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内田真礼「永遠なんかありえない」の編曲を担当しました

お疲れ様です!ハマダです!
内田真礼さんの4thアルバム収録曲「永遠なんかありえない」の編曲を担当させて頂きました。

永遠なんかありえない / 内田真礼
作詞作曲:田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)
編曲:ハマダコウキ

ドラム:丸山タカヨシ
ベース:吉川竜矢
ギター:小林ファンキ風格、ハマダコウキ
ピアノ:駄菓子O型

びっくりしましたよねぇ。僕もびっくりです。PENKI聴きまくってた学生時代のコウキくんはこんな未来想定してませんでした。Hello, future contact! って宇宙一良い曲なので……

「永遠なんかありえない」は泥臭い青春パンク、初期衝動的な楽曲になっています。その感じを出すためにペーペーの私を起用頂いたんだろうなと思いましたので、もうガンガンにやらせてもらいました。と言いつつ、田淵さんのデモが最初からかなり完成されてたので僕はちょっと整えた程度なのですが。編曲でやったのはコードの整理、キメの整理、ビートの展開を決める、各演奏者がやりすぎた場合抑えてもらう指示を出すくらいですね。

今回はタイムコード順に感想をまとめていきたいと思います!田淵さん曰くこの曲の構成はAメロ→サビ→大サビとのことなので、以下でもそれに倣って書いていきます。


0:00〜
初手BPM200でブリッジミュートするのイカつすぎる。

0:07〜
本当に疲れた感じで「疲れたよ」って歌ってて魂のってるわ〜と思いました。ボーカルREC時に俯瞰ではなく主観で、ストリーテラーではなく自分の曲として歌ってほしい要望を伝えてさせて頂きました。真礼さんの中では過去一無骨な歌声になってるような気がします。

0:09〜
「東京」のコードがblkなのですが、田淵さんから「東京〜って感じがして最高です◎」とのお言葉を頂きました。ありがて〜

0:19〜
ギターのリバースが入ってますが、これセンターから徐々に左右に広がるようにパンを振ってもらってます。トンネルから抜け出す時の光のイメージでした。

0:20〜
サビでのバンドイン、うるさすぎる。
そんなにいきなり動くとアキレス腱とか痛めちゃうよ、やめときなよ。
派手にいきたいという田淵さんの要望を頂き、演者の皆さんに好き勝手やって貰いました。全楽器バカみたいなフレーズですが、やっぱりここはドラムが主役ですよねぇ。ちなみに楽器隊は全て宅録で収録、ドラムは電子ドラムで叩いたものをmidiでもらって後から微調整〜ということをやってるのですが、REC後にここちゃんと叩けるよ〜ってたかよしが動画送ってくれました。

アレンジ時にはどこまでシンコペーションを残すか、勢いとくどさのバランスを結構気にかけて調整しました。「頑張って私は更新したいよ」のとことかね。かっこいいバランスに落ち着いたんじゃないかなと…

0:37〜
間奏のメインリフは田淵さん原案です、デモの時点で入ってたやつをほぼ採用させて貰いました。かっこいい!

0:41〜
クソデカ声の「はい!!!!!!!」大好き。
リフにハモを付けたのはファンキさん案です。ギターのハモリってバカでかっこいい。折り返しから入るピアノのオブリもGoodです。

0:46〜
2Aはベースとキックだけ。静かだけど、力強さを感じます。「静」の種類もギターだけ、ベースだけ、ドラムだけなど、色んなパターンが楽曲の中で展開されています。

1:24〜
2サビでドラムが倍テンになるのバカすぎて大好きです。ここ最初のアレンジではちょっと唐突に倍テンになったような印象になってしまったため、うまく接続するために2A'最後のドラムフレーズやコードの展開を色々試行錯誤しました。最終的に1拍ごとにギアが上がっていくような構成になっています。

1:41〜
大サビに向かうブリッジ的な部分、ここ一番色々試したかもしれません…リハもしたり尺を変えたり色々試しましたが、結局割とストレートな形に落ち着きました。1サビ後間奏のフレーズを踏襲しつつ、大サビの多幸感が爆発するようなコード進行を目指しました。

