『初老の恋』

ネットで見つけた一晩部屋に泊まるだけのバイト。条件は、必ず夜10時に部屋の電気を消すこと。それだけ。
部屋は質素で、写真立てには一人の初老女性。依頼者らしい。
そこに借金取りがやって来る。何とか追い返していると約束の10時消灯を15分過ぎてしまう。そこに今度は中学生の男子が訪ねて来る。男子に留守番のバイトだと告げると慌てて出て行く。意味が分からない主人公にまた訪問者が。何と写真立ての初老女性本人……。
聞けば、この部屋の住人は初老男性で、女性と深い仲になりかけたが両家の猛反対で会うことも許されなくなった。持病を持つ男性が心配の女性は、夜のランニングを日課にする野球部の孫に10時に電気がちゃんと消えるかいつも確認してもらっていた。
男性は今日、入院する予定だった。しかし明日は女性にとって生きがいの日本舞踊の発表会。心配させたくなく自分の入院が知れるのを一晩遅らせたかった……と男性の置き手紙には書いてあった。

#テレ東ドラマシナリオ


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