今後の入試解析について

本日もよろしくお願いいたします。今日は毎年恒例の入試解析についての今後の方針について話していきたいと思います。
最後までお付き合いよろしくお願いいたします。

■はじめに

まず、いつもならこの時期にはすでに入試解析を行っていますが、今年は二つの理由で解析が遅れています。

理由① 入試問題の使用承諾関係

今回遅れている理由の一つがこれで、特に大きな要因にもなっています。というのも、現在、入試問題解析を行うと同時に正答率の解析も行っています。そして、今回、このような活動を行う上で、各都道府県教育委員会に問題等の使用承諾、正答率などの資料請求をしているところです。つまり、全体的にまとまっていないこと、使用承諾の了承がいただけていないなどの理由で今年は遅れています。

理由② 高校新科目のテキスト作成

大きな理由のもう一つがこれです。高校新科目である歴史総合・公共・地理総合の学習及びテキスト作成などが今回大きな要因となっています(実際にテキストとしてまとめるのには2023年までに終わればいいのですが……)。つまり、今回は昨年よりもこちらにかける時間が十分とれていないのが現状です。

以上のことから、今年は著作権等の関係をより強化するために、各方面で問題使用承諾などを得る必要があると判断し、そちらの了承をいただいたのちに解析の報告を行いたいと思っています。

■今年度の入試解析について

今年度の入試解析ですが、正答率のチェックと同時進行で行っていますが、記事としてアップするのは前述通り、各教育委員会の了承を得てからになるので、アップは遅れると思います。原稿自体は書くことは可能ですが、アップ時期を誤らないように気を付けています。
そして、入試解析記事については全ての記事において有料限定公開とさせていただきます(月額で高校入試解析のサークルに入っている方はそちらで対応できます)。これについては、教育委員会からの要請があり、一般公開を了承していないところがある(実際、限定公開なら使用してもいいが、一般公開は了承できないという回答をいただいた教育委員会がいくつかあります)ため、有料公開としざるを得ないのです(使用著作の関係上)。

なお、この限定記事は、教育委員会で解析したものとは視点を変えて解析をしています。そして、今年の解析では、正答率の特に低い問題の教科書解析も同時に行います。そのため、昨年度と異なりかなり質の高い解析になっています(誤答についても原因の追究なども行っています)。
現在、正答率ランクについての用語チェックも行っていますが、限定公開とさせていただきました(教科書ランクについてはある程度の公開情報されているが、入試頻度のランクについては吉野独自のもののため)。ただし、正答率については具体的な数値を出すことができないところがあります。こちらも教育委員会によって指導を受けているため、数字ではなく、ランクで表すことにしています(正答率をWeb非公開にしているところは特にこのような注意点を言ってきます。ただ、公開してほしい旨は伝えています)。

■現在は正答率の解析も進んでいます

そして、今年の一番の目玉は教科書記載語句に対する正答率の解析を行っています。こちらは、中学社会地理・歴史用語のデータをより綿密にして出しています。そのため、こちらはある程度のデータがまとまり次第、公式noteにてアップします。
単問形式(記号選択も含む)で出された正答率と、内容・記述問題で出された正答率をそれぞれ解析し、この語句が単問形式での頻度が高いのか、記述問題や内容問題での出題が多いのか、も一目でわかるようにしています。

現在調べている状況でいうと、2019年から2022年までの4年間で正答率を公表している(一部府県については2017年、2018年も出してますが、データがない年度もあります)ところを中心に語句頻度を調べて数値を出して、その数値の平均値でランク付けをしています。つまり、年度が増えるたびにより数値の正確性が見えてきます。中には一問一答形式での出題が多いもの、短文記述・内容問題での出題が多いもの、というものもデータで分かってきています。ここ4〜6年の出題頻度を見ることで、近年特に気を付けないといけないもの、逆に昔はよく出ていたものの近年では出題がなくなったもの、など一目でわかるため、指導の際の参考になると思います。
ただし、ランクについては主観は一切排除しており、基準を満たしているかいないか、という客観性を重視しています。そのため、現状でどの語句が大事か、ということも一目でわかるだけでなく、教科書対応もできています(提供はPDFで行ってますが、限定公開及びメンバーシップ限定公開になります)。

現状で話せる内容については、追って別記事でアップ予定ですので、楽しみに待っててください。こちらの記事は無料公開の予定です

■7月以降から多忙になるため……

僕個人の話で行きますと、7月以降からはオンライン家庭教師の事業が本格的に動く可能性が高いので、今年の入試解析については、いくつかの府県に絞らせていただきます(2021年よりも少なくなる予定です)。その間でも、しっかりと入試解析も行っていきますので、よろしくお願いいたします。

皆様のサポート、よろしくお願いいたします。