1:45〜
大サビの入り方大好き!!!!
キメって思い出ですからね、一番良いところで気持ちいいところでブレイクを入れさせて頂きました。この曲は基本的に上下どちらかだけでハモっている2声の構成なのですが、大サビ前と最後のフレーズだけ3声になっています。優勝ポイントなので、豪華に。

2:02〜
「真礼!」ってコーラス、入れるのアリなんだ。

2:08〜
ソロ回し、各人に好き勝手やってもらいました。ベースソロはしっくりくるフレーズを見つけるために結構なテイク数を重ねて貰いました、ありがとう竜矢……

2:15〜
ギターソロ前の謎刻みも気に入っております。
デモでは違うフレーズが入っていたのですが、「もっとハマダくん色を入れてもいいかも」とのご提案を田淵さんから頂き、じゃあ……ということでこんな形に。3連符ではなく16分で刻んでいます。ので小節からはみ出してるのですが、「ギター!」で無理やりもとのビートに引き戻してます。
真礼さんがプロの「ギター!」掛け声師すぎて、RECで色々なニュアンスの「ギター!」が聴けたのが楽しかったです。勇まし目の「ギター!」が採用されました。

2:17〜
魂のギターソロ。ファンキさんにギターを依頼する時はまず自分でもある程度フレーズを作ってから依頼するのですが、毎回お互いのアイデアを採用し合いながら作っていくので楽しいです。ギターソロについても前半はテクニックではなくストレートなフレーズでいくのが良さそうだったので僕のフレーズを案をベースに、折り返しからはファンキさんの案をベースにしています。最初の案からどんどん「もっとバカになったほうがいい」ということで盛り盛りになっていきました。

ユニゾンギターマン達がハモリで登場したシーンです

2:34〜
ここからのギターのフレーズかっこよすぎワロタ

2:39〜
落ちサビは勢いを殺さずに行きたい!と思いドラムだけ残ってもらいました。うっすらと街の騒音みたいなのが鳴ってるんですが、なんとなく渋谷のスクランブル交差点とかで真礼さんが人混みの中歌ってるようなイメージでオケを作りました。ボーカルRECの時にそのイメージを伝えたところ即理解して頂けて、最高テイクが録れました。声優さんに歌ってもらう際には映像っぽいイメージを伝えると良いんだな〜というのは面白い学びでした。

2:53〜
We Can Do It!!!!←泣いちゃう
真礼さんと田淵さんの10年の積み重ねが感じられて最高ですここ。田淵さんからのデモでこのフレーズが追加された時クソデカい声出ました。

2:55〜
シン・大サビ。この曲大サビが2回来るんですよね、そんな曲あるんだ。
ここの前半のドラムのフレーズめちゃくちゃ好きです。タカヨシがフレーズブラッシュアップしてくれて、非常に良いニュアンスが出てると思います。ベースは本当にずっと動いてますね。

3:17〜
魂のラララコーラスです。男性コーラスはREC現場に居合わせた男性5人で楽しく録りました。「真礼!」のコーラスもこの5人です。最初は緊張感があったコーラスチームにも録り終わる頃には謎の連帯感が生まれており、この日限りで解散するのが惜しまれました。ちなみに真礼さんと富田さんはディレクションルームでずっと爆笑してました。

でっけぇ声で「真礼!!!!!」と叫び清々しい顔の4人

3:46〜
僕も大好きです!!!!!!!!!!!!!


ということで、改めて自分の友達と一緒に、真礼さん田淵さんの曲でお仕事できてとーってもHappyでした!
この声優さんといえばこの作曲家、というようなパートナーのような存在になれるのってめっちゃ素敵だな〜と改めて感じたので、お仕事のご依頼いつでもお待ちしております🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏

「永遠なんかありえない」が収録される内田真礼さんの4thアルバム「TOKYO-BYAKUYA」は5/29リリースです!

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