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国立国会図書館デジタルコレクションと次世代ライブラリーの違いと使い分け

今回は、家系図作成や歴史研究に役立つ二つの重要なデジタルサービス、「国立国会図書館デジタルコレクション」と「次世代デジタルライブラリー」について比較してみたいと思います。

どちらも国立国会図書館が提供する素晴らしいサービスですが、使い方や特徴に違いがあります。
これら2つのサービスは、あなたの先祖や地域の歴史に関する様々な情報を見つけ出すのに大いに役立ちます。

国立国会図書館デジタルコレクションについて

国立国会図書館は、日本国内で発行されたすべての出版物を収集する「納本図書館」としての役割を果たしています。日本国内で発行された出版物だけでなく、外国の出版物も購入や国際交換、寄贈により収集しています。また、ウェブサイトや電子書籍・電子雑誌なども収集対象としています。

国内の情報をほぼすべて集めている図書館と理解してもらえれば良いでしょう。

国立国会図書館デジタルコレクションは、国立国会図書館が収集・保存した資料のうち、デジタル化された一部を検索・閲覧できるオンラインサービスです。

デジタルコレクションの資料は、発行当時の内容をそのままデジタル化しています。現代の基準では適切でない表現を含む可能性がありますが、それらは資料の歴史的価値の一部として保存されています。

次世代デジタルライブラリーについて

「次世代デジタルライブラリー」は、国立国会図書館の次世代システム開発研究室の研究成果を基に実装された実験的な検索サービスです。
国立国会図書館デジタルコレクションと同様に資料の検索が可能ですが、その主な目的は新しい技術の検証にあります。

具体的には、
・全文テキスト検索
・機械学習による自動処理
・International Image Interoperability Framework(IIIF)API
などの有効性を確認することです。

国立国会図書館デジタルコレクションと次世代ライブラリーの違い一覧


まとめ

両サービスの使い分けのポイントは以下の通りです。

・幅広い資料を横断的に調査する場合は、国立国会図書館デジタルコレクションを利用。
・「図書や古典籍に焦点を当てた深い調査」「図版や挿絵の調査」「類似画像の探索」を行いたい場合は、次世代デジタルライブラリーを活用。

画像検索するかどうかが、大きな違いでしょうか。

これらのサービスは、あなたの家系や地域の歴史について、これまで知られていなかった側面や情報を発見する可能性を秘めています。
自分の研究や必要な情報に合わせて両サービスを使い分け、有効活用することをお勧めします。

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