夏休みの過ごし方2 高校受験生

前回は大学受験生向けの話を行いました。今回は高校受験向けの話を行いたいと思います。
もちろん、無料公開です。よろしくお願いします。

受験生の学習時間は確実に確保を

今年は各地域で夏期休暇の期間が異なります。多いところで1か月、短いところで1週間から10日程度となります。1か月のところは普段と同じように学習計画を立てれば問題ないと思いますが、問題は1週間程度しか夏期休暇がないところです。これは前回の記事でも同じようなことを書いてますが、休校期間となっていた3月から5月の間でどれだけ準備ができていたかが大きなポイントとなります。特に理科・社会は早めに仕上がっているかどうかも今後の学習負担に影響を及ぼすことになります。

しかしながら、学校からは1週間で仕上げる課題が出ることになります。加えて、8月末か9月には実力テスト(模試)が行われ、受験生にとってはかなりの負担を強いられることになります。間違ってほしくないのが、課題に追われすぎて受験勉強の土台ができていなかったら意味がありません
今年に限って言うと、土台を完全に仕上げるのは時間的に難しいです。もし、3~5月の間にある程度の準備ができていなかったら9月以降でも学習時間の確保を強いられることになります。なぜなら、中学の授業も同時に進行しているため、そっちの学習に時間を取られるからです。そのため、入試勉強に時間を取ることが困難になります。

では、どうしたらいいか?学校の課題を1日6ページ5科目分を各1時間ずつ確保すればいいと思います。その後、入試勉強の時間を2・3時間確保すればいいと思います。1日の学習時間は学校の課題時間を含めて8時間以上は確保しないといけません(除いても3時間以上は確保しましょう)。
具体的に言うと、午前中に3科目分、午後に2科目分すれば、夜に入試の学習、塾での学習時間に充てることができます。それを1週間続けてください。

過去問は出題傾向のみ掴めば問題ない

過去問の使い方については過去の記事でも掲載してますので、一読ください。この時期で過去問を本気で行う人は、5月までに一通りの中学生の学習が終わった方のみで、ほとんどの方は出題のされ方や問題文の言い回しなどが分かっていればいいです。ここで間違えてほしくないのは、この時期に点数が取れるかどうかは気にする必要はありません。大問対策がいかにできているかがポイントです。これは今後の問題演習で意識していけば問題ないので、この時期は問題の出され方、知識の土台を固める方を優先してください(大事なことなので、2度言います)。

3年間の総復習などの問題集を使って土台を固め、問題の形式・パターン、解き方などを意識してください。それが直接模試の対策にもなります。間違っても、過去の模試が対策になるとは思わないでください。同じような問題は出ることはありますが、それで点数を取っても実力になりません。ただし、社会だけは総復習だけで学習しても点数に結び付きません。それは、社会は他の科目と違い、模試や入試の問題の作られ方が異なるからです(その理由はこちらで解説してます)。それをこの時期で知っていたら9月以降の学習の仕方も変わります。

映像授業を使う場合

映像授業を使う場合、インプットばかりしても意味がありません。必ずアウトプットをしなければいけません。映像授業で身に付けた知識を活用できているかを確認するのは問題演習です。そのときに単純暗記だけでなく、周辺知識や関連知識や背景知識などを駆使して理解し、使える知識になっているかどうかを確認してください。そして、問題を解かないと覚えただけでいずれ忘れてしまいます。

僕は映像授業でも周辺知識・関連知識・背景知識をしつこく言っています。これが分かっていけば、先々の学習でも活用できるので、このようなことを言います。特に共通テストの問題は周辺知識・関連知識・背景知識が分かっていない、使えていないと太刀打ちできない問題も出ています。それを使えるようなトレーニングをしっかりしましょう。授業内でも言っていますので、スルーしないで最後まで聞いてください

最後に

今年は特殊な日程になっているため、いつもと異なります。しかし、入試の日程だけは刻一刻と迫っています。残り半年になっています。しっかりと与えられた時間を活用しましょう。そして、短い夏休みの期間でどこまで自分を追い込めるか、終盤の踏ん張りにも影響が出ます。最後まであきらめずに頑張りましょう

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中学社会・日本史講師吉野@予備校講師
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