2025年公立高校入試前半戦総括

本日もよろしくお願いいたします。
2/14から始まりました公立高校入試も前半戦が終了しました。今回は2025年公立高校入試前半戦の総括を行ったうえで、中盤戦・後半戦に向けての話をまとめていきたいと思います。
一部内容は2/28に行いますスペースでもお話ししております。
最後までお付き合いよろしくお願いいたします。


■3/3週からの公立高校入試日程

では、まずは3/3週からの公立高校入試の予定をまとめていきたいと思います。なお、日程については入試の初日を掲載しています。2日ある場合は都道府県名の後ろに別日も書いています

①3/3週の入試予定

⑴3/4:北海道・宮城・徳島・高知(3/5も)・佐賀・熊本(3/5も)・宮崎(3/5も)・沖縄(3/5も)
⑵3/5:岩手(3/6も)・福島・新潟・山梨(3/6も)・岐阜・静岡(3/6も)・滋賀・島根・山口・福岡・鹿児島(3/6も)
⑶3/6:青森・栃木・富山(3/7も)・鳥取(3/7も)・愛媛(3/7も)
⑷3/7:山形・京都

②3/10週の入試予定

⑴3/10:三重・和歌山
⑵3/11:石川(3/12も)・長野・奈良・岡山・香川・大分(3/12も)
⑶3/12:大阪・兵庫

以上のようになります。
特に3/4・3/5あたりで集中しています。その受験生に向けても少し話せたら、と思います。

■2025年前半戦の出題傾向

では、本題です。今回の2025年公立高校入試前半戦でよく見かけた問題とテーマなどを話していきます。なお、2/28現在で長崎県・福井県の問題は入手できていません(長崎は読売新聞、福井は福井新聞Dにあるがどちらも会員条件を満たしていないため閲覧不可)
そのため、ここでは神奈川県・千葉県・群馬県・東京都・埼玉県・愛知県・広島県の7都県の問題をもとに解析していきたいと思います。

①大阪万博がらみの問題(千葉・東京など)

まずは今年の入試で多く見かけたのが大阪万博にちなんだ時事問題です。
公立高校入試の時事問題はその時事を聞く問題ではなく、それに関連したテーマで聞いてくることが多いです。そのため、公立高校入試ではその時事関連でどのようなことを関連して整理したらいいか、ということを意識しておくだけで関連知識や背景知識の強化に努めることができます
今回の形式では1970年の大阪万博が行われた時期(高度経済成長期)やパリ万博を絡めた問題が出ていた印象でした。その関連で浮世絵も出題されていました。
もし、世界地理を使って出題する場合、過去に万博が行われた都市は警戒しておきましょう。

②昭和100年がらみの問題(広島)

今年が昭和100年になることから元号に関わる問題が出題されていました。つまり、歴史の現代史と公民の融合問題での出題でした。
そこで対策するなら、元号にまつわる問題ですが、時代判定がメインとなると思います。直接元号が絡む問題はないと思います。

③ルネサンス(茨城・愛知)

ルネサンスで三美神の写真が出題されていました。教科書には写真で掲載がありますので、確認をしてください。

④経済の3つの主体(広島・茨城など)

今年、3県ほどで見かけた問題です。特に銀行関係、景気変動関係、市場経済関係、マイクロクレジットなどの出題も多くみられました。
特に財政政策と金融政策の相違点と内容はしっかりと整理しておきましょう。

⑤資源・エネルギー関係(茨城・東京など)

資源・エネルギー関係の問題も散見されています。しかし、マンガン団塊(南鳥島)に関する問題はまだ出ていませんが、これから出題されてくる可能性もあると思います。

⑥地中海性気候の家のつくり(埼玉・茨城)

地中海性気候の家のつくり(石造りの家)の出題も出ています。広島ではロシアの高床の家が出ています。これらも定番問題になりつつあるので、しっかりと各地の住居の特徴などもチェックしておきましょう。

ざっと見た感じではこんなところです。知識と内容の関連性ができていればそこまでの難度ではないものの、いまだに一問一答形式で学習している人にとっては苦戦した問題は出てくると思います。

■後半戦に向けて

では、後半戦に向けて気を付けるべき点を何点かあげておきます。

➀割合と実数の相違

資料読解問題で一番気を付けるべき所です。正誤文では実数で書いているのに、割合だけを見て判断する人もいます。そのため、このタイプの問題は減ることはないと思います。今年も埼玉・神奈川などでも出題されています。特に北海道は全ての事項を判定しないといけないので、正答率が下がる傾向になります

②時事的要素・周年関係の問題

これも毎年出てくるのですが、時事的要素・周年関係の問題はその内容ではなく関連する内容が出題されます。
今後警戒するところとしては、選挙制度、大阪万博関係、昭和100年などは警戒が必要です。

③経済の3つの主体(特に金融関係)

経済の家計・企業・政府(銀行も)の3つの主体関係の問題は特に気を付けておきましょう。その中でも金融関係は今年も出題が多いです。公開市場操作、財政政策、市場価格経済などは見ておきましょう。また、資本主義と社会主義の関係性も見ておくといいでしょう。

④新語関係

2025年入試で拙著でも触れていない内容として、新聞紙条例(広島)、生成AI(千葉)、三美神(愛知・茨城)など出ています。
去年少し出ていたカーボンニュートラルやグリーン購入、インバウンド、オーバーツーリズム(外国人観光客関係)についてもチェックしておくといいでしょう。これについては拙著の購入特典でもつけていますので、最後の確認で使用してください。

こんなところですね。
今までやってきたことをとにかく全力で行うだけです。これらについてはひとつの参考としてみていただけると幸いです。
しかし、気を付けるのは一問一答形式の学習だけでは現在の入試は対応できなくなっています。そのために、語句と内容の関連性も意識して確認していくといいと思います。拙著「高校入試 社会が一問一答でしっかりわかる本」を使っている人は、解説部分もしっかりと読み込んで知識の関連性を意識して整理してください。また、購入特典も合わせて使うと、最新問題の用語にも対応できます。

高校入試が終わり次第、総括をまとめていきたいと思います。また、状況によっては公式Xでスペースを行うこともありますので、よろしくお願いいたします。突然アナウンスすることもありますので、よろしくお願いいたします。

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