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根性が無いとダメなのか〜バンド解散編〜

ー前回の続きー
我々の地元所沢はかなり穴場で、大っきい地元の商店街もめちゃくちゃ応援してくれて、地元の新聞も取材してくれてお祭りなど沢山出演しました。
そこで沢山の地元のバンドと仲良くなりつつ、定期的にイベントを開催して着実にお客さんを増やしていったのでした。

そんな我々のバンドですが終わりには着実に向かっていきました。
そうです、解散です。
バンドは『解散』と言う二文字からは逃れられないのです。
今回は我々のバンドが解散するきっかけをお伝えします。

僕らの活動していたバンドは少し変わった成り立ちで、最初にvoが宅録で始めた活動をワタクシが手伝うようになってある程度土台が出来たところにdr.baが加入して来ました。
もうデビューが決まっていてあとは録音→リリース→ツアーと言った流れをしてまた次のターンを目指す...と言った流れが出来ている中でba.dr.は加入してきました。

上手くいっている時は勿論最高なんですが、やはり万事上手くいくなんてことは無いわけで上手く行かない時期が長くなってくると内戦があちらこちらで勃発しまくっていて、studioでのリハーサルなどはまともな会話は無し、必要事項だけの連絡、諸々細かい事は事後報告になっていきました。

するとやはり『なんで言わないんだ』とか『勝手に決めるな』とかそんな小競り合いが毎日のように勃発していて、地理も積もれば山の如し...もはや修復不可能なレベルで仲が悪くなっていったのです。

ワタクシは割と問題の中心になる事は少なかったものの、もうリハーサルstudioに行くだけで憂鬱、くら〜い気持ちが二十四時間、もう辞めたくて辞めたくてしょうがありませんでした。
そして、ドンドンメンタルをやられていき、ノイローゼのような症状が出始めた頃、メンバーが誰ともなく『辞めたい』と漏らしました。
もはや誰も止める人は居ませんでした。

解散です。


みんな同意でした。
少しずつ近親者に報告していき、解散ライブもしっかり行いきっちりケツ拭いて辞めたのですが、最後はこんなに呆気ないものか、と拍子抜けする程感慨がありませんでした。もはや情緒も欠如していたのかも知れませんが、当時はそんな自分に少し驚いていました。
そして、辞めたら辞めたで新たな問題がしょうじました。

『謎の幻覚や幻聴に悩まされる』

です。
当時解散してスッキリ!とはやはりなれなくて、どこか罪悪感もありました。
応援してくれるファンや家族を裏切ったような思いが毎日つづきました。
だったら新しい事をすぐ始めたら良いじゃん!って感じなんですが、多少燃え尽き症候群的な症状も出ていて、

何をしてもあまりやる気が出ない→やる気が出ないから作業が捗らない→作業が捗らないから結果が出にくい 

と言った負のスパイラルに見事にハマっていて今思えば闇でした笑
そこで落ち込んでいる毎日の中で幻覚や幻聴と言った症状が出てきたのです。
例を挙げると

○ポストが喋りかけてくる
○壁から顔が出てきる
○脳内に人の声がずっと鳴ってる

みたいな感じです。他には
○人が自分の事を噂してるんじゃないか?と被害妄想が始まる
○惨めな気持ちが抜けない

と言った鬱的な症状もありました。

こりゃまいった。
ホントに参った。

ワタクシは無気力にドンドンなっていくのですが、そんか中でもやはり音楽が好きな気持ちは変わりませんでした。
少しずつリハビリで良いから音楽やろうと思ってバンドをまた始めるのですが...それはまた次回に。



つづく

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