。この質問の回答としては、使い方を間違えないようにする!というのが回答です。
要は、大問形式の学習として活用するのは問題ない、ということです。共通テストしか使わない場合でも、私立入試・国公立入試であっても、です。特に共通テストは大問形式の学習はセンター過去問、試行調査などを活用してどのような形式・難易度なのか、を知るのはやったほうがいいです。ですが、真剣に問題を解くのはこの段階ではしなくていい、ということなのです。ただし、すでに入試に向けての土台が完成しており、かつ国公立志望(東大・京大などの難関大学)か医学部・薬学部、難関私立を志望する場合は軽く解いてもいいと思います。といっても、この時期から過去問については意識する必要はありません。9月以降でも十分に間に合います。ここで無理に過去問を解いて自分のペースを乱す、学習ペースが乱れる方がリスクが大きいのです。でも、インプットしたものをアウトプットするトレーニングは忘れないようにしましょう

僕も日本史などで相談を受ける場合、この時期から過去問を行う必要はない、と言っています。が、大問形式の掌握をする場合はこの限りではない、といいます。でも、真剣に解く必要はない、ということも伝えます。そのうえで、夏期はそれ以上にやるべきことが多いので、優先順位をしっかりと決めるように、とも伝えます。

■学校の補習なども活用

特に、塾・予備校に通わないで学習したい人は、学校の補習なども活用してほしいと思います。そして、進路や学習法などで困ったら、現場の先生に必ず相談してください。日本史に関してどうしても僕に相談したい場合はそれでもかまいません。ですが、身近な現場の先生も数々の経験を積まれています。そのうえで僕の私見を聞きたい場合は協力します。他科目の相談をする場合は一般論の話になりますが、それでもいいなら、お話いたします(その時は科目のスペシャリストに相談するのがいいです)。

遠方から通学されている方は、移動時間もさらっと確認できるものを行っておくといいです。移動時間も貴重な時間です。もちろん、疲れていたらしっかり休んでください。

もう一つ。重要なことがあります。それは、苦手科目ほど中学内容の復習を行ってください。大学受験の出題範囲は中1~高3までなのです。そのため、中学内容の学習も疎かにしないでください。

最後まで諦めずに取り組んでください。この夏は最大の学習時間の確保ができる最後のチャンスでもあります。ここでの頑張りが秋の成長、そして冬期のひと踏ん張り、最後の入試期間の仕上げにもつながります。この時期はとにかく土台固めをして、入試に向けた体力づくりをしましょう。今、この記事を読まれているのが高1・2生でしたら、今のうちに入試に向けた体力づくりをしておきましょう。

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中学社会・日本史講師吉野@予備校講師
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